2014年3月31日月曜日

プレート運動の原動力に関する新しい発見


3月31日、海洋研究開発機構(JAMSTEC)が以下のような報道機関向け発表を行いました。少なくとも中央海嶺の近くでは「マントルの流動によって地殻の底が中央海嶺から離れる方向に引きずられて」いることの証拠を見つけたというものです:

マントルの動因については、大きく分けて2つの説があります。(a)「プレートの下にある高温で粘性の低いマントル(アセノスフェア)の運動によって、その上のプレートが引きずられる」という説と、(b)「海溝から地球内部に沈み込むプレートが、プレートそのものの自重によって残りの部分を引っ張る」という説です。最近では、(b)の説が有力になっていましたが、今回発表された研究成果は(a)の説を支持するものです(少なくとも中央海嶺の近くでは)。

(b)の説が有力になっていたことは、最近出版された『図解・プレートテクトニクス入門 なぜ動くのか? 原理から学ぶ地球のからくり』(木村学・大木勇人、講談社ブルーバックス、2013)の記述からもうかがえます。以下、少し長くなりますが引用します:
プレートが運動する原因として、海嶺から近い順に見ていくと、次のことが考えられます。
  1. 海嶺に上昇するマントルが押し出す
  2. 海嶺の斜面をプレートが滑り落ちる(リッジ押し)
  3. マントル対流の水平方向の動きが引きずる
  4. 沈み込んだプレートの重さが引き込む
結論を先に言うと、(中略) (2)と(4)がプレートを動かす主な原因です。

また、同書には「近年わかってきたマントル対流の姿は、プレートの運動とぴったり一致しているわけではありません」、「プレートに接するマントルは、むしろプレートの運動に引きずられて、受動的に動くと考えられます」とも書かれています。

話を海洋研究開発機構の発表にもどすと、「新しい発見」とは、(1)海洋地殻下部に約2.5km間隔で一定に分布している構造不連続面(リーデル剪断)と(2)その直下の最上部マントルにある地震波伝搬速度の方位異方性です。これらは、「マントルの流動によって地殻の底が中央海嶺から離れる方向に引きずられていた」ことを示しており、「マントルの流動がプレート運動の原動力であることを示す有力な証拠」なのだそうです。

見つかった構造不連続面の成因が本当にリーデル剪断であるのかなど、議論を呼びそうです。


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イエローストーンで地殻変動続く (続報)


3月16日付「イエローストーンで地殻変動続く」の続報です。

現地時間3月30日午前6時34分(日本時間同日午後9時34分)、イエローストーン国立公園で M4.8 の地震(震源の深さ 6.8km、地図)が発生しました:

この地震は、3月27日に始まった群発地震の中では最大規模です。この群発地震では30日までに25件の地震が発生しており、これまでの最大規模は M3.1 でした。

イエローストーンでこの規模の地震が発生したのは、1980年2月22日以来で、34年ぶりとなります。震源の位置は、過去約7ヶ月にわたって隆起が続いている地域の中心付近です。詳しくは、イエローストーン火山観測所の出した以下のインフォメーション・ステートメントをご覧ください:

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2014年3月30日日曜日

東京湾でダイオウイカ捕獲 ― 神奈川県横須賀市


3月12日に東京湾でダイオウイカが捕獲されていたことが、28日に明らかになりました。捕獲されたのは神奈川県横須賀市走水(地図)の沖合約50mで、全長3.6m、重さ24.28kg。ワカメの養殖いかだを見に行った漁師の男性が水面すれすれを泳ぐ大きなイカを発見。「あまりにも大きいイカなので、素手で捕まえてきました」、「東部漁協所属の漁師や漁協関係者、油壺マリンパークのスタッフらは『ダイオウイカの捕獲は聞いたことがない』と口をそろえる」:

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ミズテング捕獲 ― 神奈川県小田原市


3月29日、神奈川県小田原市国府津(地図)でミズテングが捕獲されました。1878年に新種記載された魚で、水深500~600mの砂泥底に生息しているとのこと。以下、『小田原魚市場公式ブログ』から。「3年で3匹目」、「獲る漁師は毎回同じで、国府津の特定の漁場でしか獲れていない」:

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小惑星 2014 FT37 が地球接近


3月30日午前4時45分(日本時間)、アポロ型小惑星地球近傍小惑星に分類される小惑星〝2014 FT37〟が、地球に 1.02LD (1LD=地球から月までの平均距離) まで接近しました。この小惑星の直径は 7.8m~17m と推定されています。最接近時の地球との相対速度は比較的遅く、秒速 7.5km (時速約2万7000km) でした。

小惑星 直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(*)
2014 FT37 7.8~17 3月30日 04:45 1.02
(*)地球から月までの平均距離=1 

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2014年3月28日金曜日

大西洋に不時着水? ― スペイン領カナリア諸島沖


3月28日午前0時(日本時間)ごろ、スペイン領カナリア諸島の航空管制官が「グラン・カナリア島 Jinamar(地図)の海岸から2海里(約3.7km)に航空機が不時着水したことを確認した。乗客の数は不明」と発表しました。この発表のもととなった写真が以下です:

ところが最初の発表から8分後には、発表は誤りであったとして取り消されました。不時着水した旅客機と誤認された物体の正体は以下の記事の写真でご覧ください:

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ダイオウイカ 2匹捕獲 ― 新潟県佐渡市


3月26日、新潟県佐渡市沖でダイオウイカが2匹捕獲されました。

1匹目は、同市の羽吉漁港(地図)沖に設けられた定置網にかかりました。発見時には生きていたとのこと。体長4.48m、重さ33.2kg。「定置網で捕った漁業者(中略)は『うちの網は水深約20メートルと浅い所にあるのに』と、深海生物が浅瀬で捕れたことに首をひねる」。

2匹目は、同市の両津港(地図)内を泳いでいたところを生け捕りにされました。体長4.35m、重さ37.7kg。ナマコ漁をしていた漁師が水中で発見し捕獲したとの報道もあります:

「新潟県によると、今年同県内で見つかったダイオウイカはこれで計8体。うち6体が佐渡島で見つかった」(読売新聞)、「ダイオウイカの水揚げは佐渡でことし6例目だが、1日に2度水揚げされるのは初めて」(テレビ新潟)とのことです。


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市街地でイノシシ暴走 ― 京都府京都市


3月25日、京都府京都市(地図)の市街地で、イノシシが暴走する騒ぎがありました。イノシシは体長約1m、体重約80kg。「この50年間で、イノシシが町中に出てきたのは私の知る限り初めて」(京都市野生鳥獣保護協議会獣類部会長):

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ダイオウイカ捕獲 ― 山口県萩市


3月24日、山口県萩市沖にある見島(地図)の北約30kmで、島根県浜田港所属の底引き網漁船がダイオウイカを捕獲しました。体長2.7m、触腕を含めると全長5.7m:

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河口にイルカ出現 ― 山口県防府市


3月27日、山口県防府市(地図)の河口で、イルカが泳いでいるのが目撃されました。「この周辺でイルカを目撃されたのは初めて」、「瀬戸内海の沖合で見られることはあるが、河口に入るのは珍しい」:

防府市は周防灘に面していますが、その南には3月14日に M6.2、最大震度5強の地震が発生した伊予灘があります。地震の約1ヶ月前、伊予灘の南の宇和海では大型のクジラが目撃されています:

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2014年3月25日火曜日

クジラ漂着 ― 鳥取県境港市


3月25日、鳥取県境港市(地図)の海岸に、体長約4.5mのクジラが漂着しているのが見つかりました。ツチクジラの子どもとみられ、発見時にはまだ生きていたとのことです:

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2014年3月23日日曜日

定置網にクジラ ― 長崎県壱岐市


3月20日、長崎県壱岐市郷ノ浦町(地図)沖の定置網にクジラがかかっているのが見つかりました。体長約8m、重さ約7トン。発見時には生きていたとのこと。「こんなに大きなクジラが網にかかるのは珍しい」(漁協組合長):

3月18日には、博多発対馬行きの高速船が、長崎県対馬市・厳原港(地図)の南東約35kmの海上でクジラと思われる生物に衝突し負傷者がでています。「船体前部で強い衝撃を受けた後、後方の海面が血で赤く染まった」:

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イルカが迷い込む ― 和歌山県田辺市


3月22日、和歌山県田辺市新庄町(地図)の港に、体長約2mのイルカが迷い込んでいるのが見つかりました。「港の中をうろうろしており、体調が悪い可能性がある」、「港の周辺では時々イルカを目撃するが、中まで入ってくるのは初めてではないか」(新庄漁協):

2月12日から13日にかけて、約3km離れた白浜町寒サ浦(地図)の横浦湾にも、体長約2mのイルカが迷い込んでいます:

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三宅島で地殻変動、火山性地震増加


気象庁が3月22日17時10分に発表した「三宅島の火山活動解説資料」(PDF形式)によると、三宅島(地図)では同日11時ごろから火山性地震が増加し、山体膨張を示す傾斜変動が観測されたとのことです:
三宅島では、本日(22 日)11 時頃から山頂付近の浅い所を震源とする火山性地震が増加し、14 時 20 分頃には三宅村神着で震度2、三宅村役場臨時庁舎で震度1を観測する地震が発生しました。その後地震回数は減少しています。

(中略)

傾斜計では、本日 11 時頃からの地震の増加に対応して、わずかな山体膨張を示す地殻変動が観測されましたが、地震回数の減少に伴い次第に収まりつつあります。

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2014年3月22日土曜日

ラブカ3匹捕獲 ― 静岡県静岡市


3月21日、静岡県静岡市(地図)沖の駿河湾で、水深およそ160mに仕掛けた定置網に3匹のラブカがかかっているのが見つかりました。体長はいずれも1.5mほど。ラブカは水深500~1000メートルの海底に生息する深海ザメ。「3匹同時に生きたまま捕獲されるのは珍しい」:

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2014年3月21日金曜日

霧島連山・新燃岳で火山性地震増加


霧島連山・新燃岳(地図)周辺で火山性地震が増加しています。「火山性地震は2013年12月に8回、14年1月に7回発生したのに対し2月は87回と増加。3月に入ってからも20回を超えた」:

気象庁が毎月発表している『霧島山の火山活動解説資料』の2月分(PDF形式)には次のような記述があります:
新燃岳の北西数km の地下深くのマグマだまりへのマグマの供給に伴う地盤の伸びの傾向は、2011 年12 月以降鈍化・停滞していましたが、2013 年12 月頃から伸びの傾向がみられます。今後の火山活動の推移に注意する必要があります。

霧島連山・新燃岳は2010年から11年にかけて大きな噴火を繰り返していましたが、東北地方太平洋沖地震(2011年3月)の半年後に沈静化しています。同じような傾向は雲仙普賢岳にも見られました。普賢岳は1990年から噴火を始め、火砕流などによって大きな損害をもたらしましたが、兵庫県南部地震(1995年1月)の2ヶ月後に沈静化しています。


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春分の日と地球の明暗境界線


以下は、赤道上空の静止衛星が1年を通じて毎日同じ時刻に撮影した画像を12秒間の動画にしたものです。明暗境界線(昼と夜の境界線)の傾斜が変化する様子がよくわかります。画面左下の帯グラフは撮影日を示しています。明暗境界線が左に傾くと、1日の日射量は北半球で増え、南半球では減少します。つまり、北半球は夏、南半球は冬になります。春分の日と秋分の日には明暗境界線の傾斜角は0、つまり北極点と南極点を結び、赤道に直行するようになります:

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ウミネコ大量死 ― 石川県珠洲市、富山県射水市


3月19日、石川県珠洲市(地図)と富山県射水市(地図)の海岸で、大量のウミネコが死んでいるのが見つかりました。鳥インフルエンザの簡易検査の結果は陰性。「ウミネコの大量死確認は(石川)県内で初めて」、「頭が良くごみをあさる知恵があり、少なくとも餓死ではない」:

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ヘクラ山に噴火の兆候 ― アイスランド


アイスランド南部にあるヘクラ山地図)は、GPS観測に現れた山体膨張などの兆候から、マグマ溜まりが一杯になりマグマが浅いところまで上昇してきていると推定されており、警察などが噴火に対する注意を呼びかけています:

ヘクラ山は直前にならないと噴火の確証が得られない傾向があり、最近の噴火(1970、1980、1991、2000年)では、当局が警報を出せたのは噴火の30分から80分前に過ぎなかったということです。

ヘクラ山のリアルタイム画像は以下で見ることができます。日本との時差が9時間あることに留意してください。日本が昼間でもアイスランドは夜で、画面が暗くほとんど何も見えない場合があります:

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2014年3月20日木曜日

航空機行方不明


行方不明になっているマレーシア航空370便について 《不明機の残骸?「インド洋で物体発見」豪首相》 というニュースが流れていますが、〝Bloomberg Visual Data〟が、これまでに発生した航空機の行方不明事件を地図上にまとめています。

対象は、乗客14人以上で、1948年以降に遺体や残骸を残さずに行方不明になった航空機です。地図上の黄色の丸印がそれらの航空機の最後に確認された位置を示しています。1年あたり平均1.2機が行方不明になっています。また、バミューダ・トライアングルで消息を絶った航空機は5機となっています:

地図上に赤丸で表示された3機は、大規模な捜索の末に発見に至った有名な行方不明事件の発見場所を示しています。アンデス山中に墜落し、遺体の人肉を食べて生きのびた生存者が72日後に救助されたウルグアイ空軍機の遭難事故(『アンデスの聖餐』)などが含まれています。

〝Bloomberg Visual Data〟には、マレーシア航空370便に関する地図も掲載されています。オーストラリアの首相が不明機の残骸と思われる2つの物体を衛星画像で確認したとする場所は、地図の下部に〝Planned search area March 19 〟と書かれている海域付近ではないでしょうか:

『Boston Globe』紙の〝The Big Picture〟が、マレーシア航空370便について35葉の写真を掲載しています:

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木星の衛星イオの噴火


木星の第1衛星イオで Tvashtar と名づけられた火山が噴火している様子を捉えた動画(MP4形式)が、3月4日からNASAのサイトで公開されています。噴煙が数百キロメートル上空まで噴き上がっています。冥王星を含む太陽系外縁天体探査機〝ニュー・ホライズンズ〟が2007年3月に木星に最接近したときに撮影したものです:

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西之島沖で噴火、新島誕生 (続報-11)


2月13日付「西之島沖で噴火、新島誕生 (続報-10)」の続報です。

小笠原諸島の西之島(地図)で起きている噴火活動について、これまで公開されていた動画は全て航空機から撮影されたもので、「新島」がどの程度海面から盛り上がっているのか把握しづらい面がありました。

小笠原村観光局がこの度公開した動画は、海上の船舶から撮影されたもので、活発な活動を続けている火山の様子がよくわかります。撮影されたのは3月14日で、1分2秒目からは薄暮状態で赤く輝いている溶岩がはっきりと見えます。「小笠原村観光局職員が偶然乗り合わせたクルーズ船が低気圧の影響のため父島での行程変更を余儀なくされた結果この西之島に行くことができたため撮影に成功」:

