2013年7月31日水曜日

天池の怪獣を撮影


中国と北朝鮮の国境にそびえる活火山・白頭山地図)の山頂には天池と呼ばれるカルデラ湖があり、そこでは正体不明の「天池の怪獣」が何度も目撃されています。現地時間7月27日午前5時ごろ、中国側の火山観測所の職員2人が天池の水温の定期観測をしていたところ、静かな湖面にV字形のさざ波がたち、その先端部に水中から黒い点が出現。かなり速い速度で泳いでおり、職員の一人がカメラを取り出し数枚の写真を撮ったとのことです:

上記記事は、水面から突き出ている「何か」は、シカの頭と首に似た輪郭をもつ「怪獣の頭」のように見える、と書いています。

以下は「天池の怪獣」についての解説です:

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2013年7月30日火曜日

平安貴族と地震


最近読んだ『藤原道長の日常生活』(倉本一宏、講談社現代新書、2013)から:
平安貴族にとっては、地震というのは災害というよりは天による災異として認識されていたのであろう。 
中国では後漢以降、地震は后妃・宦官・外戚の専横によって起こるという観念が生まれ、それが導入されたという考えもある。日本の陰陽寮において教科書とされた『晋書』では、地震(特に音をともなうもの)は君主が暗愚で后妃や臣下の専制によるとされていた。何人もの后妃を天皇に入れ、臣下の代表であった道長が地震を気にしたというのも、理解できるところである。

そういえば、東日本大震災のときの総理大臣は夫人に頭が上がらず、夫人「依存症」とか。平成の次の御代も心配です。


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2013年7月29日月曜日

各地でフジが狂い咲き ― 三重県、山梨県、茨城県


春に咲くはずのフジが各地で真夏に開花しています。

▼ 三重県伊賀市 「あんまり暑い日が続くので、季節を間違えたのかな」:

▼ 山梨県甲斐市、韮崎市 「まさか夏に満開のフジを見られるとは思わなかった」、「好きな花なので、1年に2度も見られてうれしい」:

▼ 茨城県つくば市 「この30年間、一度も咲いたことがなかったのに……」:

なお、昨年10月下旬には富山県上市町(地図)でもフジが狂い咲きしたとの報道がありました。「本来は春に咲く花がこの時期に咲いたのは初めて」:

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真珠母雲


7月24日、アルゼンチン南部のリオ・グランデ市(地図)上空に真珠母雲(nacreous cloud)が現れました。以下の写真は日没から約1時間たったころに撮影されたものです。街灯と同じ程度の明るさがあったとのこと。真珠母雲が南半球で目撃されるのは極めてまれだそうです:

通常の雲は対流圏で形成されますが(地上~高度10km付近)、真珠母雲はそれよりも高い成層圏に出現します(高度20~30km付近)。夜光雲(noctilucent cloud)はさらに高い中間圏界面付近に現れます(高度75~85km付近):

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2013年7月28日日曜日

宇宙の大惨事


今年10月に公開予定の映画「グラビティ」の予告篇です。ジョージ・クルーニーとサンドラ・ブロックが宇宙飛行士を演じています。どうやって撮影したのか不思議ですが、すごい迫力です。高解像度版ですので、全画面表示(右下隅のボタンをクリック)で見ることを強くお勧めします:

以下のページで、上辺にある〝VIDEOS〟をクリックすると他の予告篇も見ることができます。特に〝DRIFTING〟(漂流)はお勧めです。暗い宇宙空間にたった一人で放り出された女性宇宙飛行士。無線も通じない。想像を絶する孤立感だと思います:

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巨大クジラの死骸漂着 ― 千葉県市原市


7月27日、千葉県市原市の企業岸壁(地図)に体長約20mのクジラの死骸が漂着しているのが見つかりました。「いつ漂着したか、原因なども分からない」:

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2013年7月27日土曜日

巨大イカ捕獲 ― 青森県六ヶ所村


7月21日から22日にかけて青森県六ヶ所村(地図)沖でおこなわれた巻き網漁で、全長2mに迫るニュウドウイカがかかりました。Wikipedia によれば、ニュウドウイカは「深度数百メートルの深海に住んでいるので、詳しい生態は不明」とのこと:

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リュウグウノツカイ捕獲 ― 富山県朝日町


7月26日、富山県東端に位置する朝日町(地図)沖の定置網にリュウグウノツカイが入りました。尾の部分が欠損しているものの、捕獲時には網の中で泳いでいたそうです。全長は推定1.5~1.8m。これまでの確認例はいずれも冬で、夏の捕獲は極めて珍しいとのこと。「近年の富山湾での確認例は、2009年12月から10年2月までに4件と非常に多かった。今年は1月に境沖の定置網に入った例が1件あるが、いずれも冬季で、夏季の例はなかった」(魚津水族館):

