2017年4月25日火曜日

えびの高原硫黄山で傾斜変動


4月25日昼ごろから、霧島連山えびの高原の硫黄山(地図)で傾斜変動が観測されています。火山性地震は少ない状態、火山性微動は観測されていないとのことです。「硫黄山南西観測点の傾斜計で、硫黄山方向が隆起する傾斜変動がみられています」:

関連記事

東京湾にクジラ? ― 神奈川県横浜市沖など (続報-5)


4月24日付け「東京湾にクジラ? ― 神奈川県横浜市沖など (続報-4)」の続報です。

今日も東京湾でクジラが目撃されています。湾から出られなくなっているのでしょうか。湾内にクジラの餌が豊富にあるとは思えません。

▼ 「25日0635現在、東京湾中ノ瀬航路内の中ノ瀬航路第1号灯標と中ノ瀬航路第2号灯標間の海域付近において、クジラらしき物(1頭)の目撃情報がありました」:

▼ 「25日1159現在、東京湾東水路南側の川崎(地図)沖付近において、クジラらしき物(1頭)の目撃情報がありました」:

上の記事中にある「中ノ瀬航路第1号灯標」と「中ノ瀬航路第2号灯標」の位置は、以下の海図で知ることができます。左側ペイン内「灯浮標」の下の “more” をクリックし、現れたメニューの中から該当する灯標を選択して下さい。右側海図で対応する灯標が白丸で囲まれます:

関連記事

シャチが海岸に近づく ― 北海道苫小牧市


4月20日、北海道苫小牧市真砂町(地図)の海岸にシャチが近づき、サーファーが避難する騒ぎがありました。「苫小牧の沿岸でシャチが目撃されるのは珍しい」:

以下は、これまでにこのブログで取り上げたシャチ関連のできごとです:

関連記事

2017年4月24日月曜日

オマーン・オフィオライト


アラビア半島のオマーン(地図)では、かつての海洋プレートと上部マントルがまるごと陸上に姿を現しています。中央海嶺の下がどうなっているのかや、モホ面や上部マントルを直接観察できる希有な場所です。

「オフィオライト(ophiolite)とは、海洋地殻から上部マントルにかけての連続した層序がみられる地質体」のことで、特にオマーンのオフィオライトは「海洋地殻―マントルの層序があまり乱されることなく」露出しているとのこと:

かつてのモホ面や上部マントルの写真:

JAMSTEC(海洋研究開発機構)では、オマーン・オフィオライトを掘削して、風化していないサンプルを採取するプロジェクトを各国と共同で進めています:


土星の衛星アトラスはもっと変だ


先日、土星の衛星パンは変な形をしていると紹介しましたが(下記関連記事を参照)、同じく土星の衛星であるアトラスも負けず劣らず奇妙な形をしています。イタリア料理のラビオリでしょうか、中華料理のワンタンでしょうか、それとも踏んづけた大福でしょうか。

NASAの土星探査機・カッシーニが、4月12日にアトラスに1万1000kmまで接近した際に撮影した画像です。アトラスは直径30km前後で、土星のAリング(写真)のすぐ外側を回っています:

関連記事

東京湾にクジラ? ― 神奈川県横浜市沖など (続報-4)


4月21日付け「東京湾にクジラ? ― 神奈川県横浜市沖など (続報-3)」の続報です。

一昨日と同じ場所を遊弋しているようです。

▼ 「23日1323現在 富津岬(地図)付近海域において、クジラらしき物(1頭)の目撃情報がありました」:

▼ 「23日1710現在 第二海堡(地図)東側海域付近において、クジラらしき物(1頭)の目撃情報がありました」:

関連記事

2017年4月23日日曜日

球状コンクリ-ション


自然に形成される大きな球体。オーパーツと間違われることもあるようです。「粒子が細かく均一な海底の土中で、生物が死んで腐り、周囲に炭素が拡散。海水のカルシウムと反応して炭酸カルシウムとなり、風船が膨らむように急速に形成」:

記事中で言及されているニュージーランドのモエラキ海岸(地図)については以下をどうぞ:

関連記事

2017年4月22日土曜日

リングの彼方のふるさと


NASAの土星探査機・カッシーニが土星のリング越しに撮影した地球と月です。月は地球の左側に小さく写っています。カッシーニにとっては、20年前に旅立ち、2度と帰れぬふるさとです。カッシーニは今年9月半ばに土星の大気圏に突入して燃え尽きます:

撮影は日本時間で4月13日午後。地球までの距離は14億km。カッシーニからは南大西洋が見えていたはずだそうです。

カッシーニを土星の大気圏に突入させるのは、将来、同探査機が生命存在の可能性がある衛星に衝突して地球由来の微生物で汚染するのを防ぐため、とされています。カッシーニには放射性同位元素をエネルギー源とする原子力電池が3基搭載されていることも理由かも知れません。


関連記事

牧草地の大規模隆起続く ― 北海道陸別町


2016年4月21日付「牧草地が大規模な隆起 ― 北海道陸別町」と2016年4月22日付「牧草地が大規模な隆起 ― 北海道陸別町 (続報)」の続報です。

昨年4月に報道された、北海道陸別町上陸別(地図)の牧草地が大規模に隆起した件ですが、1年が経過してさらに1m高くなり4m弱に達しているとのことです:

昨年の報道では、隆起は長さ60m、幅30m、高さ最高3mでしたが、現在は長さ約80m、幅約40m、高さは最大で4m弱に達しています。

当初、専門家は凍上という現象が原因としていましたが、その後、「近くの斜面が崩れて雪解けで弱くなった牧草地を押し上げた」との説明に変えていました。

それにしても、記事の説明図にあるように、河川に面した斜面の地滑りが、対岸の地面を長期間にわたって隆起させ続けるということがありうるのでしょうか。河川の水流によって川底の部分などがすぐに浸食されてしまうように思うのですが。


関連記事

水深減少 ― 海上保安庁第5管区 (続報)


3月25日付「水深減少 ― 海上保安庁第5管区」の続報です。

水深減少の情報が新たに2カ所、追加されました:

第五管区海上保安本部は、主に関西から四国地方の太平洋側にかけての範囲を管轄していますが、なぜこの管区にだけ水深減少が続発するのでしょうか。


関連記事

「宏観異常」で客寄せ ― 韓国


「浜辺まで上がってきてバタつく魚の群れ、空を覆ったカラスの群れ」。朝鮮半島南東部で地震が増加し、人々の不安が高まっていることに乗じて稼ごうとした男らが起訴されました:

関連記事

2017年4月21日金曜日

白山で火山性地震急増 ― 石川県・岐阜県 (続報)


3月18日付「白山で火山性地震急増 ― 石川県・岐阜県」の続報です。

3月20日、石川県金沢市の南方約50km の石川・岐阜県境に位置する白山(地図)で、再び火山性地震が急増しました。前回の急増は3月17日で42回の地震を記録、今回は48回の地震が記録されています。

気象庁「白山の火山観測データ」より

白山は、八ヶ岳南麓天文台の串田氏が予測している大地震(M7.8 ± 0.5)の推定領域内にあります。また、串田氏は震源について「ある程度火山に近い領域の可能性あり」としています。


関連記事

東京湾にクジラ? ― 神奈川県横浜市沖など (続報-3)


4月21日付「東京湾にクジラ? ― 神奈川県横浜市沖など (続報-2)」の続報です。

その後もクジラの目撃が続いています。

▼ 「21日1125現在 第二海堡(地図)東方(北緯35度18.68分、東経139度44.78分付近)において、クジラらしき物の目撃情報がありました」:

▼ 「21日1652現在 富津岬(地図)北側付近海域において、クジラらしき物(3頭位)の目撃情報がありました」

17日朝の段階では2つのグループ(1頭と2頭)が離れた場所で目撃されていたのですが、今日夕方の段階では合流しているようです:

関連記事

東京湾にクジラ? ― 神奈川県横浜市沖など (続報-2)


