2016年10月4日火曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-118)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が10月1日17:40付と10月3日18:00付で更新情報を出しています:

更新情報(続報No.168)のまとめです ――

▼ 現状
  • CH2(八ヶ岳)

    • 9月24日13時ごろから糸状特異状態が出現、継続中
    • 10月1日~2日に数時間正常基線(静穏化)を記録するも、その後、糸状状態が継続

  • CH20(八ヶ岳)

    • 9月30日に弱い特異状態出現
    • 現在はほぼ正常基線(静穏化)

  • CH21(八ヶ岳)

    • 特異状態が継続
    • 正常基線より若干電圧値が低い状態で、静穏に近い

▼ 考察
  • 当前兆は2008年7月から8年3ヵ月にわたって継続、観測歴上最長の継続期間

  • 現在は第18ステージと認識

  • 9月21日が初現の可能性、9月26日が極大、経験則 [初現~地震発生]:[極大~地震発生]=20:13 より10月5日が算出される

  • 10月5日が地震発生日の場合、経験則 [極大~地震発生]:[終息~地震発生]=6:1 より、前兆終息は10月3日17時前後と計算される

  • しかし、前兆は終息せず継続している → 10月6日以前の地震発生は否定される

  • 可能性

    1. 9月30日と10月2日に小ピーク、9月21日を初現 → 10月14日± など

    2. 9月21日初現、9月26日極大 → 10月5日±3日(ただし10月6日以前は否定) → 誤差の範囲内として10月7日または10月8日がありうるのか(この場合、10月5日ごろまでに前兆終息の可能性)

    3. 9月30日と10月2日の小ピークが最終極大となるのか

  • 現在継続中のCH2(糸状状態)とCH21(弱い特異状態)の動向を観測の上、推定予定

▼ 富山県東部の群発地震との関係(続報No.167より)

  • N0.1778前兆と関連があるとみていた火山帯近傍地震前兆

  • 群発地震の経験則から9月2日・3日±数日の時期が計算・推定されていた

  • 火山帯近傍地震は経験則が乏しく、発生領域を推定することは困難

  • ただし、本州中部領域であることと、八ヶ岳南麓天文台より緯度が北であることは推定できていた

  • 9月2日・3日±数日の誤差範囲内である8月30日ごろから、富山県東部の立山で顕著な群発地震(450回以上)が発生していることを富山地方気象台が発表

  • これまでN0.1778前兆と関連があるとみていた火山帯近傍地震前兆は、この群発地震活動を示していた可能性を否定できない

  • 火山帯近傍地震前兆がMo.1778前兆とは独立であった場合 → No.1778前兆に対応する地震は推定領域内のどこでも発生しうる

  • 火山帯近傍地震前兆がMo.1778前兆と関連している場合 → No.1778前兆に対応する地震は、富山県東部の群発地震の震源域に近い領域である可能性を否定できない

  • 富山県東部の群発地震の位置は続報No.167所載の地図にマークされています

推定時期 10月6日以前に対応地震が発生する可能性は否定(9月26日が最終極大である場合)
推定時刻 午前9時±1時間、または午後6時±3時間
(前震があった場合には推定時刻は無効)
推定震央領域 更新情報の地図参照
推定規模 M7.8 ± 0.5 陸域の浅い地震


串田氏の地震予測についてお知りになりたい方は、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:


関連記事