2013年2月15日金曜日

箱根山が山体膨張 ― 神奈川県 (続報-4)


2月10日付「箱根山が山体膨張 ― 神奈川県 (続報-3)」の続報です。

箱根・駒ヶ岳(地図)付近の地震や山体の膨張が続いています。気象庁が2月15日に発表した「平成25年 No.7 週間火山概況(2月8日~2月14日)」によると、2月10日にマグニチュード 2.1 の地震が発生。これは、1月11日に始まった一連の地震活動の中では最大のマグニチュードとのことです。有感地震も4回観測されています:
駒ヶ岳付近の浅部を震源とする地震活動が継続しています。10日13時頃から16時頃にかけて一時的に地震が増加し、10日13時15分頃に、1月11日以降の地震活動で最大のマグニチュード(M)2.1の地震が発生しました。 [中略] 今期間、気象庁が発表に使用する震度計で、震度1以上を観測する地震はありませんでしたが、神奈川県温泉地学研究所によると、同研究所が大涌谷に設置している地震計で体に感じる程度の揺れが4回観測されました。

今回の「週間火山概況」には、噴気についての記述が加えられています:
2月5日~7日にかけて実施した現地調査では、2001年の地震活動の後に形成された上湯場付近(大涌谷の北側)の噴気地帯で、引き続き噴気や地熱域が認められました。また、この噴気地帯の西側に2011年から2012年にかけて形成された噴気地帯でも、白色の噴気が20~30m上がっているのを確認しました。

関連記事