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2013年7月26日金曜日

鹿児島県北西部にM6級地震の兆候


5月20日付「特許『地震・火山噴火予知方法』」でその地震予知手法を紹介した JESEA(地震科学探査機構)の理事で、東京大学名誉教授(測量学)の村井俊治氏が、鹿児島県北西部にM6級地震の兆候があると指摘しています。「鹿児島県の北西部、川内(せんだい)原子力発電所近くで、異常な値を計測し続けている。桜島などの火山の影響も考えられるが、地震の前兆ならば、早くて数カ月、遅くとも半年以内にはM6級の大規模な地震発生の懸念がある」:

以下は村井俊治氏の関連記事です:

川内原子力発電所(地図)のある薩摩川内市の南に位置する南さつま市では、今年4月26日にイルカ31頭の集団座礁が発生しています:

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秋田焼山に噴火警戒レベル ― 秋田県鹿角市、仙北市


秋田焼山(地図)に7月25日から噴火警戒レベルが導入されました。現時点では「噴火警戒レベル1、平常」です:

秋田焼山では、1997年8月に空沼火口で水蒸気噴火が起こり、泥流が発生しています。

樽前山で地震増加 ― 北海道苫小牧市、千歳市


気象庁が7月26日に発表した「週間火山概況(平成25年30号:平成25年7月19日~7月25日)」によると、7月8日から樽前山(地図)の西側を震源とする地震が増加しているとのことです:
7月8日から樽前山の西側約3km付近を震源とする地震が増加しています。26日09時32分には、マグニチュード2.1の地震が発生しました。震度1以上を観測する地震は発生していません。 
火山性微動は発生しておらず、噴気活動や地殻変動に特段の変化はありません。

樽前山では、2011年1月~11月と2012年4月に発光現象が観測されています。


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2013年7月25日木曜日

遙かなる地球 (補足)


7月24日付「遙かなる地球」で紹介した写真以外にも、宇宙空間に浮かぶ地球や月を遙かかなたの探査機から撮影した写真が公開されています。それらをまとめたブログ記事がありますので紹介します:

以下は各写真につけられた説明の抜粋・テキトー訳です:

[1] 〝Earthrise〟(地球の出)。この種の写真の第1号。1968年12月24日(クリスマス・イブ!)に、月を周回中のアポロ8号から撮影。

[2] 2007年10月3日にマーズ・リコネッサンス・オービター(Mars Reconnaissance Orbiter)の高解像度カメラで撮影した地球と月。地球の大半は雲に覆われているが、右下に南アメリカ大陸の西岸が見えている。

[3] 2007年11月に日本の月周回衛星「かぐや」がハイビジョン・カメラを使って撮影した「地球の出」。

[4] 火星の黄昏の空に浮かぶ地球と金星。2009年6月26日に火星探査車・スピリットが火星のグセフ・クレーター内から撮影。

[5] 1992年12月16日、木星に向かうガリレオ探査機が620万kmかなたから振り返って撮影した地球と月。

[6] 1998年1月23日、NEAR(Near Earth Asteroid Rendezvous)探査機が小惑星〝433 エロス〟に向かう途上、スイング・バイのために地球に接近した際に撮影した地球と月。地球の南極の方向から撮影している点が特徴。撮影時の地球との距離は40万km。

[7] 2005年5月11日、水星探査機・メッセンジャーが地球を使ったスイング・バイをする際に撮影した地球と月。このときの地球との距離は 2960万km。

[8] 地球の前を横切る月を写した連続写真。彗星探査機 ディープ・インパクトが地球から5000万km離れたところから撮影。左上の写真には、アフリカ大陸やアラビア半島が見えている。地球と比べて月が暗いことに注目。月の反射率は新しいアスファルト舗装の道路ほどしかない。

上記の中では[8]がいちばんインパクトがありますが、忘れてはならないのは、なんといってもボイジャー1号が60億kmの彼方から撮影した「ペール・ブルー・ドット」(淡い青色の点)の画像です。


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オオグンカンドリ飛来 ― 広島県福山市


7月20日、広島県福山市の芦田川(地図)河口にオオグンカンドリ1羽が飛来しているのが撮影されました。広島県内での確認は2002年9月以来。「台風にあおられて来るケースが大半だが、台風の接近が最近ないため、沖縄にいる個体が迷い込んだ可能性もあるという」:

Wikipedia によれば、オオグンカンドリは「全世界の熱帯・亜熱帯に広く分布」、「日本では本州太平洋岸、伊豆・小笠原諸島、南西諸島などで迷鳥として渡来するが、特に南西諸島での記録が多い」とのことです。


