2017年3月3日金曜日

小惑星 2017 EA が地球とニアミス


3月2日深夜、アポロ型小惑星〝2017 EA〟が地球を掠めて通りすぎました。地球のすぐ近くで黄道面を南側から北側に突き抜けました。

この小惑星は3月2日に発見されたもので、直径は2~4m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 EA2~4 3月2日 23:05 0.054
(1LD=地球から月までの平均距離) 

最接近時の距離は地球の中心から測って 0.054LD=20895km、地表から測って14500km です。気象衛星ひまわりなどの静止軌道は赤道上空約35800kmですから、その半分以下です。

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は比較的速く、秒速18.4km(時速約6万6000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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