2014年2月11日火曜日

火星の「宵の明星」


火星のゲール・クレーター内で活動中の火星探査車キュリオシティが日没後に地平線上に明るく輝く「宵の明星」を撮影し、このほどNASAがその画像を公開しました。キュリオシティのボディから上方に伸びたマストに取り付けられた Mast Camera(Mastcam、説明図)を使用し、日没から80分後に撮影したとのことです。地球のカレンダーでは2014年1月31日のことです。

ここでいう「宵の明星」とは地球のことです。NASAによると、火星表面に通常の視力の人がいたとしたら、地球と月は明るい星としてはっきり見えるそうですが、公開された写真では白い小さな点に過ぎません。ホコリと紛らわしいので、ディスプレイの表面をきれいにしてから見た方が良いと思います:

上の画像ではわからない方は、フルサイズの画像でどうぞ。地球のすぐ下に月も微かに写っています:

矢印で地球の位置を示した画像です:

地球と月の部分を拡大した画像です:

NASAは地球の位置を矢印で示しましたが、惑星協会(The Planetary Society)は四角で囲って〝You Are Here〟(あなたはここにいます)と示しています。こちらの方が、私は好きです:

3枚の画像をつないで地球が地平線に向かっていく動きを示したGIF動画です:

遠い未来、地球からの植民者はこのような「宵の明星」を見て何を想うのでしょうか。ハインラインの「地球の緑の丘」という小説を思い出してしまいました。


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