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2013年7月24日水曜日

遙かなる地球


土星を周回中の探査機・カッシーニと水星を周回中の探査機・メッセンジャーが撮影した地球と月の画像をNASAが7月22日に公開しました。撮影日はどの画像も7月19日です。

▼ 土星のリング越しに見た地球と月。広角カメラを使用。探査機から地球までの距離は14億4000万km。画面中段右寄りに写っているいちばん明るい白点が地球です。やや青みを帯びています。NASAの説明によれば、地球のすぐ右側に微かに月も写っているとのことですが、わかるでしょうか:

▼ 土星の E リングを通して見た地球(左)と月(右)。望遠カメラで撮影。探査機から地球までの距離は14億4586万km。E リングは微かで、光を散乱させています。地球と月って、意外に離れていると思いませんか:

▼ 左は、土星から見た地球と月。右は水星から見た地球と月。探査機から地球までの距離は、左が14億4000万km、右が9800万km。撮影日は両者とも7月19日:

▼ カッシーニが撮影した地球と月の未調整画像。望遠カメラで撮影。地球までの距離は14億4585万km:

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近畿圏中心領域大型地震 (続報-12)


7月22日付「近畿圏中心領域大型地震 (続報-11)」の続報です。

八ヶ岳南麓天文台の串田氏が更新情報を7月23日付で出しています:

ひとつ前の更新情報では、7月21日前後に「全前兆が終息する様相には全く見えません」と書かれていましたが、今回はその点について、「本日7/23夕刻時点で、6観測装置の前兆が継続出現しており、前号認識のとおり、7/21±前兆終息は確認できませんでした。従いまして、08月中発生の可能性も完全否定できます」と断定されています。

前回の更新情報で示された、地震発生時期は9月5日前後、この場合、8月前半に前兆が静穏化する、との認識は維持されています。しかし、これまでに出現している前兆群の極大がいつであると認識するかによって地震発生時期の推定はかなりずれるとして、地震発生が10月にずれ込む可能性もちらりと示唆されています。

なお、今回の更新情報の冒頭には、2008年に現れたステージ1の前兆群から現在のステージ5の前兆群に至るまでをわかりやすく簡潔にまとめた「No.1778前兆出現形態簡略図」が載っています。ぜひ、ご覧ください。


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2013年7月23日火曜日

Firefox 星雲


カシオペア座にある惑星状星雲 Sh2-188 の写真です。耳の張り出し具合など、見れば見るほど Firefox ロゴに似ています:
  • Sh2-188 (画像をクリックすると拡大します)

恒星から放出されたガスが周囲の恒星間ガスと衝突しています。直径約60兆km。この惑星状星雲の左下の部分が特に明るく、逆に右上の方向が暗いのは、ガスを放出した恒星が左下の方向に高速で移動しているためと考えられています。

私はメインのブラウザーとして長年 Firefox を使っているのですが、最近の数回のアップデートには失望しています。デフォールトで組み込まれていた PDF ビューアーの品質の低さ、その回避策として「Adobe の Acrobat を使用(Firefox 内で表示)」に設定するとページの下端が表示されないことがある、同一ページのフォント・サイズがアップデートの前後で変化してしまった等々。グーグルの Chrome をメインにする潮時かなとも思う今日このごろです。


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海上の竜巻


waterspout (海上の竜巻)の写真を2枚紹介します。

1枚目は、珍しいアングルでとらえた waterspout です。7月初旬にフロリダ半島の西岸にあるタンパ湾(地図)で撮影されました。フロリダ半島沖の大西洋は waterspout の多発地帯で、年間に数百の waterspout が発生するため、バーミューダ・トライアングルでの行方不明事件の一部は waterspout が原因ではないかと考える人もいるとのことです:

2枚目は、7月23日にアドリア海(地図)を航行する船上から撮影した四重連の waterspouts です:

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季節外れのタカアシガニ ― 神奈川県小田原市


小田原魚市場(地図)のブログより。深海に生息する巨大な蟹・タカアシガニが、季節外れのこの時季に水揚げされているとのことです。「例年だと、春に産卵のために深場から上がってくるのが普通で、この暑い夏にはまず姿を見せない」、「漁師さんも経験無いと言ってた」、「今頃、こんなに獲れるなんて、どう考えても変」、「どう考えても海底で何かが動いているとしか思えません」:

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ヘビが原因の停電 ― 山形県山形市


7月20日、山形県山形市内の羽前千歳駅地図)に隣接する変電所の架線にヘビが接触して回線がショート。高圧電流が流れたため同市・北山形駅地図)の配電盤が炎上しました。この影響で信号が正常に作動しなくなり、山形新幹線や在来線が運休しました:

ヘビが原因の停電については、毎年、春ごろから報道が散見されるようになるのですが、今年はこの事例が初めてです。もちろん、私が見落としている可能性もありますし、報道されない事例もあるのでしょうが。


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2013年7月22日月曜日

海水浴場にマグロ漂着 ― 和歌山県串本町


7月20日、和歌山県串本町の橋杭海水浴場(地図)で、マグロが漂っているのが見つかりました。体長1.37m、体重約40kg。「マグロが海水浴場で泳いでいるのを見たという話は3回ほど聞いたことがあるが、打ち上がったのは初めて」(海水浴場の管理責任者):

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近畿圏中心領域大型地震 (続報-11)


7月13日付「近畿圏中心領域大型地震 (続報-10)」の続報です。

八ヶ岳南麓天文台の串田氏が更新情報を7月19日付で出しています。ひとつ前の更新情報では「第5ステージ前兆が終息し始めており、この傾向が続けば7月21~22日ごろに終息・静穏化の可能性がある」という主旨のことが書かれていましたが、今回の更新情報によると、7月21日前後に「全前兆が終息する様相には全く見えません」とのこと。そこで、各前兆のタイプ、初現・極大関係等の見直しをおこない、地震発生は9月5日前後の可能性があると推定。この推定の当否は、8月前半に前兆が静穏化するか否かで判定できる、とのことです:

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2013年7月19日金曜日

三浦半島沖の海底隆起


海上保安庁 【海上安全情報】水深減少(三崎港)
より引用
6月28日に海上保安庁が発表した「海上安全情報」によると、「本州南岸、三崎港(地図)付近において」、これまで海図に載っていなかった「水深減少区域及び浅所」が見つかったとのことです:

このことをいささかセンセーショナルに伝えているのが以下の記事です:

上記の記事によれば、海上保安庁は次のように説明しています:
  • 「海底へロープと重りを下ろす昔の水深測定で作った海図を、最新のマルチビーム測深機の精密データで書き換える業務を進めてきたなかで、最近わかったことです」
  • 「これまで知られていなかった海底の高まりが新たに見つかったと考えられます」

一方、地元の人たちは次のように語っています:
  • 去年の暮れ頃からいつの間にか現れたようだ。(中略)三崎港に出入りする誰もが2ヵ月ほど前から気づいていた」(遠洋漁業船航海士)
  • 今年に入ってから水深減少が目立つようになった。(中略)幅20~30mほどの隆起した海底が帯のように東西方向へ広がっているらしい」(地元の釣り船業者)

さらに、城ヶ島(地図)の南西部では、満潮時になっても海面がいつもより低い位置までしか上昇せず、海底だけでなく三浦半島の海岸も隆起していることを疑わせています:
  • 「この潮の上がりが低い現象は今年の4月頃から始まり、日がたつほど目立つようになってきた」(常連の釣り人)

プレートの沈み込み帯に面した海岸では、ふだんはプレートの沈み込みに引きずられて沈降傾向が見られますが、大地震の前にはそれが停滞し、さらには反転して隆起し始めることがあるようです。1946年に発生した昭和南海地震(M8.0)では、戦時中から海底隆起が顕著であったとのことです:

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蔵王山で火山性微動、火山性地震増加、傾斜計にも変化 ― 宮城県 (続報-4)


6月7日付「蔵王山で火山性微動、火山性地震増加、傾斜計にも変化 ― 宮城県 (続報-3)」の続報です。

気象庁が7月19日に発表した「平成25年 No.29 週間火山概況 (平成25年7月12日~7月18日)」によると、蔵王山(地図)で7月17日と18日に火山性微動が発生、それに先行して傾斜計にも変化が現れたとのことです。また、火山性微動の前後には火山性地震も観測されています:
蔵王山では7月17日の16時56分頃と18日の17時03分頃に火山性微動が発生しました。坊平観測点での継続時間と最大振幅(上下動)は、17日が約3分10秒で0.6μm/s、18日が約3分10秒で5.6μm/sでした。 
蔵王山では、火山性微動の発生に先行して、坊平観測点と蔵王観測点(東北大学)の傾斜計の観測データに変化が見られる事があり、18日の火山性微動発生時にも同様の変化が見られました。この変化と詳細な火山活動との関連性は不明です。GPS連続観測では特段の変化は認められません。

以下は、今年に入ってからの蔵王山の火山活動をまとめたものです:

月日 事象
1月22日 火山性微動、観測開始(2010年9月1日)以来はじめて
1月27日 火山性微動
4月5日 低周波地震が一時的に連続して発生
4月5日~11日の期間 東北大学・蔵王観測点の傾斜計に変化
4月7日 坊平観測点の傾斜計で南東方向(山頂の南側)が上がるような変化、火山性微動(継続時間 3分20秒)
4月9日 火山性微動(継続時間 4分20秒)
4月21日 坊平観測点の傾斜計で南東方向(山頂の南側)が上がるような変化、火山性微動(継続時間 5分40秒)、低周波地震が一時的に連続して発生
6月4日 火山性微動(継続時間 2分20秒)
7月17日 火山性微動(継続時間 3分10秒)
7月18日 坊平観測点と東北大学・蔵王観測点の傾斜計に変化、火山性微動(継続時間 3分10秒)


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2013年7月17日水曜日

ユキフリソデウオ漂着 ― 韓国・麗水市


7月15日、韓国南部、全羅南道・麗水市(地図)の海岸に、ユキフリソデウオが漂着しているのが見つかりました。「ユキフリソデウオが沿岸で見つかる場合は非常に珍しい」「餌を追って沿岸まで来たものと推定される」(国立水産科学院南西海水産研究所):

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2013年7月15日月曜日

日暈、月暈、環天頂アーク、環水平アーク (続報-5)


7月13日、北海道札幌市で環水平アークが観測されました:

5月28日付「日暈、月暈、環天頂アーク、環水平アーク (続報-4)」以降に報道された環水平アークなどを以下にまとめておきます。「続報-4」と合わせて見ると、5月26日には日本の広い範囲で環水平アークが見られたようです:


▼ 5月18日 鳥海山上空(山形県・秋田県) 環水平アーク+日暈 「環水平アークは『地震雲』とされるが科学的根拠はない。また暈は観天望気で『天候悪化の兆し』とされる」:

▼ 5月26日 福島県北塩原村 環水平アーク:

▼ 5月26日 鳥取県鳥取市 環水平アーク:

▼ 5月26日 高知県梼原町 環水平アーク 「知る限り、目撃情報が寄せられたことはないですね」(高知地方気象台):

▼ 6月4日 鳥取県鳥取市、米子市、倉吉市など鳥取県西部地区の広い範囲 環水平アーク+日暈:

▼ 6月23日 長野県長野市、中野市など 環水平アーク

上記の現象以降に発生した主な地震は以下のとおりです:
  • 5月18日 福島県沖 M6.0 深さ46km 最大震度5強
  • 5月24日 オホーツク海(サハリン近海) M8.3 深さ約610km
  • 6月2日 台湾中部 M6.3
  • 6月8日 与那国島近海 M5.8 深さ25km
  • 6月13日 沖縄本島近海 M5.8 深さ

5月18日福島県沖の地震の発生時刻は14時47分。偶然でしょうが、環水平アークが鳥海山(地図)上空に「出現したのは5月18日の正午過ぎ」となっており、時間的に接近しています。


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2013年7月13日土曜日

被災地の「心霊現象」


「津波を受けたスーパー跡地で人の声が聞こえる」「津波被害の大きかった地域でカメラが動かなくなる」など:

シンポジウムのプログラムです:

以下の関連記事はニュージーランドの事例です。「人びとの心は、(地震によって心に生じた)空白を埋めようとしますが、残念なことに、空白を埋めるために使われるのは往々にして(幽霊などの)おとぎ話なのです。」


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「これ、ヤバいんじゃないの。 3.11直前とそっくり」


広告につられて『フライデー』7月26日号を買いました。目当ての記事は「南海トラフ巨大地震『前兆』こんなにある!」、副題が「これ、ヤバいんじゃないの。3.11直前とそっくり」です。しばらく雑誌なんて買ったことがなかったので、400円もすると知って一瞬、買うのを躊躇しました。

記事に書かれている「前兆」は、ほとんどがこのブログでも取り扱ったものでした。私が見逃していた「前兆」が載っているのではと期待していたのですが、その面ではやや期待ハズレでした。

今年4月に鹿児島県南さつま市の海岸で31頭のイルカが座礁した事件については、写真があまり出回っていないので、『フライデー』に載っている写真は貴重です。

以下に、『フライデー』の記事に載っていた「前兆」に対応するこのブログの記事をリストアップします(記事に出てくる順):

以下は、このブログでは取り扱っていなかった「前兆」です:
  • 1995年の阪神・淡路大震災の直前、神戸市内の水族館のイルカが、調教師の指示に従わず、芸をしなくなった
  • 東日本大震災の前の2011年1月19日、小田原の定置網に深海魚のリュウグウノツカイがかかった

さらに、記事では「猛暑→大地震のパターン」として、1923年の関東大震災、1995年の阪神・淡路大震災、2011年の東日本大震災の前の夏は猛暑だったことが書かれています。この夏の異常に早い梅雨明けや猛暑も、大地震の前兆なのでしょうか。

近畿圏中心領域大型地震 (続報-10)


