2024年3月27日水曜日

「南関東全域の地表からガス噴出を確認」?

 
NEWSポストセブン』の記事です。
 
「3月中旬に衛星画像データの解析で、東京、神奈川、千葉の南関東全域の地表から、地震の前兆と思われるガスの噴出を確認しました。また、『水平方向の動き』では電子基準点『千葉大原』などで南南東方向の大きな動きが見られました。これは2018年7月7日、千葉県東方沖で発生した地震(最大震度5弱、M6)の直前の動きと酷似しています」、「〈関東地方周辺〉〈4月13日まで〉〈M5.5±0.5〉」:
 
関連記事
 

2024年3月24日日曜日

呼吸で体内に入り込むマイクロプラスチック

 
Live Science』に掲載された記事です: 

以下は記事の概略です ——

人間は毎週、驚異的な量の有害なマイクロプラスチックを吸い込んでいる可能性があり、科学者たちは初めて、それが体内のどこに行き着くのかを突き止めた。

2019年、研究者のチームは 1時間に最大 16.2個のマイクロプラスチックが私たちの気道に入ってくると推定した。そして今、研究者たちはこれらの知見を基に、プラスチックが呼吸器系をどのように移動するかを解明した。

3種類のプラスチック形状(球形、四面体、円筒形)を想定し、ゆっくりとした呼吸と速い呼吸の条件下で分析した結果、マイクロプラスチックの最も大きな塊、すなわち約5.56ミクロン(人間の髪の毛の幅の 70分の 1)のものが、最も滞留しやすいことを研究者たちは発見した。これらの大きな塊は、鼻腔や喉の奥などの上部気道に留まる傾向があった。

マイクロプラスチックが人体に与える健康への影響の全容はまだわかっていない。しかし、マイクロプラスチックは人間の細胞を死滅させ、マウスでは腸の炎症や生殖能力の低下を引き起こすことがわかっている。

また、マイクロプラスチックはウイルスやバクテリア、その他の有害な化学物質を運ぶ可能性があり、それらはプラスチックの微細な表面に付着して移動する。

「何百万トンものマイクロプラスチック粒子が水、空気、土壌から見つかっている。世界のマイクロプラスチック生産量は急増しており、空気中のマイクロプラスチックの密度は著しく増加している」と論文の筆頭著者は語っている。
 
 
関連記事
 

大量のイワシ漂着 — 北海道小樽市

 
3月20日ごろから、北海道小樽市(地図)の海岸約 7km にわたって大量のイワシが漂着しています。 

「漁師やって 40年以上経つけどイワシ上がるのは初めて。いい現象じゃないね」:
 

噴火続く — アイスランド (続報)

 
アイスランドの放送局 RÚV のポストから ——「レイキャネス半島の噴火は続いています。昨日は、溶岩が建設プロジェクトに使われる砂利の採石場まで流れ込みました。ドラマチックなビデオをご覧ください」:
 
 
 

2024年3月23日土曜日

北海道駒ヶ岳で火山性微動と傾斜変動

 
3月23日02時33分ごろ、北海道駒ヶ岳(地図)で火山性微動が発生しました。

「北海道駒ヶ岳では、本日(23日)02時33分頃から、継続時間約1分40秒程度の火山性微動が発生しました」、「この火山性微動に同期して、山頂火口原方向が上がる傾斜変動を観測しました」、「火山性微動を観測したのは2001年1月17日以来です」:

北海道駒ヶ岳は、2月20日に開かれた火山噴火予知連絡会の定例の会合で評価が見直され、これまでの「噴火の兆候は認められない」から「やや活発化する傾向が認められ、今後の火山活動の推移に注意が必要」に変更されていました:

北海道駒ヶ岳の一番最近の噴火は 2000年9月から11月にかけてで、水蒸気噴火が 6回記録されています。
 
 

