2017年8月21日月曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-173)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 8月20日16:30 付けで更新情報を出しています ―― 9月8日± に地震発生の可能性あり:

以下は今回の更新情報のまとめです ――

推定時期前兆が完全終息したことを確認後に計算し確定する。
現段階で考えられる可能性は 9月8日±1日
(8月末に前兆が静穏化することが条件、9月初旬段階で前兆が継続している場合には、地震発生はさらに先になる。)
推定時刻 午前9時±1時間 または 午後6時±3時間
推定震央領域(今までより若干東側に広がっています 岐阜県愛知県長野県西部静岡県西部、福井県、滋賀県、富山県西部、石川県南部、京都府北部など
更新情報の地図参照 (点線: 大枠推定領域、太線: 可能性が考えやすい領域)
ある程度、火山に近い領域の可能性がある。
推定規模 M7.8 ± 0.5
推定地震種 震源の深さ30km以浅の陸域地震
 

▼ 現状
  • CH02(八ヶ岳) 糸状特異が継続中
  • CH17(八ヶ岳) 糸状特異が継続中
  • CH20(八ヶ岳) 8月11日から特異が出現、8月20日午前8時ごろに静穏化
  • CH21(八ヶ岳) 弱い特異が継続中、静穏化傾向
  • CH26(八ヶ岳) 弱い特異が継続中、極めて微弱
  • CH29(八ヶ岳) 特異前兆が継続出現していたが、8月11日深夜に終息
  • A4(秋田観測点) 特異が継続中、徐々に静穏基線に近づく傾向

▼ 考察
  • 2008年7月初旬から9年1ヵ月以上にわたって前兆が継続。現在は第24ステージ。8月10日が最終極大。

  • 前回の更新情報では9月22日± に地震発生となる可能性が考えやすいとしていたが、第24ステージの前兆動向から9月8日± の可能性の方が高いと判断(この点については、「地震前兆検知公開実験」の参加者には8月13日配信の観測情報で既報)。

  • 8月10日が最終極大で、今後新たな極大が出現せず、9月8日± が対応地震の発生時期であるとすると、前兆終息時期として8月末日が算出される。

  • 10月24日± の可能性もありうるが、前兆の静穏化傾向から判断して地震発生までそれほど長い期間は考えにくい状況。

  • N型火山前兆(7月11日極大、複数日出現)に対応する活動として、焼岳の地震活動と噴気のみでは小さすぎる。L型火山前兆の初現からN型火山前兆に至る関係に通常の地震前兆経験則を適用すると9月9日± が算出される(火山前兆に通常の地震前兆経験則を適用した前例はないので、あくまでも参考情報)。

  • 最近までの特異前兆の出現状況と、主なPBF前兆(基線の連続的かつ周期的なうねり変動)出現影響局を総合して推定領域を見直した結果、今までよりも若干東側(長野県側)に推定領域が広がった。

  • 8月末に前兆が終息するか、観測を続けて続報する。

串田氏の地震予測手法については、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:

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小惑星 2017 QN2 が地球に接近・通過


8月21日朝、アポロ型小惑星〝2017 QN2〟が地球に接近・通過しました。

この小惑星は8月18日に発見されたもので、直径は 6~13m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 QN26~13 8月21日 06:54
±00:01
0.56
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は、秒速15.3km(時速約5万5000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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小惑星 2017 QP1 が地球に接近・通過


8月15日朝、アポロ型小惑星〝2017 QP1〟が地球に接近・通過しました。

この小惑星は地球に最接近した後の8月16日に発見されたもので、直径はかなり大きく 37~83m と推定されています。この大きさの小惑星が最接近前に発見されず、事後に発表されるのはめずらしいと思います(夏休みで観測態勢が手薄になっていた?)。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 QP137~83 8月15日 06:23
±00:06
0.16
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は非常に速く、秒速24.0km(時速約8万6000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2017年8月20日日曜日

九寨溝地震を前日に予知していたインド人地震学者


8月8日に中国・四川省九寨溝で起きたM6.5の地震(震源の深さ9.0km、USGS資料)は、死者25人、行方不明6人、負傷者525人、観光客を含む被災者約17万人、家屋の被害約7万軒と伝えられています。この地震の発生を前日に予知していた地震学者がいた、とインドのニュースサイトが伝えています:

話題の主は、インド・プネ(地図)にある中央水力発電研究所の地震研究部門の元責任者で、現在は米国フロリダ州オーランドに本部がある国際地震・火山噴火予知センターの顧問地震学者である Arun Bapat 氏。以下に記事の主要部分を抜粋・テキトー訳します:
「私は毎日、インド気象局(IMD)のウェブサイトにアクセスし、さまざまな地質学、気象学、電離層、地震に関するデータを調べています。」

「8月7日の深夜、人工衛星が撮影した赤外線画像で中国から日本にかけて高温の領域があることに気付きました。5時間前の画像にはなかったものです。」

Bapat氏にはこれが中規模ないし大規模な地震の前兆であることが(これまでの経験から)わかった。同氏はただちに彼のグループに属する地震学者たちにメールで「18時間から24時間後までに地震が発生する」との警告を送った。

Bapat 氏はこれまでにも多くの地震を予知しています。予知の成功事例は記事に書かれていますのでそれを見ていただくとして、同氏が予知のよりどころとして監視している情報は以下のようなものです:
  • 人工衛星からの赤外線画像
  • 電離層の全電子数(TEC)
  • 長波放射(outgoing long wave radiation)
  • 地震電磁気効果(seismo-electromagnetic effect)

