2018年5月3日木曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出


米国・イエローストーン国立公園内にあり、世界最高の高さ(90m超)まで熱水を吹き上げることで知られるスティームボート間欠泉(Steamboat Geyser、地図)は、噴出が稀な上に噴出時期がランダムで予測できず、噴出する姿をなかなか見ることができません。同間欠泉は2014年9月以来活動を休止していたのですが、今年3月から4月にかけての6週間で3回も噴出し、注目を集めています。噴出があったのは3月15日、4月19日、4月27日です:

米国地質調査所(USGS)のイエローストーン火山観測所(YVO)は、今回の3回の噴出は2013年と2014年に起きた大噴出よりは規模が小さかったが、それでも有名なオールド・フェイスフル間欠泉(Old Faithful Geyser、地図)の標準的な噴出量の約10倍の熱水が噴出した、と述べています。噴出が短期間に3回起きたことについては「少し異常」(a bit unusual)だが、過去にも類似例はあるとして、2002~2003年には5回の噴出があったこと、1982~1984年には十数回の噴出があったことをあげています。また、間欠泉の活動は地表から数十メートル以内の状態を反映するものであって、最近の間欠泉の活動は火山噴火の可能性と関係するものではない、としています:

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