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再びリュウグウノツカイ漂着 ― 福岡県北九州市


3月19日、福岡県北九州市若松区(地図)の海岸近くをリュウグウノツカイが泳いでいるのが見つかり、引き上げられました。17日に約10km離れた砂浜に漂着したリュウグウノツカイは体長約3.2mでしたが、今回の個体は4.3mでした:

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2014年3月19日水曜日

カラスガレイ、ミズウオ捕獲 ― 神奈川県小田原市


3月18日、神奈川県小田原市国府津(地図)沖で、刺し網にカラスガレイがかかったとのことです。以下、『小田原魚市場公式ブログ』から。「珍魚にして深海魚」:

国府津では、前日の17日にも深海魚のミズウオが捕獲されていたとのことです。

ミズウオは昨年12月にも小田原市と真鶴町の定置網にかかっています:

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2014年3月18日火曜日

リュウグウノツカイ漂着 ― 福岡県北九州市


3月17日、福岡県北九州市若松区の岩屋海水浴場(地図)にリュウグウノツカイが漂着しているのが見つかりました。体長約3.2mで、発見時には生きていたとのことです:

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3月21日 小惑星衝突?


今年の発見第1号となった小惑星〝2014 AA〟が早々に地球に命中(大気圏に突入)し、今年は小惑星の「当たり年」になるのではという不吉な予感がしていますが、どうなることやら。

以下はイギリスの保守中道系大衆紙〝デーリー・メール〟の記事です。新たに発見された直径1.2km、重量26億トンの小惑星〝2003 QQ47〟が、3月21日に地球に衝突する可能性があると伝えています。欧米では、この記事に触発されたと思われるうわさがネット上に広まっています:

記事を読むとおかしなことに気づきます。〝2003 QQ47〟は小惑星に発見順に付与される仮符合ですが、2003年8月後半に発見されたことを示しています。それにもかかわらず、この小惑星を「新たに発見された小惑星」(newly-discovered asteroid)と書き、さらに「軌道計算は7日間に行われた51回の観測に基づいている」(orbit calculations are currently based on just 51 observations during a seven-day period)とも述べています。データベースで紹介すると、この小惑星については、発見以来現在までに300以上の観測データが蓄積されています。

発見当時に書かれた記事を修正せずにそのまま再掲載したのでしょうか。あるいは、当時の記事が今でも読めるようになっているだけなのかも知れません。

2003 QQ47 の地球最接近は、過去の記事にも書きましたが以下のとおりです。かなり離れたところを通過していきます。接近時の地球に対する相対速度は非常に高速で秒速32.4km(時速約11万7000km)です:

小惑星 直径
km
接近日時
(日本時間)
接近距離
(*)
2003 QQ47 1.4 3月26日 21:36 49.9
(*)地球から月までの平均距離=1 

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2014年3月17日月曜日

ヴァリグ・ブラジル航空機 未だに行方不明


テレビのニュースや情報番組では、マレーシア航空370便が行方不明になった件をしきりに取り上げています。キャスターやコメンテーターの中には、このような長期間の行方不明は前代未聞だと語る方もいますが、35年前に同様の行方不明事件が日本のそばで起きていたことに触れる方はいないようです。

1979年1月30日、成田発サンパウロ行きヴァリグ・ブラジル航空967便。「同機が消息を絶った地点は日本海溝の水深が5,000 メートル前後ある海域」、「墜落後も電波を発し続けるフライトレコーダーやボイスレコーダー、海面に漂う燃料はおろか、一切の機体残骸を発見することができず行方不明のままとなり、事故後30年以上経過した現在に至るまで残骸などは全く発見されていない」:

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ダイオウイカ漂着 ― 新潟県糸魚川市


3月16日、新潟県糸魚川市能生(地図)の海岸にダイオウイカが打ち上げられているのが見つかりました。体長4.46m、胴回り1.48m。触腕が残っていれば全長はもっと長かったと思われます:

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2014年3月16日日曜日

イエローストーンで地殻変動続く


アメリカ・イエローストーン国立公園(地図)の北中央部で地殻変動が続いています:

上記の米国地質調査所(USGS)の発表文をまとめると以下のとおりです:
  • 2013年の夏の終わりごろから、イエローストーン国立公園の北中央部で小規模な地殻変動が観測されている。

  • 2014年2月までの5ヵ月間で、3.5cmの隆起と南東方向に1cmの移動が記録された。

  • 変動は円形のパターンを描いており、深さ6kmから10kmで圧力が高まっているとする想定と整合的である。

  • 同様のパターンを持った変動は過去にも同じ場所で起こっている。1996年から2003年にかけて12cmの隆起があり、2004年には沈降に転じた。

  • イエローストーン火山観測所は、当該地域に追加のGPS観測機器を展開することを計画している。

  • 2010年に始まったイエローストーン・カルデラの沈降は鈍化している。

  • イエローストーンで起きている全ての変動は、過去に記録された変動の範囲内に収まっている。

  • ユタ大学の観測によると、2月にはイエローストーン国立公園内で245の地震が観測された。そのうちの153は、地殻変動が生じている領域近くで発生している群発地震によるものである。

