2017年2月14日火曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-142)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が2月13日16:30付で更新情報を出しています:

以下は今回の更新情報のまとめです ――

推定時期 K10(高知観測点)に出現中の前兆が2月16日± に終息した場合には2月21日±2日
K10が2月17日以降も継続した場合にはその後の観測に基づいて再推定。
推定時刻 午前9時±1時間 (または午後6時±3時間)
推定震央領域 岐阜県、福井県、石川県南部、滋賀県北部
更新情報の地図参照 (点線: 大枠推定領域、太線: 可能性が考えやすい領域)
推定規模 M7.8 ± 0.5 陸域の地震、震源の深さ30km以浅
 

▼ 現状
  • CH17(八ヶ岳) 長期にわたって糸状特異が継続していたが2月2日から約36時間にわたって静穏化。その後、再出現。2月11日20時ごろに再び静穏化。すでに43時間以上経過するが静穏状態が継続。

  • CH26(八ヶ岳)、CH32(八ヶ岳) 1月10日に火山帯近傍地震前兆(S型近似)が出現。CH32には1月16日を中心に櫛歯前兆も出現。(注: 櫛歯前兆とは、基線から数十秒ごとに突出する変動によってグラフが櫛の歯状になる変動。浅い地殻の地震や火山活動、群発地震の前兆として出現。)

  • K6(高知観測点) 1月16日を中心に連続BF(PBF)近似の前兆がまとまって出現。(注: PBF前兆とは連続周期的な基線のうねり変動。極大時に集中出現した場合は、PBFの出現継続時間の合計が地震規模に相当する。)

  • K10(高知観測点) 特異状態が継続中。

▼ 考察
  • No.1778前兆は2008年7月から8年7ヵ月以上にわたって継続。観測歴上最長の継続期間。

  • 現在は第23ステージと認識。

  • CH17(八ヶ岳)の静穏化が現状のまま続いた場合は、1月15日の極大に対応する静穏化の可能性(注: 前回の更新情報では1月14.3日が極大とされていた)。

  • CH17(八ヶ岳)の静穏化が現状のまま続く場合、経験則より2月21日± が算出できる。この場合、K10(高知観測点)の前兆が2月16日± に静穏化するはず。

  • K6(高知観測点)のPBF継続時間は M6.8±0.5 相当。

  • CH26(八ヶ岳)、CH32(八ヶ岳)、K6(高知観測点)に出現した前兆は火山帯近傍地震前兆の可能性がある。No.1778前兆の別形態前兆の可能性もある。

串田氏の地震予測手法については、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:


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