7月13日付「近畿圏中心領域大型地震 (続報-9)」の補足です。

「続報-9」に書きそびれたのですが、8月7日は新月です。月齢と地震発生の間にはほとんど関係がないということはさまざまな研究で明らかになっていますが、気にする方もおられると思います。

現時点で地震の発生日と予測されている「8月7日または8日」の前後にどのような天文現象があるのかを、『天文年鑑 2013年版』(誠文堂新光社)から拾い出してみました:

日付 事象
8月2日 18:21 月の赤緯が最北
8月3日 17:53 月が最遠
8月4日 07:27 月が木星の南 4°01′ (地球-月-木星がほぼ直列)
20:18 月が火星の南 5°13′ (地球-月-火星がほぼ直列)
8月5日 17:37 月が水星の南 4°25′ (地球-月-水星がほぼ直列)
8月6日
8月7日 06:51 新月
8月8日
8月9日
8月10日 05:13 月が赤道を通過
11:18 月が金星の南 5°07′ (地球-月-金星がほぼ直列)
8月11日
8月12日
8月13日 17:30 月が土星の南 2°52′ (地球-月-土星がほぼ直列)

月と惑星の(見かけ上の)接近が多いと思われるかも知れませんが、珍しいことではありません。天球上の惑星の軌道はほぼ黄道に沿っており、月の軌道(白道)は黄道からから約8°の範囲に収まるため、月と各惑星は一月に1回、見かけ上の接近をすることになります。


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近畿圏中心領域大型地震 (続報-9)


6月24日付「近畿圏中心領域大型地震 (続報-8)」の続報です。

八ヶ岳南麓天文台の串田氏が更新情報を7月12日付で出しています。第5ステージ前兆が終息し始めており、この傾向が続けば7月21~22日ごろに終息・静穏化の可能性。その場合、地震が発生するのは8月7日または8日になるとのことです:

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2013年7月12日金曜日

箱根山の火山活動と報道


神奈川県温泉地学研究所の研究課長 ― 「群発地震が富士山の噴火と連動しているとか、首都圏直下型地震の前兆であるかのような報道。大変なことが起きているとか、怖いイメージだけを与えてしまう」「取材の方が来られた時、『地震の回数は多いけど、体に感じるものはほとんどないことを必ず伝えてほしい』とお願いするんですが、それを省いて報道する」:

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白山で火山性地震 ― 石川県・岐阜県 (補足)


7月10日付「白山で火山性地震 ― 石川県・岐阜県」の補足です。

気象庁が毎月出している「白山の火山活動解説資料」から、白山で2011年1月以降におきた地震についての記述を抜き出して表にまとめてみました。

「資料」では地震について、普通の地震であるのか火山性地震であるのかを明確にせずに記述している月があります。一時的に増加した地震や規模の大きい地震について、「火山性地震」であると明記しているのは2013年6月が、2011年以降では初めてです。

白山やその周辺の地震活動が2012年3月から活発化していることが、この表からわかります。


年・月 事象
2011年 1月 地震: 少ない; 火山性微動: 観測されず
2月 地震: 少ない; 火山性微動: 観測されず
3月 東北地方太平洋沖地震以降、地震が一時的にやや増加; 火山性微動: 観測されず
4月 東北地方太平洋沖地震以降、地震が一時的にやや増加; 火山性微動: 観測されず
5月 地震: 少ない; 火山性微動: 観測されず; 機器の障害による欠測期間あり
6月 地震: 少ない; 火山性微動: 観測されず; 機器の障害による欠測期間あり
7月 地震: 少ない; 火山性微動: 観測されず; 機器の障害による欠測期間あり
8月 地震: 少ない(広域ネットによる観測); 火山性微動: 記載なし
9月 火山性地震: 少ない; 火山性微動: 観測されず
10月 火山性地震: 少ない; 火山性微動: 観測されず
11月 火山性地震: 少ない; 火山性微動: 観測されず
12月 火山性地震: 少ない; 火山性微動: 観測されず
2012年 1月 火山性地震: 少ない; 火山性微動: 観測されず
2月 火山性地震: 少ない; 火山性微動: 観測されず
3月 16~17日、白山付近の浅部を震源とする微小な地震がややまとまって発生; 火山性微動: 観測されず
4月 火山性地震: 少ない; 火山性微動: 観測されず
5月 4日、白山付近の浅部を震源とする微小な地震がややまとまって発生; 火山性微動: 観測されず
6月 火山性地震: 少ない; 火山性微動: 観測されず
7月 火山性地震: 少ない; 火山性微動: 観測されず
8月 3日と19日、白山付近の浅い所を震源とする微小な地震が一時的に増加; 火山性微動: 観測されず
9月 23日、白山付近の浅い所を震源とする微小な地震が一時的に増加; 火山性微動: 観測されず
10月 10月27日21時ごろ~28日02時ごろ、白山北側の浅部を震源とする地震が多発(117回)、最大マグニチュードはM2.5; 火山性微動: 観測されず
11月 火山性地震: 少ない; 火山性微動: 観測されず
12月 火山性地震: 少ない; 火山性微動: 観測されず
2013年 1月 31日20:42、白山北側の深さ3kmを震源とするM3.3の地震発生、岐阜県で最大震度1。余震が一時的に増加するも、22時ごろより徐々に減少; 低周波地震や火山性微動は観測されず
2月 1日15:19、白山北側の深さ3kmを震源とするM3.4の地震発生、石川県・富山県・岐阜県で最大震度1。地震活動が一時的に活発化するも、徐々に終息; 低周波地震や火山性微動は観測されず
3月 火山性地震: 少ない; 火山性微動: 観測されず
4月 23日、白山付近の浅い所を震源とする微小な地震が一時的にやや増加; 火山性微動: 観測されず
5月 火山性地震: 少ない; 火山性微動: 観測されず
6月 30日、白山付近を震源とする火山性地震が一時的に増加; 火山性微動: 観測されず


