2013年4月25日木曜日

仙台と東京で1年以内にM7級大地震?


以下の記事は、4月19日にアメリカ地震学会の年次総会で、ドイツ・ポツダム大学の数学者 Gert  Zöller 氏がおこなった発表をメインに紹介している記事です:

 Zöller氏のチームは、684年以降の地震の記録や1923年以降の地震計のデータを調べ、確率的モデリングの手法を使って予測をおこないました。その結果、今後30年以内に日本の北部地域の沈み込み帯で、マグニチュード8を上まわる巨大地震が起きる可能性が高い、その一方で、南海や東海地域でマグニチュードの大きい地震が起きる確率は相対的に低い、との結論を得たとのことです。

現在、次の巨大地震は南海トラフ沿いでおきるというコンセンサスのようなものが政府やマスコミにあるようですが、その裏をかくような形で再び東北地方や北海道が大きく揺さぶられることになるのでしょうか。ちょうど、東海地震にばかり目配りしていたら東北地方太平洋沖地震がおきてしまったように。

ところで、上の記事の最後のパラグラフには、米国・カリフォルニア大学デービス校の John Rundle 氏が同じ日におこなった研究発表も紹介されています:
Sendai and Tokyo ― located in northern and central Japan, respectively ― have the highest probability of a magnitude-7 earthquake occurring within one year. Kyoto has the lowest probability, which is consistent with Zöller's report, Rundle said. 
仙台と東京 ― それぞれ日本の北と中央に位置する ― が、1年以内マグニチュード7の地震に襲われる確率が最も高い。京都の確率は最も低い。これらの結果はZöller氏の報告と調和的である、と Rundle氏は語っている。

とりあえず「日本」と言っておけば、地震予測に大きなハズレはないというムードが海外の研究者の間にあるのでしょうか。地震関係の学会発表をみているとそんな気がしてきました。


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