2014年6月28日土曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-36)


5月23日付「近畿圏中心領域大型地震 (続報-35)」の続報です。

八ヶ岳南麓天文台の串田氏が更新情報を6月27日付で出しています:

今回は現状報告が主で、予測時期などについては前回(5月)の更新情報と変わりありません。以下に内容をまとめてみます:
  • 本年6月以降、第7ステージ前兆群は全体として減衰傾向。

  • 第7ステージの極大は2013年11月7日の1つのみと認識(前回の更新情報では11月5日も極大の可能性があると示唆)。

  • 新たな極大や前兆の出現がないため、第7ステージが最終段階である可能性。

  • 現在の認識が正しい場合は、8月7日前後に前兆が終息し、静穏期に入る見込み。その場合、地震発生の最も早い推定時期は11月8日前後

各観測装置の現状は以下のとおりです:

観測装置 前兆の現状
CH16 特異状態継続中
CH17 ほぼ静穏状態維持
CH20 断続的に特異出現だが、静穏基線維持
CH21 特異状態継続中(ただし、基線幅を持った変動で、糸状態特異ではない)
CH23 特異状態継続中


今回の更新情報の上部には、次のような記述があります:
No.1778長期前兆、No.2443中長期前兆以外、関東、東海、東南海、南海領域での大型被害地震が推定される前兆は現在まで観測されておりません。No.2443前兆はFAXによる実験観測情報No.2510-1/2 2/2参照。富士山火山活動前兆も観測されておりません。

「No.1778長期前兆」は、近畿圏中心領域大型地震の前兆のことで、串田氏が一般に公開しているものです。一方、「No.2443中長期前兆」は串田氏がおこなっている「地震前兆検知公開実験」の参加者のみにFAXで情報を配信しているものです。前回(5月)の更新情報(PDF形式)では、推定領域が黒塗りにされていました。

富士山の火山活動についての言及がありますが、串田氏のFM電波を使った電離層観測に火山活動の前兆が現れることは、同氏の著書『地震予報に挑む』(PHP新書、2000年)の137ページから149ページに記述があります。節のタイトルは「火山活動前兆 ―― 有珠山噴火で明らかになったこと」と「噴火に至るかどうか ―― 伊豆諸島の火山性地震活動」です。


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