2018年1月8日月曜日

小惑星 2017 WE30 が地球の至近を通過


なぜ発表が今ごろになるのかわかりませんが、11月27日に小惑星〝2017 WE30〟が地球の極めて近くを通過していたことが判明しました。

この小惑星は、11月26日に発見されたもので、アポロ群に分類され、直径は 1~3m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 WE301~3  (月)11月27日 02:11
(地球)11月27日 02:55
1.04
0.08
(1LD=地球から月までの平均距離) 

地球への接近距離は精確には 0.07832・・・LD で約3万km。これは地球の中心からの距離ですから、地球の半径を差し引いて地上からの高度になおすと約2万4000km。静止衛星よりもはるかに低いところを通過したことになります。

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度はかなり速く、秒速18.5km(時速約6万7000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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