4月17日付「東京湾にクジラ? ― 神奈川県横浜市沖など (続報)」の続報です。

4月21日朝、東京湾でクジラらしきものが目撃されました。「21日0833現在 第二海堡東側付近において、クジラらしき物の目撃情報がありました」:

関連記事

NASAが小惑星 2014 JO25 の地球接近を解説 (続報)


4月10日付「NASAが小惑星 2014 JO25 の地球接近を解説」の続報です。

4月19日に地球に接近した小惑星〝2014 JO25〟のレーダー画像をNASAが公開しています。2つの岩塊が接合したような亜鈴状の形をしています:

上の記事のまとめです:
  • 画像の解像度は1画素あたり7.5m。
  • 自転周期は約5時間。
  • 「コンタクト・バイナリー」と呼ばれる形状。2つの大きな塊が細い首のような部分でつながっている。
  • 大きい方の塊の大きさは約620mと推定。
  • 狭い平坦部、凹み、角張った部分などが識別できる。

日本の小惑星探査機「はやぶさ」が表面の物質を採取して持ち帰った小惑星イトカワや、欧州宇宙機関の彗星探査機ロゼッタが到達し、着陸機フィラエが送り込まれた67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星も2つの塊がつながったような形状をしていました。小惑星や彗星のような小天体にはコンタクト・バイナリーが多いのかも知れません。


関連記事

2017年4月20日木曜日

信号機の不具合続発 ― 滋賀県大津市


滋賀県大津市の琵琶湖ホテル(地図)前にある「島ノ関西」交差点で、昨年8月ごろから信号機の不具合が続発し、それが原因の交通事故も発生しています。事故後の昨年8月30日に信号制御機の基盤を交換、さらに今年3月に制御機を新品に交換したものの不具合が続発し、滋賀県警は現場に警備員を配置しているとのことです:

「県道に並行して京阪石山坂本線が走っており、信号は市道側にある踏切と連動している」という点が、不具合と関係しているのかも知れません。


関連記事

イルカ座礁・漂着 ― 北海道北斗市、苫小牧市、小樽市


▼ 4月3日 北海道北斗市飯生(地図イシイルカ 体長1.05m 「イルカが波打ち際でもがいているのを住民が発見」:

▼ 4月4日 北海道苫小牧市有明町(地図ネズミイルカ 体長約1m 付近の住民が発見 腐敗進行

▼ 4月17日 北海道小樽市祝津 (地図ネズミイルカ 体長1.48m 付近の住民が発見 腐敗進行

関連記事

クジラ漂着 ― 沖縄県嘉手納町


4月17日、沖縄県嘉手納町兼久の嘉手納マリーナ(地図)の海岸に、コマッコウが打ち上げられているのが見つかり、保護されました。体長2.22m、体重160kg。「弱った状態で迷い込んだ可能性がある」、「ダルマザメにかまれたとみられる傷跡も複数あった」:

関連記事

近畿圏中心領域大型地震 (続報-150)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が4月17日15:30付と4月19日15:30付けで更新情報を出しています:

以下は今回の更新情報のまとめです ――

推定時期4月26日~27日に前兆終息が確認された場合は
4月29日(または30日、最大誤差5月2日まで)
(4月28日段階で前兆が継続している場合は再考・修正)
推定時刻 午前9時±1時間 (または午後6時±3時間)
推定震央領域 岐阜県、福井県、石川県南部、滋賀県北部
更新情報の地図参照 (点線: 大枠推定領域、太線: 可能性が考えやすい領域)
ある程度火山に近い領域の可能性あり
推定規模 M7.8 ± 0.5
推定地震種 震源の深さ30km以浅の陸域地震
 