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薩摩硫黄島が噴火 ― 鹿児島県 (続報-2)


6月7日付「薩摩硫黄島が噴火 ― 鹿児島県 (続報)」の続報です。

7月10日、薩摩硫黄島地図)の噴火警戒レベルが引き下げられ、「1」(平常)になりました。「5月15日から26日にかけて振幅の小さな火山性地震が一時的にやや増加し、6月3日から5日にかけてごく小規模な噴火が発生しましたが、6日以降噴火は発生しておらず、火山性地震は少ない状態となっています」:

以下は、さらに詳しい資料です。図1の「(1)日最高噴煙高度」のグラフに示されている噴火のマーク(赤い矢印)を見ると、以前の噴火が長期間続いたのに比べて、今回の噴火がごく短期間で終息したことがわかります:

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2013年7月10日水曜日

カモシカと列車が衝突 ― 福島県会津坂下町


7月6日、福島県・会津坂下町(地図)にあるJR只見線の会津坂本駅と塔寺駅の間で、カモシカが列車にはねられました:

東日本、特に東北地方ではカモシカが市街地に現れる事例が相次いでいます:

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落ちるロケット、降りるロケット


7月2日、ロシア版GPS衛星(GLONASS)3機を積んだプロトン-Mロケットが打ち上げ直後に不安定になり、地面に落下して爆発炎上しました。ロケットが地面に激突してから数秒後に轟音と衝撃波が撮影地点に伝わってきます:

こちらは、アメリカの民間企業 SpaceX 社が6月14日におこなった Grasshopper(バッタ)と呼ばれるロケットのテストです:

無線操縦のヘリコプターから撮影されました。高さ325m(東京タワーより少し低い)まで上昇した後、元の場所に着陸しています。SF小説の世界にはこのような垂直に着陸するロケットがたくさん出てきますが、技術的な難しさがあって現実にはなかなか実用化されていません。


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白山で火山性地震 ― 石川県・岐阜県


気象庁が7月8日に発表した「白山の火山活動解説資料(平成25年6月)」(PDF形式)によると、6月30日に白山(地図)付近を震源とする火山性地震が一時的に増加したとのことです。

白山が最後に噴火したのは1659(万治2)年で、4代将軍・徳川家綱の治世です。1935(昭和10)年には、山頂の南西約2kmに噴気孔が出現し、地鳴りを伴う噴気活動が起きています:

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八甲田山 地震の増加傾向続く ― 青森県青森市


気象庁が7月8日に発表した「八甲田山の火山活動解説資料(平成25年6月)」(PDF形式)によると、「山頂付近の地震活動は、4月下旬以降、やや増加傾向となっており、今期間もやや多い状況で経過しています」、「八甲田山を囲む基線で、2月頃以降小さな膨張性の地殻変動がみられます」とのことです。

広域地震観測網による八甲田山周辺の地震活動図(2008年7月1日~2013年6月30日)
仙台管区気象台「八甲田山の火山解説資料(平成25年6月)」より引用
(クリックで拡大)

左側の図で、赤丸は6月に起きた地震の震源を示しています。0km付近の浅い場所でも発生しています(八甲田山の標高は1585m)。右側のグラフに示された地震の「積算回数」も上昇が急になっています。


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2013年7月8日月曜日

ネス湖の怪獣と湖底の断層 (その2)


