2014年9月15日月曜日

エウロパにプレートテクトニクス


エウロパ
木星の第2衛星・エウロパの表面を覆っている氷の地殻で、地球のプレートに見られるような沈み込みが起きている証拠が見つかりました。

エウロパの表面の氷には無数の亀裂が走っており、そこに深部から上昇してきた水または表面より温度の高い氷がわき出して亀裂を埋めていることがわかっています。地球の中央海嶺にマグマが上昇してきて、プレートが作られているのとよく似ています。エウロパの亀裂で新たにできた氷は既存のプレートに付加されるのですが、それに見合う分の氷がどのように消費されてプレートの面積が保たれているのかは、はっきりしていませんでした。

9月7日付で〝Nature Geoscience〟に発表された論文によると、氷のプレートの余剰部分は、地球のプレートと同じように他のプレートの下に沈み込んでいることを示す証拠が見つかったということです:

エウロパは、地球以外の太陽系内天体では生命が存在する可能性が最も高いと考えられていますが、プレート運動の証拠が見つかったことで一層その期待が高まっています:

火星や金星にもプレート・テクトニクスの存在を示唆する地形や地磁気の縞模様などが見つかっています。火星のプレート運動は太古に停止している一方で、金星では地球とはやや異なった形で現在も続いている可能性があるようです:

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