▼ 現状 (4月19日夕刻現在)
  • CH15(八ヶ岳) 4月18日09時ごろ、短時間の特異状態出現、ふだんは正常基線

  • CH17(八ヶ岳) 静穏な正常基線の状態が長く続くが、時折、糸状特異が出現

  • CH20(八ヶ岳) ほぼ正常基線、4月18日午前に特異状態が出現

  • CH21(八ヶ岳) 不規則な変動、4月17日午後から完全な糸状特異

  • CH29(八ヶ岳) 4月11日まではほぼ正常基線、4月12日08時ごろから下向きの特異変動が出現、4月18日午前が最も顕著

  • その他の観測装置は静穏基線で、前兆の再出現なし

▼ 考察
  • 観測歴上最長の継続期間 ― 2008年7月初旬から8年9ヵ月継続

  • CH29の下向き変動が出現し始めた4月12日08時ごろを初現、CH29の下向き変動の顕著化およびCH15とCH20に短時間の特異が出現した4月18.4日を極大として、経験則 [初現~地震発生]:[極大~地震発生] = 20:13 を適用 → 4月29日± を算出

  • 静穏期間(前兆終息~地震発生)は2.8日と計算されるので、4月26日午後に前兆終息の可能性

  • 4月26日~27日に前兆が静穏化するか、27日以降も継続するかを観測・確認して続報予定

串田氏の地震予測手法については、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:

関連記事

西之島が噴火


「20日14時過ぎに西之島(地図)において噴火が確認されました。また、19日夜から気象衛星ひまわりにより、西之島付近で周囲に比べて温度の高い領域が確認されています」:

関連記事

2017年4月17日月曜日

すべての爆弾の「父」


アメリカが「すべての爆弾の母」(MOAB)という大型爆弾をアフガニスタンで初めて実戦に投入しましたが、ロシアも負けてはいません。「これが全ての爆弾の父だ: MOABに対するロシアの答え」と題する下の記事では、ロシアの燃料気化爆弾(thermobaric bomb)を紹介しています。MOABの約4倍の大きさで、TNT火薬44トンに相当し、半径約300m以内を爆風で破壊し尽くすそうです:

関連記事

東京湾にクジラ? ― 神奈川県横浜市沖など (続報)


4月16日付「東京湾にクジラ? ― 神奈川県横浜市沖など」の続報です。

4月17日朝、根岸湾海づり公園前(地図)と第二海堡(地図)東方の2カ所でクジラが目撃されています。目撃時刻の間隔が短いので、同じクジラが移動したとは考えにくいです。2つのグループ、合計3頭のクジラが東京湾内に入りこんでいるようです。

▼ 「17日0816現在 京浜港、横浜区、第5区、根岸湾海づり公園前において、クジラらしき物の2頭の目撃情報がありました」:

▼ 「17日0830現在 第二海堡東方300から400メートルの位置において、クジラらしき物の目撃情報がありました」:

関連記事

2017年4月16日日曜日

朝鮮半島南東部で地震連発 (補足)


4月16日付「朝鮮半島南東部で地震連発」の補足です。

韓国では、ここのところ、毎週末に地震が発生しているとのことです。4月1日、8日、9日、そして15日。韓国気象庁は「週末ごとに地震が発生するように見えるが、地震に特別な周期があるのではなく偶然の一致」としています:

去年、韓国では3回の地震がいずれも午後8時33分に発生して話題になりました。この時も韓国気象庁は「単なる偶然にすぎない」と説明しています:

関連記事

すべての地域で地震予兆?


早川正士・電気通信大名誉教授(『予知するアンテナ』)の地震予測についての記事です。「すべての地域で地震予兆」という記事のタイトルはどういうことなのでしょうか。あまりにも予測が当たらないので、とうとう破れかぶれになってしまったのかと思いました:

記事に書かれている予測をまとめると以下のとおりです。地震の規模は、いずれも陸上ならM5.0、海底ならM5.5とのこと:

時期 震源 震度
~4月17日 福島から千葉北部 福島・茨城・千葉で最大震度4前後
東京・神奈川で最大震度2前後
~4月19日 北海道の道東 最大震度3前後
~4月19日 東北地方の太平洋側 最大震度3前後
~4月19日 九州 最大震度3前後


関連記事

東京湾にクジラ? ― 神奈川県横浜市沖など


海上保安庁の「海の安全情報」から ― 「16日1300現在 京浜港、横浜区、八景島沖において、クジラらしき物の目撃情報があります」:

このブログの過去の記事から、東京湾内にクジラやイルカが入りこんだ事例を集めてみました。偶然でしょうが、西暦の末尾が奇数の年ばかりです:

関連記事

朝鮮半島南東部で地震連発


韓国南東部・慶尚北道(地図)で小規模ですが地震が連発しています:

韓国気象庁の Earthquake Information には、4月15日に以下の3件が記録されています:
  • 5時41分52秒 M2.2
  • 11時31分13秒 M3.1
  • 17時16分47秒 M2.0

関連記事

放散虫革命とプレートテクトニクス


プレートテクトニクスは1960年代の後半に発展し、ヨーロッパやアメリカでは広く受け入れられてきました。ところが、日本の地質学界はソビエト連邦(現ロシア)と並んでプレートテクトニクスに対する抵抗が強く、1970年代末になっても、プレートテクトニクスを認めず、地向斜造山運動によって日本列島の形成を説明しようとする勢力が学界を牛耳っていました。

そんな学界の閉塞状況を打ち破って、地向斜造山運動論に止めを刺し、頑迷固陋な抵抗勢力の息の根を止め、一気にプレートテクトニクスを受け入れさせる契機となったのが、1970年代末から1980年代初頭の数年間に起こった「放散虫革命」でした。

放散虫は主に海産のプランクトンで、先カンブリア紀から現代まで生息しています。珪酸質の骨格が化石として残りやすく、その形状が多様で時代による変化が大きいため、岩石や地層の年代を決定するのに極めて有効です。この放散虫の化石を岩石から効率よく分離する方法が見つかったことで、日本国内の岩石や地層の年代が詳細に解明されるようになり、地向斜造山運動論は成り立つ余地がなくなりました。

以下は、「革命の渦中にいた」福井市自然史博物館の研究者による放散虫革命のわかりやすい解説記事です。地元福井県の南条山地(地図)を例にとっているのですが、同地域のプレートテクトニクス以前と以後の地質図の比較が非常に面白いです。多数の断層で区切られた前者と断層がほとんどない後者。その変化の理由は何でしょうか:

放散虫革命の立役者の一人が、高知大学理学部助教授だった平朝彦・国立研究開発法人海洋研究開発機構理事長です。以下は『プレート収束帯のテクトニクス学』(木村学、東京大学出版会、2002)からの引用です:
日本の地質学界は世界に遅れること十数年にして、プレートテクトニクスを新たな証拠とともに受け入れることとなったが、逆にこの放散虫革命は日本の地質学界でしかなし得なかった新たな到達点であった。1981年アメリカ地質学会のペンローズ会議における平朝彦の四万十帯研究成果の発表は、集まった世界の付加体研究者に大変な衝撃を与えた。日本列島は付加体研究のフィールドとして一挙に世界の最前線に躍り出ることになった。今や付加体の研究をするうえで、日本列島を無視することはできない。

2017年4月15日土曜日

巨大地震の可能性? 検潮所の地盤に異変 ― 北海道根室市


北海道文化放送』の記事から。根室市花咲港(地図)では検潮所の地盤が沈み続けていて、1955年以降、約60年で60cm近く沈下。通常、大きな地震があると隆起に転じるはずですが、同所では、過去2度の大きな地震の後も沈降が続いていて、ひずみが解消されていないとみられています(グラフ)。「極端に地震が大きくないと、マグニチュード9近くじゃないと、(ひずみが)とれないという説がある」(北海道大学地震火山研究観測センター・谷岡勇市郎教授):

グラフは奇異に感じる方がおられるかも知れません。上半分の「通常」は仮想的な潮位の変位だと思われます。潮位は地盤を基準に測るので、地盤が沈下すれば逆に潮位は上昇します。記事中に「この辺りの地盤は緩やかに上昇し、地震のたびに一気に下がって・・・」とあるのは、潮位のグラフを見て記事を書いた記者の勘違いではないでしょうか。

短期間の潮位の変化は以下で見ることができます:

関連記事

弾性反発説は否定された?


