2012年10月30日火曜日

巨大ナマズ「根尾川の主」捕獲 ― 岐阜県大野町 (余談)


10月28日付「巨大ナマズ「根尾川の主」捕獲 ― 岐阜県大野町」にまつわる余談です。

岐阜新聞』の記事に掲載されている写真ですが、よく見てみると変です。魚拓を持っている男性の体型が不自然で、「お尻の下がすぐ踵」状態になっています。広角レンズを使ったが故のゆがみではなさそうです。足の構えと上半身の向きも微妙に食い違っています。想像するに、人物と魚拓を一緒に撮った写真では魚拓が不鮮明だったので、魚拓が鮮明に写っている別の写真と合成したのかも知れません。加工した写真を、その旨を明記せずに掲載したのだとしたら、報道のモラールに反すると思うのですが、どうでしょうか。

一方、大陸はさすがにスケールが違います。こちらは体長1.4mです:

白山で群発地震


石川県と岐阜県にまたがる白山(地図)で、10月27日午後9時頃から翌28日午前3時頃までの間に100回以上の地震が観測されました。「白山が活火山であることの立派な証拠で、火山活動の一環と考えられる。即座に噴火の予兆とは判断できない」(金沢大学教授):

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2012年10月29日月曜日

「日本化」は恐怖の言葉


ブルームバーグ』のコラムから。 「『Japanization(日本化)』ほどエコノミストの心に恐怖を呼び起こす言葉はない。長期低迷、デフレ、さらに国際的地位低下 ・・・ 日本がたどった失われた10年 ・・・ 首相と財務相の頻繁な交代 ・・・ 政治的な支離滅裂」。しかし、「その間日本は一度も崩壊の危機のようなものに直面したことはない。犯罪が急増することもなく、ホームレスの数が爆発的に増えることもない。米国のリセッション(景気後退)ほど大量に雇用が失われることもなかった」、「昨年の大震災後の信じられないほどの落ち着きも忘れてはならない。米国で2005年のハリケーン『カトリーナ』の後に起こったような暴動も略奪も起こらなかった」。 その理由 ―― 日本を一つにまとめている「接着剤」 ―― とは何なのでしょうか?:

「日本は一度も崩壊の危機のようなものに直面したことはない」からこそ、いつまで経っても改革が進まず、じわじわと破滅に向かっているのかも知れません。私の知人の中には、すでに家族ぐるみで日本を脱出した人たちや、その準備をしている人たちがいます。


2012年10月28日日曜日

韓国が人工衛星打ち上げ (続報)


10月25日付「韓国が人工衛星打ち上げ」の続報です。

10月26日に予定されていた打ち上げは、結局、11月中旬以降に延期されました。打ち上げ前のヘリウム・ガス注入中にガス漏れという初歩的な不具合が起きたためです:

以下の記事は打ち上げ予定当日に掲載されたものですが、日本にとって気になることが書かれています。前回の打ち上げは発射から137秒後に爆発が起きて失敗に終わったのですが、これは韓国側が開発・製作した2段目に搭載されていた自爆装置が誤作動したのが原因であるとロシア側が指摘していました。韓国側は認めていなかったのですが、今回のロケットの2段目からは自爆装置が取り外されています。可能性は低いですが、ロケットが制御不能に陥ったり予定外の方向に飛んだりした場合には、ロシア製の1段目は自爆しても、韓国製の2段目はそのまま日本の領土や領海に落下してくることがありえます:

一方、北朝鮮も「衛星」の打ち上げを続けると息巻いています。「今後も、宇宙開発のための自主的権利を堂々と行使し ・・・ 強盛国家建設に必要な実用衛星を引き続き打ち上げる」:

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巨大ナマズ「根尾川の主」捕獲 ― 岐阜県大野町


10月23日、岐阜県揖斐郡大野町(地図)で体長1mの巨大ナマズが捕獲されました。ナマズがいたのは、根尾川から採取した水を流す通水路です。「こんな大ナマズは初めて」「通水路の中で長年生息してきたのでは」(県野生生物保護推進員):

「根尾川」と聞いてピンと来る方も多いと思います。この川の上流部が根尾谷で、有名な根尾谷断層地図)があります。日本の陸域で発生した地震としては観測史上最大といわれる1891年の濃尾地震(M8.0~M8.4、推定最大震度7)の震源断層と考えられています。