地震電磁気効果について Bapat氏は次のように述べています:
中規模や大規模な地震の発生前には、地下の震源付近の温度が上昇します。温度の上昇にともなって、その場所の地磁気が弱まっていきます。地磁気が弱まると電磁波の伝播や通信機器の受信状態に影響がでます。この影響は電話やテレビ受信機によって誰にでも観測できます。

地中の温度の上昇にともなって地磁気が弱まる現象は、火山の噴火予知にも利用されています。以下を参照してください:

異形の雲〝神の手〟 ― ブラジル


現地時間8月17日夕方、ブラジル東部の都市 Teixeira de Freitas(地図)で、奇妙な形をした雲が多くの住民によって目撃・撮影されました。8月21日(日本時間22日未明)に北米で見られる皆既日食と結びつけて、この世の終わりの始まりだと考える向きもあるようです:

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2017年8月19日土曜日

大西洋中央海嶺で M6.6


日本時間8月18日正午直前(11時59分)、アフリカ沖赤道直下の大西洋中央海嶺で M6.6、深さ10km の地震が発生しました(当初の報道では M6.7、深さ19km)。震央はアセンション島(地図)の北約670kmで、中央海嶺と中央海嶺と繋ぐトランスフォーム断層で発生した横ずれ運動にともなう地震です(震央地図モーメント・テンソル):

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大形の小惑星 Florence が地球接近 (続報)


8月11日付「大形の小惑星 Florence が地球接近」の続報です。

NASAのサイトが小惑星 Florence についての新しい記事を掲載しています。前回紹介した記事と大差ない内容ですが、Florence が地球のそばを通過していく様子を描いたGIF動画と、月の軌道も一緒に描いて Florence がどの程度地球に接近するかを示した画像が添えられています:

前回の記事と異なる点は以下のとおりです:
  • Florence の直径について、前回の記事では約4.3kmとしていましたが、今回はスピッツァー宇宙望遠鏡と NEOWISE(広域赤外線探査衛星)を使った計測の結果として 4.4km としています。

  • 8月末から9月初頭にかけて、地球から見た Florence の移動経路が示されて示されています: みなみのうお座 → やぎ座 → みずがめ座 → いるか座。

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2017年8月16日水曜日

グリーンランド炎上


ESA(欧州宇宙機関)の Sentinel(歩哨、見張り)衛星が8月8日に撮影したグリーンランドの大規模な原野火災です:

以下は画像に付けられた説明の要旨です:
  • 7月末から、グリーンランドが大規模な原野火災に襲われている。

  • グリーンランド西部で発生しているこの火災は、ピートランド火災(peatland fire)とみられる。

  • グリーンランドはほぼ完全に厚い氷床に覆われているが、海岸沿いには炭素成分に富むピートランド(泥炭地)が分布している。

  • 永久凍土層が(温暖化によって)溶け、ピート(泥炭)が(露出して)着火しやすくなっているために火災が発生したと懸念されている。

  • ピート(泥炭)は燃料としても使われるほど燃えやすいため、今回の火災はしばらく鎮火しないとみられている。

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2017年8月14日月曜日

小型飛行機墜落と Hi-net 連続波形


8月14日昼過ぎ、奈良県山添村助命(ぜみょう、地図)付近の山中に小型飛行機が墜落し、2人が死亡しました。この事故についてNHKは、「午後0時15分ごろ、ブーンというエンジンのような音がして、直後にドスンという音が聞こえました。いままでに経験したことのないような揺れを感じました」という近隣住民の証言を伝えています:

山添村には Hi-net の観測点があります。近隣住民が揺れを感じたと話していることから、Hi-net の連続波形を調べてみたところ、0時16分48秒付近に小さな揺れが記録されていました。墜落したのはこの時刻だと思われます:

2017年8月13日日曜日

イエローストーンの地殻変動


米国地質調査所(USGS)の火山部門が、過去約2年間のイエローストーンの地殻変動を示す図(拡大図)を8月8日付でフェースブックで公開しています:

以下は図に添えられた文章の要旨です:
  • InSAR(Interferometric Synthetic Aperture Radar、干渉合成開口レーダー)画像に現れている色の付いたリングは、レーダー衛星に対する地面の高度の変化を示している。

  • 画像は、2015年6月と2017年7月のレーダー衛星のデータを比較することによって作成。

  • 射撃の標的のように見える隆起(7cm)の中心はノリス間欠泉盆地(Norris Geyser Basin)にある。

  • イエローストーン・カルデラの内部には3cmの沈降領域が広がっている。

  • 現在進行中の「2017年夏の群発地震」はノリス隆起から西へ20~30kmの場所で起きている。

  • 隆起と沈降の原因は、地表から5~15kmの深さで起きているマグマの増減や、それに関連するガスや水の増減である、と解釈される。

  • 隆起や沈降のサイクルは通常見られる現象で、群発地震とも関係しているとみられる。すなわち、群発地震は隆起によって生じた圧力を解放し、それによって、隆起していた地域は沈降する期間に戻る。

  • 2年間の地殻変動の速度はイエローストーンGPSネットワークのデータを使用した。

  • インターフェログラム(interferogram、干渉合成開口レーダー画像)の作成には、欧州宇宙機関(European Space Agency)のセンティネル 1a(Sentinel 1a)衛星のデータを使用した。

  • 図中で、道路は黄色、断層は黒の細線で示されている。

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