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ダイオウイカ捕獲 ― 兵庫県香美町


3月5日、兵庫県香美町(地図)沖でダイオウイカが捕獲されました。水深220mで引いていた網にかかったもので、すでに死んでいました。体長約4.3m(胴長1.2m)、重さ約50kg:

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ナガタチカマス捕獲 ― 富山県氷見市


少し古いニュースですが、2月24日、富山県氷見市の氷見漁港(地図)に南方系の深海魚・ナガタチカマスが水揚げされました。体長約80cm、重さ約1.5kg。「富山湾で漁獲が確認されるのは25年ぶり」:

2012年には山口県沖でもナガタチカマスが捕獲されています:

2009年9月16日には相模湾の定置網に大物のナガタチカマスがかかっています。体長165cm、重さ20kg。「地震の予兆かと先走る声もありますが、それでこんな魚が見られるのなら、地震の一つや二つ怖くはないさと強がりたいものですね」:

その「強がり」から3ヶ月後の12月17日から19日にかけて、伊豆半島東方沖で地震が連続して発生しました。17日のM5.0、翌18日のM5.1(ともに最大震度は5弱)を含む一連の地震で、負傷者7人、住宅一部破損278棟。


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流氷と津波


流氷に覆われた海に津波が到達するとどうなるか。北海道の野付湾(地図)で東北地方太平洋沖地震の2日後に撮られた写真です。「ブルトーザーみたいに押し寄せてきた強力な津波を氷が上から押しつぶしてしまったのです」:

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地震「大いに見ゆ」 ― 千栗八幡宮


3月15日に佐賀県みやき町の千栗八幡宮(地図)で行われた「お粥試し」で、地震について「大いに見ゆ」とのお告げが出たそうです。「同様のお告げは福岡県西方沖地震が発生した2005年以来」、「05年のお粥試しの5日後に福岡県西方沖地震」:

福岡県西方沖地震は2005年3月20日に発生し、M7.0、震源の深さ9km、最大震度6弱、死者1人、負傷者1204人でした。千栗八幡宮のある佐賀県みやき町でも震度6弱を記録しました。


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2014年3月14日金曜日

草津白根山で火山性地震増加 (続報)


気象庁が3月14日に発表した「平成26年 No.11 週間火山概況」によると、3月6日に始まった草津白根山の火山性地震は終息したようです:
3月6日夜から7日にかけ、湯釜の浅いところを震源とする振幅の小さな火山性地震が一時的に増加しました。その後、地震活動は収まっています。今期間、火山性微動は観測されていません。また、傾斜計では、この地震活動に伴う変化は認められません。

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九重山で地殻変動 ― 大分県竹田市


気象庁の常時観測火山の一つである九重山地図)で、わずかですが地殻変動が観測されています。

気象庁が毎月発表している火山活動解説資料では、同山の地殻変動について、従来は「GPS連続観測では、火山活動によると考えられる変化は認められませんでした」と記述されていましたが、2013年12月分からは「GPS連続観測では、一部の基線(坊ガツル-牧ノ戸峠、星生山北山腹-坊ガツル)で、わずかに伸びの傾向が認められます」となっています。

最新の解説資料(2014年2月分:PDF形式)に掲載されているグラフ(図5)を見ると、この伸びの傾向は2012年の後半あたりから始まっているようです。

また、昨年11月6日に実施した全磁力観測の結果は、解説資料(2013年11月分:PDF形式)に次のように記述されています:
硫黄山C領域の地下が帯磁傾向となっており、地下の温度低下を示唆している可能性があります。また、2011 年と今回を比較すると MN1、MN4 では磁場の減少傾向が鈍化してきており、MN2、MS1、MS2、MS3 では磁場の増加傾向が鈍化もしくは横ばいになってきています。帯磁傾向の鈍化から硫黄山の熱源の温度の低下の変化が少なくなってきていると考えられます。

全磁力観測の原理については以下の解説を参照してください:

気象庁の資料によると、九重山が最後に噴火したのは1996年です。


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2014年3月13日木曜日

阿蘇山の噴火警戒レベル引き上げ (続報-5)


2月11日付「阿蘇山の噴火警戒レベル引き上げ (続報-4)」の続報です。

福岡管区気象台は3月12日11:00付で、阿蘇山の噴火警戒レベルを「2」(火口周辺規制)から「1」(平常)に引き下げました。

地元の観光業界は大喜びでしょう。以下の記事には「火口へ上がる有料道路の門が開かれると、すぐに観光バスや乗用車が乗り入れ、火口展望所ににぎわいが戻った」と書かれていますが、その一方で気象台は「火口内では土砂や火山灰を噴出する可能性があります。また、火口付近では火山ガスに注意してください」と警戒を呼びかけています。気象台は地元の「警戒レベルを早く下げろ」という圧力に配慮せざるを得ないのかも知れません:

阿蘇山では何度も観光客が噴火の犠牲になっています。「『観光優先、安全は二の次』という地元の姿勢が招いた“人災”」、「横なぐりに飛んできた噴石によって、仙水峡ロープウェイの終点『火口東』駅と、展望台のある楢尾岳とのあいだを往復していた観光客が死傷」、「(地図は)地元の阿蘇火山防災会議協議会が作成した地図をもとに描かれたものだったが、それを見ると、『火口東』駅は、なんと1km規制円の外に出ていたのである。つまり、地図の上で『火口東』の駅は、1km規制円の外にあることにして、ロープウェイを運転していたのである」:

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小惑星 2014 EX24 が地球接近


3月9日午後11時35分(日本時間)、アポロ型小惑星地球近傍小惑星に分類される〝2014 EX24〟が地球に 0.68LD(1LD=地球から月までの平均距離)まで接近しました。この小惑星は3月11日に発見されたもので、軌道を遡って計算した結果、3月9日に地球に最接近していたことが判明したものです。直径は 8m と推定されています。最接近時の地球との相対速度は秒速16.2km(時速約5万8000km)でした。

小惑星 直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(*)
2014 EX24 8 3月9日 23:35 0.68
(*)地球から月までの平均距離=1 

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2014年3月12日水曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-31)


2月25日付「近畿圏中心領域大型地震 (続報-30)」の続報です。

八ヶ岳南麓天文台の串田氏が更新情報を3月11日付で出しています:

内容をまとめると以下のとおりです:
  • ステージ7前兆群の一つが3月2日昼に突然終息。3月5日までは弱い変動が残ったが、その後は完全に正常状態に復帰。2009年11月以来、4年4ヶ月ぶりの現象。

  • ステージ7前兆群は3つの観測装置に残るだけになった。

  • 現在までに新たな前兆や極大の出現なし。ステージ8に移行するのではなく、現行ステージ7が最終段階の可能性。

  • 昨年11月7日をステージ7の極大と見なした場合は、4月29日前後に前兆が終息し、6月27日前後に地震発生と推定。11月3日に現れた弱い極大を加味して11月5日を極大と見なした場合には、4月24日前後に前兆が終息し、6月21日前後に地震発生と推定。

現時点での串田氏の予測をまとめると以下のとおりです([]内は11月5日を極大と見なした場合):

推定震央 福井県、滋賀県、三重県、奈良県、兵庫県南東部、大阪府北部、京都府南部、石川県南部、岐阜県西部、愛知県西部を含む領域のどこか
(上記PDF文書に地図あり)
推定規模 M7.9±0.5 (陸域の浅い震源)
推定前兆終息日 4月29日±  [4月24日±]
推定発震日 6月27日±  [6月21日±]
推定発震時刻 午前9時±2時間 または 午後6時±2時間


月日だけでなく発震時刻がなぜ推定できるのかについては、「近畿圏中心領域大型地震 (続報-28)」をお読みください。

4月29日と6月27日は新月です。


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2014年3月11日火曜日

占星術と地震予知


『ウォール・ストリート・ジャーナル』に面白い記事が載っています。古代ローマのシーザー暗殺の予言から16世紀のノストラダムスや18世紀のジョナサン・スウィフト(『ガリバー旅行記』などの著者)、現代のナンシー・レーガン大統領夫人やダイアナ妃まで、占星術にまつわる出来事を概観したあと、予言や地震予知の的中率調査に言及しています:

以下は、上記記事からの引用/拙訳です:
1979年、ロバート・カルバーとフィリップ・イアンナという2人のアメリカの天文学者が、一流の占星術師たちによって1974年から1979年の間になされた予言3000件以上を検証した研究結果を公表した。彼らの研究によって2673件は明らかなハズレで、予言の失敗率は90%近くに達することが明らかになった。科学的な「予言」も同様な問題を抱えている。アメリカの地質調査所(USGS)は、230以上の情報源から集めた2300件の地震予知情報を分析した結果、それらの予知が単なる当てずっぽう以下の正確さしかないことを見いだした。

占星術についてポジティブな人は、「予言の失敗率は90%近く」ということは10%以上は当たるんだと考えるかも知れません。しかし、その10%云々は偶然の一致、たまたま当たったに過ぎないと考えるべきでしょう。

記事のタイトル〝Beware of Astrologers on the March〟には2つの意味が込められているのだと思われます。一つは、「3月15日は(災いが待ち構えているから)気をつけるように」(Beware the Ides of March)という占い師の度重なる警告を押し切って元老院議事堂に向かったジュリアス・シーザーが予言どおりに暗殺されたこと。2つ目は〝on the march〟という成句(3月という意味の〝March〟には通常〝the〟がつかない)から、時代が移ろっても次々に現れる占星術師たちに用心しよう、つまり占星術などに惑わされるなということです。


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2014年3月10日月曜日

ユウレイイカ捕獲 ― 新潟県佐渡市


3月7日、新潟県佐渡市の両津湾(地図)に設けられた定置網にユウレイイカが入りました:

