2017年10月14日土曜日

霧島山・えびの岳付近でも火山性地震増加


霧島連山では、えびの高原の硫黄山で以前から火山活動が活発化、さらに新燃岳が噴火しているところですが、硫黄山の西南西約2km、新燃岳の北西約6kmのところにある えびの岳(地図)付近でも10月6日、9日、13日に火山性地震が増加しました。「この地震の増加した場所は、2011 年に新燃岳の噴火でマグマを供給したと推定される領域で、今後も注意深く監視を行います」:

上記解説資料の第4ページ図5に震源分布図があります。


関連記事

フグの群れが川を遡る ― 福岡県福岡市 (補足)


10月14日付「フグの群れが川を遡る ― 福岡県福岡市」の補足です。

博多湾には北西-南東方向に警固断層帯が走っています(地震調査研究推進本部の説明地図)。同断層帯の北西部は2005年に福岡県西方沖の地震(M7.0)を引きおこしましたが、南東部は「今後30年の間に地震が発生する可能性が、我が国の主な活断層の中では高いグループに属する」とされ、推定規模は M7.2 で、「断層近傍の地表面で、2m程度の左横ずれが生じる可能性」があると考えられています(引用部分は地震調査研究推進本部「警固断層帯」より)。

先月、コノシロの大群が香椎川の河口付近に押し寄せた件と、今月、フグの群れが香椎川を遡った件は次のように考えられないでしょうか ―― 博多湾内部を走る警固断層帯南東部の北端部で何らかの異変が発生 → 湾内の魚は断層からの不快な刺激を避けるために断層から遠ざかろうとする → 断層帯の北側にいる魚にとって逃避方向は北か北東しかない → しかしその方向は、海の中道(地図)にさえぎられている → しかたなく海の中道の南縁に沿って逃避回遊すると香椎川の河口(地図)に行き着く → 河口付近に魚が集中、さらに淡水に耐えられる魚は川を遡る。

つまり、警固断層帯南東部や海の中道で構成される博多湾の地形が、巨大な定置網のように作用して、魚を香椎川の河口付近に追い込んだというわけです。私の思いつきにすぎませんが ・・・


関連記事

フグの群れが川を遡る ― 福岡県福岡市


福岡県福岡市東区の住宅地を流れる香椎川を、数十匹のフグの群れが遡りました。体長20cmほどで、クサフグとみられています。目撃されたのは河口から830mほど上流(地図)で、JR鹿児島本線の香椎駅の近く。「30年以上ここに住んでいるけど、フグを見るのは初めてです」(近所に住む女性):

香椎川の河口付近には、先月、コノシロの大群が押し寄せています:

関連記事

2017年10月12日木曜日

霧島山の噴火と大地震


昨日(10月11日)、霧島山の新燃岳(地図)が噴火し始めましたが、霧島山が噴火した後に大きな地震が発生した事例がかなりあります。それらの地震のほとんどは、地理的に離れた場所で起きたもので偶然と考えるべきなのでしょうが、中には地理的・時間的に接近した地震もあります。

以下は主な事例です(「噴火」欄の括弧内は噴火場所です):

霧島山の噴火 地震
1706年12月15日 (御鉢) 1707年10月28日 『宝永地震』 M8.6、12月16日 富士山の宝永大噴火始まる
1891年6月19日(御鉢) 10月28日 『濃尾地震』 M8.0 (日本の内陸地震として最大)
1894年2月25、26、28日 (御鉢)6月20日 『東京地震』 M7.0
1899年7月28日、9月12日、10月13日、11月7日 (御鉢) 11月25日 宮崎県沖 M7.1+M6.9
1914年1月8日 (御鉢)1月12日 桜島の大正大噴火始まり、8時間後に『桜島地震』 M7.1
1923年7月11、15、16、20日 (御鉢) 9月1日 『関東地震』(関東大震災) M7.9
2011年1月19日~9月上旬 (新燃岳) 3月11日 『東北地方太平洋沖地震』 (東日本大震災) M9.0
2017年10月11日~(新燃岳)