2024年3月22日金曜日

茨城県南部の地震

 
昨日の午前9時過ぎに発生した茨城県南部の地震(暫定値 M5.3、深さ 46km、最大震度5弱)についての気象庁の報道発表資料です。 

「北西‐南東方向に圧力軸を持つ逆断層型」、「フィリピン海プレートと陸のプレートの境界で発生」、「今回の地震の震源周辺では、相模トラフ沿いで発生する大規模地震が想定されています」、「過去には、2008年の茨城県沖の地震のように、大きな地震の発生後、より大きな地震が発生し、当初の活動域が広がった例もあります」:
 

2024年3月21日木曜日

噴火続く — アイスランド

 
3月17日付「噴火始まる — アイスランド」の続報です。
 
アイスランド気象局が 3月20日22時45分(日本時間)におこなった発表からの抜粋です:
 
噴火活動は比較的安定しており、噴出場所は前日から変化していない。溶岩は火口から南に向かい、噴火初日に流れ出た溶岩の上を流れている。南海岸道路(South Coast Road)とスヴァルツェンギ(Svartsengi)付近の溶岩流の先端部では、ほとんど動きが検出されていない。土曜夜に噴火が始まって以来、地震活動は小規模で推移している。
 
昨日公開された InSAR画像(干渉合成開口レーダー画像)では、3月17日から18日にかけてスヴァルツェンギで地盤が膨張した形跡がはっきりと見られた。 3月18日の GPSデータは、膨張率が減少している可能性を示唆している。これは、マグマがスンドヌクル(Sundhnúkur)の火口列の地表に向かって流れているため、スヴァルツェンギの地下に蓄積していないことを示している可能性がある。今後数日間の噴火と地盤の変形の兆候の推移によって、スヴァルツェンギの地下に流入するマグマとスンドゥンクル火口列から地表に流れ出る溶岩が平衡状態に達するかどうかが明らかになるであろう。
 
 
 以下のポスト(ツイート)の画像で、赤い線は噴火している亀裂、オレンジ色の矢印は西と南に向かう溶岩の流れを示しています。地下にマグマが貯まっているとされるスヴァルツェンギは、亀裂から西に離れたところにあることがわかります: 

 
 

2024年3月20日水曜日

硫黄島沖新島、ほぼ海没

 
23年11月25日付「新島誕生 — 硫黄島沖 (続報-2)」の続報です。

昨年 10月下旬に始まった噴火によって硫黄島・翁浜の沖に誕生した新島(地図)は、3月16日におこなわれた海上保安庁による無人機・シーガーディアンを使った観測によると、ほぼ海没しているとのことです:
 
新島付近の海面からは大量の白煙が立ちのぼっており、火山活動は活発になっているようです。
 
 

千島海溝巨大地震 「そろそろ満期だ」

 
千島海溝で発生する M9  クラスの巨大地震に警鐘を鳴らす長い記事です。
 
「過去の履歴を見るとM9クラスが三百何十年に1回は起きている、そろそろ”満期”なので、次に起こるのはそのクラスである可能性が割とある」、「観測の結果、陸側のプレートが広い範囲で太平洋プレートと同じように動いているため、両者が大規模に固着している可能性が高い(中略)海溝の最深部である海溝軸に近い所まで固着していると、これが一気に滑った際には巨大な津波を引き起こす」:
 

首都直下型地震 「以前と違う状態」

 
千葉県東方で起きているスロー・スリップにともなう群発地震についての『FRIDAY DIGITAL』の記事です。この種の記事には珍しく、地震学者のロバート・ゲラー東大名誉教授のコメントも載っています。

「いつどこで大地震が起きてもおかしくない。ただ群発地震が起きている場所の近くで大地震の起きる確率が多少上がることは、統計学上明らかになっています」(ゲラー名誉教授)、「ここまで地震が続発するということは、地下で何か大きなことが起きているのでしょう。以前とは違う状態です。巨大な地震の予兆である可能性はありえます」(元東京大学地震研究所准教授、深田地質研究所客員研究員の都司嘉宣氏):