2012年1月2日月曜日

2012年に注目すべき12の宇宙開発ミッション (その 1)


SPACE.COM〟のサイトが、2012年に注目すべき12の宇宙開発ミッションをリストアップしています:

以下に12位から1位までを紹介します:

[12] 人類の宇宙空間滞在の継続 ―― 記事は「見過ごしてしまいがち」と指摘していますが、2000年から途切れることなく続いている国際宇宙ステーションでの有人活動(〝human presence in space〟)が今年も継続されること。

[11] 惑星探査活動の継続 ―― 2004年から土星を周回中のカッシーニ探査機が、土星の衛星タイタンとエンケラドスに対して複数回の接近通過をおこなう。ヘレネ、ミマス、ヤヌス、Polydeuces、テレスト、Pallene、ディオーネなど、その他の衛星にもかなり接近する。水星を周回中のメッセンジャー探査機は、この太陽に最も近い惑星の接近調査を継続する。2006年に打ち上げられたニュー・ホライズンズはさらに冥王星に近づく。目標の冥王星には2015年に到達する。火星探査車オポチュニティは火星表面の調査を続行。2機のボイジャー探査機は太陽系の外に向かって飛行中。

[10] 国際宇宙ステーションに新たなモジュールを追加 ―― 1000億ドルの費用を投じて建設されたフットボール競技場サイズの国際宇宙ステーションに、2012年5月、ロシアのナウカ多目的研究モジュールが追加される。ナウカ・モジュールと同じロケットで、ヨーロッパ製のロボティック・アームも国際宇宙ステーションに到着する。

[9] アメリカ空軍の秘密のスペース・プレーンが地球に帰還する ―― 2011年3月5日に打ち上げられ、現在、地球を周回中の無人スペース・プレーン〝X-37B〟 2号機は、9ヵ月間の宇宙滞在が可能であるとされているが、すでにその9ヵ月を過ぎており、2012年の早い時期に地球に帰還するとみられる。3号機が2012年中に打ち上げられると予想されている。

[8] ドリーム・チェイサーの降下試験 ―― ドリーム・チェイサーは、コロラド州を本拠とするシエラ・ネバダ社の建造したスペース・プレーンで、NASAの宇宙飛行士を国際宇宙ステーションに運ぶ役割をスペースシャトルから引き継ぐことを目指している。2012年、同社は、バージン・ギャラクティック社がスペース・シップ2を高空まで運び上げるために建造した母船ホワイト・ナイト2を使って、高高度からの降下試験を実施する計画である。

[7] 大形探査車が火星に到着 ―― NASA の最重要計画で25億ドルを投じたマーズ・サイエンス・ラボラトリー・ミッションの大形探査車〝キュリオシティ〟が2012年8月6日に火星に着陸する。キュリオシティは、スカイ・クレーン方式というこれまでどの探査機でも試みられたことのない方法を採用。そのため、この着陸はハラハラ、どきどきの連続になると見込まれている。


続く


関連記事