別の火山にも大地震との関係をうかがわせる事例があります。霧島山と同じく九州にある雲仙岳(地図)は、1990年11月から噴火し始め、溶岩ドームの成長・崩落・火砕流の発生を繰り返しました。この状態が数年間にわたって続いていたのですが、1995年1月17日に兵庫県南部地震(M7.3、阪神・淡路大震災)が発生すると、「1月下旬から地下からの溶岩の供給による溶岩ドームの変化がなくなる。2月11日を最後に火砕流がなくなる。ドーム直下の地震も2月から急減。1991年からの一連の溶岩噴出は停止」しました(引用部分は気象庁「雲仙岳 有史以降の火山活動」より)。


関連記事

小惑星 2012 TC4 が地球衝突コースに (続報-13)


天球上を移動する小惑星 2012 TC4 の動画は、コロンビアで撮影されたものを「続報-11」で紹介しましたが、こちらは東京大学木曽観測所が撮影した動画です。前者よりもノイズが少なく、2012 TC4 の明るさが自転のためか周期的に変化しているのがわかります:

関連記事

小惑星 2012 TC4 が地球衝突コースに (続報-12)


小惑星 2012 TC4 の接近予報が10月11日付で更新されています:

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
km
2012 TC412~27

10月12日 14:42
±00:01
 50150.5 (mimimum)
 50151.6 (nominal)
 50152.6 (maximum)

キロメートルで表した接近距離で、maximun と minimum の差が、前回の予報の 3km からさらに狭まって今回は 2km となりました。

LD(1LD=地球から月までの平均距離)で表した接近距離は minimum から maximum まで 0.1305 で差がありません。

その他の情報(接近時刻、地球との相対速度など)に変更はありません。


関連記事

小惑星 2012 TC4 が地球衝突コースに (続報-11)


小惑星 2012 TC4 の最接近まであと数時間になりました。以下は、昨日(10月11日)、コロンビアで撮影された 2012 TC4 の動画です。ノイズが多くてわかりにくいかも知れませんが、2012 TC4 は、画面の上辺で右端から4分の1ほどのところにある明るい星の側に現れ、左下方向に移動していきます。視野内に入ってから出ていくまでに実際にかかった時間は1時間34分です:

関連記事

2017年10月11日水曜日

小惑星 2012 TC4 が地球衝突コースに (続報-10)


小惑星 2012 TC4 の接近予報が10月10日付で更新されています。おそらく、これが接近前の最後の予報になると思われます:

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
km
2012 TC412~27

10月12日 14:42
±00:01
 50150.0 (mimimum)
 50151.6 (nominal)
 50153.2 (maximum)

キロメートルで表した接近距離で、maximun と minimum の差が、前回の予報の 12km からさらに狭まって今回は 3km となりました。

LD(1LD=地球から月までの平均距離)で表した接近距離は minimum から maximum まで 0.1305 で差がありません。

その他の情報(接近時刻、地球との相対速度など)に変更はありません。


関連記事

霧島山(新燃岳)の噴火警戒レベルを3に引き上げ


10月11日朝5時34分に噴火した霧島連山・新燃岳(地図)の噴火警戒レベルが、11時05分に「2(火口周辺規制)」から「3(入山規制)」に引上げられました。「火山性微動も継続しており、振幅も次第に大きくなっています。地殻変動観測では、新燃岳の山体が膨張する傾斜変動が続いています」:

関連記事

白山で地震増加


白山(地図)で、10月10日22時03分に山頂付近の深さ3km 付近を震源とするM2.3(速報値)の地震が発生しました。その後、翌11日05時ごろにかけて地震が増加し、10日22時から11日08時までの回数は108回(速報値)に達しました。11日05時以降は減少。火山性微動は観測されていません:

24時間の地震回数が100回を超えたのは2014年12月16日の167 回以来で、この時の最大は規模はM3.4でした。

焼山に続いて白山も。八ヶ岳南麓天文台の串田氏が予測する No.1778前兆群 との関連が気になるところです:

関連記事