7月6日付「ネス湖の怪獣と湖底の断層 (その1)」からの続きです。

以下は、「その1」で紹介した Fox News の “Loch Ness monster mystery explained”(ネス湖の怪獣の謎が解き明かされた)を抜粋・テキトー訳したものです:
伝説によれば、多くの場合、ネス湖の怪獣は地面の揺れと渦巻く泡とともに湖から姿を表すという。 
しかしながら、少なくとも一人の研究者は、地面の揺れと泡は怪獣の現れる兆しではなく、ネス湖や近隣の湖の底を横切る活断層の活動を示すものだと考えている。 
イタリアの地質学者 Luigi Piccardi 博士は、伝説の怪獣の目撃談はグレート・グレン断層系によって説明できると考えている、と科学誌『Scientific American』は伝えている。 
「湖水の表面で起きるいろいろな現象が活断層の活動で説明できます」と Piccardi 博士はイタリアの新聞『La Repubblica』に掲載されたインタビューで語っている。 
Piccardi 博士はさらに、ネス湖の怪獣とされるものの目撃は地震活動の時期と一致しているおきていると主張する。「この時期とは1920年から1930年にかけてのことで、このときグレート・グレン断層系の活動が増加していたことがわかっています。人々が目撃したのは怪獣ではなく、実際は、地震の効果が湖水の表面におよんだものだったのです。」 
グレート・グレン断層は100km以上にわたって伸びており、スコットランド高地を南北に分断している。この横ずれ断層は、大地が垂直方向の動きを伴わずに水平にずれており、ブリテン島でもっとも深い淡水湖であるネス湖を形作った主役である。(サン・アンドレアス断層やアナトリア断層も横ずれ断層と考えられている。) 
この断層では、過去数世紀のあいだに数回の小地震が発生している。そのほとんどはマグニチュード3から4である。『Daily Mail』紙によれば、1816年、1888年、1890年、1901年に地震が記録されているとのことである。 
ネス湖の怪獣が世界的に有名になったのは1930年代のことである。ロンドンの Kenneth Wilson という外科医によって撮影された蛇のような頭と首が写っている写真が世界中に広まったのがきっかけだ。しかし、数十年後、この写真がでっち上げであることが明らかになった。 
イルカに装着したカメラから潜水艦まで、ありとあらゆる手段を駆使した怪獣捜索が長年にわたって試みられたが、“ネッシー”の紛れもない証拠は見つかっていない。たとえば、研究者とイギリス放送協会(BBC)がソナー(音波探知機)と衛星写真を使っておこなった徹底的な捜索でも、ネッシーのような大きな生き物の証拠は見つからなかった。 
ネス湖の怪獣が存在しているという科学的な証拠は見つかっていないが、そのことによって怪獣に対する関心が減少しているわけではない(スコットランド最大級の観光名所になっている)。2012年には、船頭の George Edwards 氏が怪獣を目撃し写真に撮ったと主張した。しかし、懐疑論者たちは、写っているのは漂流している丸太か大きな魚だとして、彼の写真を否定している。

続く


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2013年7月7日日曜日

小惑星〝2013 NK4〟が地球に向かっている


直径約600mの小惑星が地球に向かって来ているという報道がロシアを中心とした国々でなされています。以下はブルガリアのニュース記事で、今のところ英語での報道はこれ以外には見当たりません。この小惑星〝2013 NK4〟はアメリカのハーバード大学・惑星科学研究センターが発見したのですが、アメリカや西ヨーロッパではまったく報道されていません:

NASAのジェット推進研究所が運営している JPL Small-Body Database によれば、この天体はアポロ型小惑星で、地球に最接近するのは日本時間8月14日午前4時ごろとされていますが、現時点では誤差が2時間近く見込まれています。これは、まだ観測データが不十分で軌道が精確には計算できていないことを示していると思われます。最接近時の地球との距離は 0.12天文単位(1800万km)とされています。


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硫黄鳥島(沖縄鳥島)が噴火か ― 沖縄県


Tokyo VAAC(気象庁東京航空路火山灰情報センター)が7月6日に出した情報によると、日本時間6日午前11時過ぎ、硫黄鳥島地図)の北40海里(約74km)に噴煙が漂っており、高さ7000フィート(約2.1km)に達しているのを航空機のパイロットが目撃したとのことです:

衛星写真などでは確認されておらず、雲などを誤認した可能性もあります。

硫黄鳥島が最後に噴火したのは1968年です:

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バス運転手 地震予知に挑む


7月2日付「南海地震の前兆をつかめ ~在野の地震研究者の挑戦~ (続報-2)」の続報です。

明日月曜日の深夜25時10分(7月9日火曜日午前1時10分)から、NHK で以下の番組が放送されます。このブログでも何度か紹介してきた高知県土佐市の中村不二夫さんの活動を取り上げています:

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