2013年7月4日木曜日

一番人気が落選 ― 冥王星の衛星名


2月26日付「1位:バルカン、2位:ケルベロス」の続報です。

2011年と12年に発見され、これまで「P4」と「P5」という仮の名前で呼ばれていた冥王星の衛星の名前が、「ケルベロス」(Kerberos)と「ステュクス」(Styx)に決まりました。一般の投票で圧倒的な1位であった「バルカン」は採用されませんでした:

一般投票の結果のグラフが以下にあります。1位「バルカン」、2位「ケルベロス」、3位「ステュクス」でした:

ケルベロスについては、既存の小惑星「1865 Cerberus」と区別するために、ギリシャ語の綴りにしたがって「Kerberos」に変えられています。

ケルベロスは3つの頭を持つ冥界の番犬、ステュクスは地下を流れるとされる川(三途の川に相当)、あるいはそれを支配する女神とされています。

ところで「Cerberus」の英語読みは「サーベラス」。どこかで聞いた名前だと思ったら、西武鉄道の路線を廃止する、埼玉西武ライオンズを売却する、いやそんなことは要求していない云々で西武ホールディングスともめているサーベラス・キャピタル・マネジメントの「サーベラス」でした。サーベラスことケルベロスは地獄の番犬。「死者の魂が冥界にやってくる時には友好的だが、冥界から逃げ出そうとする亡者は捕らえて貪り食う」(Wikipedia)のだそうです。西武はすでに地獄に落ちてしまったのかもしれません。


関連記事