2014年8月19日火曜日

バゥルザルブンガ山で群発地震 ― アイスランド


アイスランド気象庁のウェブサイトによると、8月16日午前3時(現地時間)ごろから、ヴァトナヨークトル氷河(地図)の北西部にあるバゥルザルブンガ火山(地図)周辺で群発地震が発生しています。

アイスランドの地震 2014年8月18日 午前2時35分現在
Credit:  Icelandic Meteorological Office

バゥルザルブンガ山と同山の北にある亀裂群では、過去7年間にわたって地震活動が徐々に高まってきていました。現在、群発地震は2ヶ所で発生しており、18日午前2時37分には、1996年以来同地域で最大となる M4 の地震が発生しています。アイスランド気象庁は、群発地震のレベルは2011年5月に同じ氷河の下のグリムスヴォトン山(地図)が噴火した時と同じレベルに達していると判断しています。

ヴァトナヨークトル氷河には複数のGPS観測点が設けられていますが、いずれの観測点でも隆起傾向が強まり、バゥルザルブンガ山から遠ざかる変位が観測されています。アイスランド気象庁は、地震活動やGPSのデータは10kmより浅い場所でのマグマの動きやマグマの貫入を強く示唆しており、噴火の可能性が高まっていると判断して、18日、バゥルザルブンガ山に対する航空機の警戒レベルを "オレンジ" (5段階の上から2番目)に引きあげました。

現時点で、マグマが地表に達したという明確な兆候はないものの、氷河の下で噴火が始まれば、突発的な洪水や火山灰の噴出が起こりえるとして、アイスランド気象庁は警戒を呼びかけています。

以下は、アイスランド気象庁の発表資料です:

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