2014年1月1日水曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-28)


12月10日付「近畿圏中心領域大型地震 (続報-27)」の続報です。

八ヶ岳南麓天文台の串田氏が更新情報を12月22日付で出しています:

内容をまとめると以下のとおりです:
  • ステージ7前兆群が継続中。
  • 1月初旬に対応地震が発生する可能性は否定できる。2月半ば以前に対応地震が発生する可能性も否定できる。
  • ステージ7前兆群が指し示す時期は2月25日±3日。この時期に対応地震が発生するか、次のステージへ移行するとみられる。
  • 推定領域、推定規模(M7.3±0.3、陸域の浅い震源)、発生時刻(午前9時±2時間、午後6時±2時間)に変更なし。

地震発生の日付がはっきりしないのに発生時刻が予測できる点を不審に思われる方が多いのではないでしょうか。私もそうでした。この点について串田氏の著書「地震予報」(PHP新書)から説明を引用します:
前兆変動の中で、基線が太くなる基線幅増大変動(BT変動)が1週間程度以上継続して出現する場合には、日々のBTの出現時刻、または終息時刻を記録していくと、一日の中で、ほぼ一定の時刻に出現、終息変化の時間帯が認められる。一日に二つの時刻帯が求められることになるが、どちらかの時間帯と、実際の地震発生時刻が一致しているのだ。

このように地震発生時刻とBT変動の出現または終息時刻が一致する理由について、串田氏は次のように推定しています:
おそらく、日々、BTの変化時間帯に地下のその領域(震源)で、応力変動が生じているのではないだろうか? 地震は最終的な断層破壊としてずれ動く現象だから、地震前に見られる日々の変動時間帯と同じ時間帯に最終破壊が生じることは、けっして的外れな推論ではないと思われる。

さらに、BT変動に周期性が生じる原因について串田氏は次のように書いています:
地球の衛星である、月の朔望周期や、月の出入りの時間との相関は認められず、単純に毎日同じ時間帯に変化が認められる。つまり24時間の周期変化が認められる。これは地球の自転周期だ。(中略)日々の応力変動、微小破壊進行は、地球の自転周期、すなわち太陽の潮汐力が関係しているのかもしれない。

一日のうちのどの時間帯に断層で微小な破壊が進行するのか、そして最終的な破壊に至るのかは、断層のパラメーター(走向、傾斜角、滑り角)と天球上の太陽の位置によって決まるのかもしれません。