ロバート・ゲラー元教授(東京大学・地震学)のツイートから:

伊豆大島で火山性地震増加 (続報-2)


伊豆大島(地図)西方沖の火山性地震多発について、気象庁が4月14日に発表した「平成29年 No.15 週間火山概況 (4月7日~4月13日)」には次のように書かれています:
9日18時頃から、主に伊豆大島西方沖を震源とする火山性地震が増加しました。伊豆大島町元町で震度1を観測する地震が5回発生し、このうち最大の規模の地震は9日18時09分に発生したマグニチュード2.4の地震でした。地震の発生は9日夜から10日午前中にかけての期間が最も多く、それ以降徐々に少なくなっています。

伊豆大島西方沖では2015年3月ごろにも同様の地震活動があったとのことです

以下は、4月1日~13日の震源分布と断面図です:

(クリックで拡大)

図の作成には地震活動解析システム(TSEIS)を使用しました。TSEISは気象庁により決定された地震カタログを使用しています。同システムについては以下を参照してください:
  • 鶴岡 弘. WWWを用いた地震情報検索・解析システムの開発.情報処理学会研究報告;データベースシステム115-9, 情報学基礎 49-9, 65-70 (1998)

関連記事

要石(かなめいし)


鹿島神宮(地図)と香取神宮(地図)の要石が、地震を起こす大ナマズの頭と尾を押さえつけているといわれていますが、2つの要石は地下でつながっているという説や金輪際(こんりんざい)から生えたものだという説があるのだそうです:

上記の記事によると、鹿島神宮と香取神宮は直線距離で13kmほど離れているとのこと。もし、2つの要石が地下でつながっているとすると、世界最大の一枚岩であるマウント・オーガスタスや、同2位のウルル(エアーズロック)を上まわる大きさの一枚岩ということになるかも知れません。


関連記事

2017年4月14日金曜日

今もズレ続ける断層 ― 熊本県御舟町


昨年の熊本地震で動いた断層が1年後の現在もゆっくりと動き続けている、「引き続き規模の大きな地震への注意が必要だ」と専門家が指摘。内陸の活断層地震で地震後にこれほどの変化(余効変動)が確認されたことは、日本では前例がないとのこと。

「ひずみは通常、ずれ動いた断層の端に集中する傾向がある。御船町(地図)は今回ずれ動いた活断層の南の端にあたるため、その後も大きくずれ動いている可能性がある」(東北大学・遠田晋次教授):

関連記事

2017年4月13日木曜日

伊豆大島で火山性地震増加 (続報)


4月4日付「伊豆大島で火山性地震増加」の続報です。

伊豆大島(地図)の火山性地震回数ですが、4月3日のピーク(43回)に続いて、4月9日から11日にかけてさらに大きなピークがあり105回、591回、95回を記録しました。

興味深いのは、伊豆東部火山群で発生した火山性地震も、絶対数こそ少ないものの同時期にピークが現れていることです。以下は、伊豆大島と伊豆東部火山群の火山性地震の回数を並べて表にしたものです(気象庁の伊豆大島の地震回数表と伊豆東部火山群の地震回数表を参照しました):

日付 伊豆大島 伊豆東部
火山群
4月1日 5 0
2日 2 1
3日 43 2
4日 8 0
5日 4 0
6日 13 0
7日 12 0
8日 29 2
9日 105 8
10日 591 23
11日 95 4
12日 19 1


関連記事


究極の免震ビル


地球を周回する小惑星からビルを吊すというアイデア。小惑星の方に地震が起きないとすれば、地震の心配からは完全に開放されます。 原理的には可能なのでしょうが、維持費がすごくかかりそうです:

大気の抵抗によってビルや小惑星の高度はどんどん下がってくるでしょうから、定期的に持ち上げてやる必要があります。高度400km付近を周回している国際宇宙ステーションも、時々ロケットを噴射して高度を上げています:

関連記事

2017年4月12日水曜日

深海生息のタカアシガニ、大阪湾で初捕獲


4月10日、深海に生息するタカアシガニが、大阪府岬町(地図)沖の水深50m付近で網にかかりました。重さ3.5kg、脚を広げると幅約1.1m。春の産卵期には浅い所に移動するということですが、「大阪湾での捕獲は初めて」、「なぜ今年、大阪湾の浅い海で獲れたのでしょうか?」:

関連記事

2017年4月11日火曜日

非常に長く鮮明な環水平アーク ― 群馬県前橋市


4月10日正午前後、群馬県前橋市(地図)の南方の空に水平な虹が出現しました。非常に長く鮮明な環水平アークです。「これだけ横に広がり、色もはっきりと見られることは珍しい」(前橋地方気象台):

関連記事

近畿圏中心領域大型地震 (続報-149)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が4月11日16:00付で更新情報を出しています ― 前兆が再出現、推定時期は4月20日± へ:

以下は今回の更新情報のまとめです ――

推定時期4月20日±
(4月13日または15日に前兆が終息した場合)
推定時刻 午前9時±1時間 (または午後6時±3時間)
推定震央領域 岐阜県、福井県、石川県南部、滋賀県北部
更新情報の地図参照 (点線: 大枠推定領域、太線: 可能性が考えやすい領域)
推定規模 M7.8 ± 0.5
震源が浅い(30km以浅)陸域地震
ある程度火山に近い領域の可能性あり
 

▼ 現状 (4月11日夕刻現在)
  • CH17(八ヶ岳) 4月6日昼ごろに終息、静穏状態; 9日22時ごろから再び断続的に糸状特異が出現

  • CH20(八ヶ岳) 若干不安定

  • CH21(八ヶ岳) 4月9日17時ごろから正常基線に近づき、18時ごろに正常基線を記録、静穏状態; 10日以降、弱い不規則な特異前兆が出現

  • CH26(八ヶ岳) 4月8日11時ごろに終息、同日19時ごろに小さく再出現するも、その後は静穏状態継続

  • K10(高知観測点)など、その他の観測装置は静穏基線で、前兆の再出現なし

▼ 考察
  • 観測歴上最長の継続期間 ― 2008年7月初旬から8年9ヵ月継続

  • 4月9日夕刻、最後まで残っていたCH21(八ヶ岳)の前兆が終息、しかし、約5時間後に再出現

  • 前兆の再出現は直前特異である可能性も考えたが、全前兆が完全終息していたのは5時間程度であったことから、前兆終息は近いとみられるものの未だ静穏期間前であると判断

  • 前兆の出現状況を見直し経験則を適用して再計算

    • 11月24.8日初現、1月15日極大 → 4月20日±
    • 1月9日初現、2月13.5日極大(K6 PBF) → 4月20日±
    • 3月5.7日初現、3月21.5日極大 → 4月20日±
    • 2月13日初現、4月9日終息(CH26) → 4月20日±

  • 3月21.5日が最終極大で4月20日±に地震発生となる場合、現在出現中の前兆の終息時期は4月12日夜から4月13日にかけてと計算される

  • CH21に4月1日に現れた変化が小ピークであった場合は、CH21の前兆は4月15日± まで継続する可能性あり

串田氏の地震予測手法については、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:

関連記事

地震前にリュウグウノツカイ漂着 ― フィリピン


4月10日付「地震の噂が現実に ― フィリピン」の補足です。

4月4日の晩、フィリピン中部・レイテ島の南レイテ州(地図)で、海岸にリュウグウノツカイが打ち上げられているのが見つかりました。体長約4.4mで、発見時にはまだ生きていました。同州でリュウグウノツカイが発見されたのは、今年に入って3匹目とのこと:

フィリピンでは北部のルソン島南部沿岸で、4月4日夜に M5.1、4月8日にM5.7、M5.9、M5.0 など地震発生が相次ぎました。

今回リュウグウノツカイが漂着した南レイテ州の対岸にあたるミンダナオ島北東部近海では、2月10日夜に M6.5 の地震(震央地図)が発生していますが、その2日前にリュウグウノツカイが捕獲されていました:

関連記事

2017年4月10日月曜日

地震の噂が現実に ― フィリピン


4月4日夜、フィリピン・ルソン島南部のバタンガス州(地図)沖でM5.1の地震がありましたが、これをきっかけに近隣のバナハウ山(地図)などが噴火する、あるいはさらに大きな地震が起きるといった噂がネットなどで流れ、当局が打ち消しに躍起になりました。しかし、その後さらに大きな地震が発生して当局は面目を失うことに ・・・

以下は事態の流れです:

▼ 4月4日夜、地震発生 (USGSはM5.1、地元ではM5.5と発表)、バタンガスを災害地域に指定

▼ 噴火や地震の噂が広まり当局が打ち消し

▼ 4月8日午後、再び地震発生(M5.7、1分後にM5.9、20分後にM5.0)

フィリピンの震度階級で「震度7」は、日本の「震度5強」に相当するそうです:

関連記事

NASAが小惑星 2014 JO25 の地球接近を解説


大型のアポロ型小惑星〝2014 JO25〟が4月19日21時24分(日本時間)に地球に接近します。NASAがその接近についての解説記事を公開しています:

以下は上記解説の要旨です:
  • 3年ほど前に発見された比較的大きな地球近傍小惑星が、4月19日に地球のそばを通りすぎる。接近距離は約180万km。地球から月までの距離の4.6倍である。

  • 地球に衝突する可能性はないが、このサイズの小惑星としては非常に近いところを通る。

  • この小惑星 2014 JO25 は、2014年5月にアリゾナ州ツーソン近郊にあるカタリナ掃天天文台(Catalina Sky Survey)によって発見された。

  • NASAの赤外線天文衛星 NEOWISE による最新の計測では直径約650m。表面の反射率は月の約2倍。

  • 現時点では、この小惑星についてそれ以上のことは判明していないが、軌道はよく把握されている。

  • この小惑星は太陽の方向から地球に近づき、4月19日以降に夜空で見えるようになる。明るさは11等級と予測され、小口径の光学望遠鏡で観測可能と考えられる。しかし、地球からの距離が急速に増すため、1晩か2晩で見えなくなるであろう。

  • 小さな小惑星がこの程度の距離まで地球に近づくことは1週間に数回ある。しかし、 2014 JO25 のサイズ、あるいはそれを上まわるサイズの小惑星による地球接近としては、2004年9月に直径5kmの小惑星・トータチス(Toutatis)が地球から月までの距離の約4倍まで近づいて以来である。

  • 同様の大きさの小惑星が次に地球に近づくのは2027年で、直径約800mの小惑星 1999 AN10 が月と同じ距離(約38万km)のところを通過する。

  • 2014 JO25 の地球接近距離は、過去400年間と今後500年間では、今回の4月19日が最短となる。

  • 4月19日には PanSTARRS(C/2015 ER61)彗星も地球に最も近づく。接近距離は約1億7500万kmである。この彗星は、2015年にハワイのハレアカラ山頂にある Pan-STARRS NEO 観測所のチームによって発見された。最近のアウトバースト(爆発、噴出)によって顕著に明るくなっており、明け方の空で双眼鏡か小口径の望遠鏡で見えるようになっている。

関連記事

彗星が突然の増光


地球に近づきつつある彗星〝C/2015 ER61 (PANSTARRS)〟が4月4日から5日にかけて、突然明るさを増しました。それまでの8.5等級から一気に6.5等級に約6倍も明るくなり、尾の長さも視角で2.5°まで伸びました。実際の長さにすると約800万km、実に地球から月までの距離の20倍以上になります。

以下は4月7日にアフリカ南西部のナミビアで撮影された画像です:

突然明るさが増した理由は、彗星の核の一部が壊れて、真新しい氷の面が太陽光に曝されるようになったためではないかと推定されています。

〝C/2015 ER61 (PANSTARRS)〟の離心率は既知の小天体(彗星と小惑星)の中では最も大きく、また、遠日点距離は4番目の大きさです(軌道図)。

〝C/2015 ER61 (PANSTARRS)〟は4月19日に地球に最も近づきますが、その時の距離は1.18天文単位、約1億7600万km です。


関連記事