同じ3月7日に、富山県富山市沖の定置網にもユウレイイカが入っています:

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リュウグウノツカイ捕獲 ― 長崎県平戸市


3月8日、長崎県平戸市の生月島(地図)沖に設けられた定置網にリュウグウノツカイが入っているのが見つかりました。体長約5.2m、重さ83kg。「冬場は深層と表層の水温があまり変わらないため、浅い海に迷い込んだ可能性もある」(九十九島水族館 海きらら):

以下はリュウグウノツカイが運び込まれた「九十九島水族館 海きらら」のブログ記事です。リュウグウノツカイの漂着や捕獲の報道写真を見て私が疑問に思っていたのは、なぜリュウグウノツカイの口はいつも破損しているのだろうかということでした。しかし、掲載されている口を閉じた状態の写真口を伸ばした状態の写真を見て、破損していたわけではなく、もともとそういう構造だったのだとわかりました:

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2014年3月9日日曜日

カグラザメと地震の関係


カグラザメの捕獲が新潟県や青森県でありましたが、以下の記事には、カグラザメが捕獲されたあとにM6以上の地震が発生した事例が5つ挙げられています:

5つの事例の難点は、カグラザメが捕獲された場所と地震が発生した場所がかなり離れていることです。また、こういう事例を専門家に見せると必ず指摘されるのが、「カグラザメが捕獲されたのに地震がおきなかったケース」、「カグラザメが捕獲されていないのに地震がおきたケース」なども比較しないと相関を云々することはできないという点です。

カグラザメにも当てはまるかは確認していませんが、サメ類の頭部には微小な電位差を感知することができる器官(ロレンチーニ器官)があります。カグラザメは深海の海底近くで生活しているらしいので、地震に先行して地殻に生じる何らかの電気的な変化を感じ取っているかも知れません。

以下はこのブログで取り上げたカグラザメの捕獲情報です:

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小惑星 2014 EC が地球接近 (続報-2)


3月7日付「小惑星 2014 EC が地球接近 (続報)」の続報です。

NASAのサイトに 2014 EC の軌道図が掲載されています。かなり際どい地球接近であったことがわかります:

2014 EC の推定直径は10m前後、最接近時の地球に対する相対速度は秒速16.0kmでした。昨年2月にロシアのチェリャビンスク付近に落下し1000人以上の負傷者を出した隕石は、研究機関によって違いがありますが、地球大気圏突入前の大きさが数mから17m、地球に対する相対速度は秒速15~17kmでした。

このブログでは原則として地球から2LD(1LD=地球から月までの平均距離)以内に近づく小惑星を取り上げていますが、範囲を広げるともっと大きな小惑星も頻繁に地球に接近してきています。以下はその一部ですが、直径の単位が〝m〟ではなく〝km〟であることに留意してください:

小惑星 直径
km
接近日時
(日本時間)
接近距離
(*)
2000 EE14 1.8 3月7日 06:40 64.58
2003 QQ47 1.4 3月26日 21:36 49.94
1995 SA 1.6 4月2日 11:45 73.11
2000 HD24 1.3 4月5日 07:52 42.19
(*)地球から月までの平均距離=1 

ちなみに、恐竜を絶滅に追いやったとされる隕石の直径は10km程度と推定されています。


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2014年3月8日土曜日

丹後半島に深海魚が続々


京都府の丹後半島(地図)周辺で、リュウグウノツカイやサケガシラなどの深海魚が相次いで見つかっています。「はっきりした理由は不明だが、例年に比べて捕獲の報告が多い」(京都府海洋センター):

以下は記事からの引用です:
毎月、丹後半島沖の水深約1000メートルの海底で水温を計測している府海洋センターの担当者は「データ上、深海に変化は見られない」と説明。「なぜ、こんなに見つかるのか不思議。今年の状態だけでなく、今後の推移も見る必要がある」と状況を注視している。

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富山湾に深海魚が続々


ダイオウイカ、ユキフリソデウオ、そしてキュウリエソの大量発生:

キュウリエソの大量発生については、地元の漁師が「今年は発生が 1、2カ月早く、量も異常に多い。網の中はキュウリエソばかりで漁にならない」と語っています。

キュウリエソは、2年前に島根県隠岐の島町に大量漂着したことがあります:

深海魚が捕獲されたり漂着したりする原因については、しばしば海水温の低下が取りざたされますが、富山県水産研究所は「富山湾の水深150~200メートル地点の2月の水温は平年並みで、『深海魚の捕獲や発生理由を水温で判断するのは難しい』」としています。


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ナガユメタチモドキ、ユキフリソデウオ捕獲 ― 新潟県糸魚川市、富山県富山市


3月4日、富山湾で全国的に捕獲例の少ない深海魚が相次いで定置網にかかりました。富山・新潟県境付近の新潟県糸魚川市青海(地図)沖の定置網に入ったのは体長2.61mのナガユメタチモドキ、富山県富山市水橋(地図)沖の定置網に入ったのは体長64cmのユキフリソデウオです。富山湾でナガユメタチモドキが確認されたのは1990年以来、2例目。ユキフリソデウオが富山湾内で確認されたのは、2月3日と25日に次いで今年3例目。同湾通算では6例目とのことです:

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ユウレイイカ捕獲 ― 富山県富山市


3月7日、富山県富山市四方(地図)沖の定置網に、深海に棲息するユウレイイカがかかりました。胴長約35cm、腕も含めると約70cm。「主にインドネシアやオーストラリア近海の水深200から600メートルの深海に生息する南方系のイカで捕獲例が少なく魚津水族館では6年前以来の報告」:

ユウレイイカは2012年に相模湾などで捕獲が相次ぎ、「地震の前兆では」と騒がれたことがあります:

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リュウグウノツカイ漂着 ― 山口県長門市


3月7日、山口県長門市仙崎(地図)の海岸に、体長4.38mのリュウグウノツカイが漂着しているのが見つかりました。発見時にはまだ生きていたとのことです:

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オウギハクジラ漂着 ― 山形県酒田市


3月1日、山形県酒田市宮海(地図)の海岸に、オウギハクジラとみられるクジラの死骸が漂着しているのが見つかりました。体長約5m、推定体重1トン:

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オロシザメ捕獲 ― 静岡県沼津市


3月1日、静岡県沼津市大瀬崎(地図)沖の駿河湾で、深海に棲むオロシザメが捕獲されました。体長約40cm。「生きた状態で捕獲されるのは非常に珍しく、詳しい生態はわかっていません」:

オロシザメの生息する水深は225m~270mとされています。今回は水深約200mの場所で底引き網に入ったということですから、本来の棲息域から浮上してきたというわけではないのかも知れません。


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サケガシラ釣れる ― 福井県越前町


3月2日、福井県越前町厨(地図)の漁港で、釣り人が深海魚・サケガシラを釣り上げました。体長約1.5m。「えさを求めて浅いところまで来たのかは分からないが、町ではめったに見られない」(越前がにミュージアム):

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4匹目のダイオウイカ漂着 ― 新潟県佐渡市


3月2日、新潟県佐渡市椎泊(地図)の海岸にダイオウイカが漂着しているのが見つかりました。体長約3.2mで、触腕がちぎれていなければ5m超はあったと推定されています。「めったにないことがこれほど続くと、喜びより、何かあるんじゃないかと不安な気持ちになってしまう」(地元漁業者):

今年になってから新潟県に漂着あるいは捕獲されたダイオウイカの事例は以下のとおりです:

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2014年3月7日金曜日

草津白根山で火山性地震増加


3月6日16時ごろから草津白根山(地図)で火山性地震が増加しています。気象庁は「山頂火口から概ね500mの範囲では、火山灰の噴出等に警戒」するよう呼びかけています。以下は、気象庁が3月7日に発表した「草津白根山の火山活動解説資料」(PDF形式)からの引用です:
火山性地震の発生回数は少ない状態で経過していましたが、3月6日16時頃から増加し、6日16時から7日14時までに32回観測されました。震源は湯釜付近の浅い所に分布しています。 火山性微動は観測されていません。

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小惑星 2014 EF が地球接近


小惑星の地球接近が相次いでいます。

3月6日12時20分(日本時間)、アポロ型小惑星地球近傍小惑星に分類される〝2014 EF〟が地球に 0.44LD まで接近しました(1LD=地球から月までの平均距離)。この小惑星は3月5日に発見されたもので、直径は 7m と推定されています。最接近時の地球との相対速度は秒速15.1km(時速約5万4000km)です。

小惑星 直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(*)
2014 EF 7 3月6日 12:20 0.44
(*)地球から月までの平均距離=1 

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小惑星 2014 EC が地球接近 (続報)


〝2014 EC〟の軌道情報が更新されました。最接近の日時は3月7日午前6時18分、距離は 0.160LD(1LD=地球から月までの平均距離)、地球に対する相対速度は秒速16.0km(時速約5万8000km)です。

2025年の地球への衝突リスクはなくなり、次の最接近は2042年8月27日、接近距離は 1.7~17.9LD と予報されています。

小惑星 直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(*)
2014 EC 10 3月7日 06:18 0.16
(*)地球から月までの平均距離=1 

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2014年3月6日木曜日

小惑星 2014 EC が地球接近


3月7日午前6時29分(日本時間)、アポロ型小惑星地球近傍小惑星に分類される〝2014 EC〟が地球に 0.16LD まで接近します(1LD=地球から月までの平均距離)。この小惑星は3月5日に発見されたもので、直径は 10m と推定されています。最接近時の地球との相対速度は秒速15.9km(時速約5万7000km)です。

発見から間もないため観測数が少なく、軌道計算には不確実さがともなっています。最接近の時刻には27分ほど、接近距離にも0.154~0.169LDの幅があります。

この小惑星は2025年に地球に衝突する可能性があり、現時点でその確率は 270万分の1 とされています。今後、観測数が増えて軌道計算の精度が上がれば確率は低下すると思われます。

小惑星 直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(*)
2014 EC 10 3月7日 06:29 0.16
(*)地球から月までの平均距離=1 

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