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アイスランド北部に大地震警報


アイスランド(地図)北部の沖合で10月20日から群発地震が発生しています。これまでの最大は21日午前2時に発生したM5.6で、この地域で発生した地震としては三十数年ぶりの規模。この地域で地震が起きるとさらに大きな地震が後続する傾向があり、また、震源が南東方向に移動して陸地に近づいているため、アイスランド気象庁は23日に、防災当局は25日に今後M6.8前後の大地震が発生する可能性があるとの警報を出しました。同じ地域では、1934年と1976年にM6級、1910年と1963年にM7級の地震が発生しています:

以下はアイスランド気象庁が26日に発表した解説資料です。にピンク色の丸印で示されているのが今回の群発地震の震央、黒い星印がこれまでの最大規模M5.6の震央です。南北に伸びている大西洋中央海嶺にマグマが貫入したために起きている正断層型の地震と考えられています。一方、それらの震央から東南東方向に伸びているのがHúsavík-Flatey断層と呼ばれる右横ずれ断層です。この断層沿いに緑色の丸印で示されているように地震が起き始めています。中央海嶺での群発地震によって、この横ずれ断層に新たなストレスがかかったために地震が起き始めていると考えられています:

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2012年10月26日金曜日

クジラが集団座礁 ― インド・北アンダマン島


10月22日、ベンガル湾東部の北アンダマン島地図)で約40頭のコビレゴンドウが集団座礁しているのが見つかりました。発見時にはまだ数頭が生きていたものの、その後全個体の死亡が確認されました。現地の野生物保護官によれば、アンダマン諸島で鯨類の集団座礁が報告されたのは初めてとのこと:

北アンダマン島が属するアンダマン諸島はインド領ですが、インドよりはインドシナ半島のミャンマーに近い位置にあり、2004年にスマトラ島沖の大地震とインド洋大津波を起こしたスンダ海溝の沈み込み帯の延長線上にあります。アンダマン諸島とインドシナ半島の間にあるアンダマン海では海洋底の拡大が起きています。


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2012年10月25日木曜日

韓国が人工衛星打ち上げ


10月26日午後、韓国が南部の羅老宇宙センター地図)から準国産ロケット〝羅老(ナロ)〟(KSLV-1)で人工衛星の打ち上げを試みます。同ロケットは2段式で、1段目(液体燃料)はロシアと共同で、2段目(固体燃料)は韓国独自で開発したものです。過去2回の打ち上げ(2009年、2010年)はいずれも失敗し、責任の所在を巡ってロシアとトラブルになりました。また、発射準備のストレスからロシア人技術者が自殺未遂をおこすという事件も起きています:

下記の記事などを見ると、技術的に新味はなく国威発揚の側面が大きいようですが、失敗に備えて予防線を張ることも忘れていません ― 「このような努力でも100%打ち上げ成功が保障されるものではない」、「宇宙ロケット技術は研究室の経験だけでなく、数多くの試行錯誤を経るという点を国民が理解しなければならない」:

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仁川海域でクジラ類混獲が急増


韓国の仁川(地図)沖で誤って網にかかるクジラ類が急増しているとのこと。「仁川近海では数年前までクジラはほとんど見られなかったが、最近は白ニョン島や大青島周辺などで捕獲頭数が増えている」:

10月20日付「定住性のイルカが長距離移動」の記事で、鹿児島県沖のイルカが遠い日本海側の京都府沖に移住しているとの情報を紹介しましたが、まさか日本近海のイルカやクジラが朝鮮半島方面に大挙して移動(避難?)しているということはないですよね。


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キラウエア山のマグマが過去最高レベルに ― ハワイ


ハワイ島にあるキラウエア山(地図)で、山頂部のハレマウマウ・クレーター内にある溶岩湖のマグマが過去最高の位置に達しています。8月初めから頂上部の山体膨張が始まり、2週間ほど前から溶岩湖内のマグマが上昇し始めて現在に至っています。マグマはハレマウマウ・クレーターの底面まで約30mの高さにまで達しており、溶岩がクレーターの底にあふれ出す可能性が出てきました:

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富士山は異常なし、ただし ・・・


10月24日、第124回火山噴火予知連絡会が開催されました。富士山について「地殻変動などに異常はなく、噴火の兆候は認められない」との見解を出したものの、同会会長は記者会見で「富士山のような玄武岩質の火山で噴火の前兆が現れるのはほんの少し前。数日か数時間前かもしれない。今が大丈夫だからといって何年も大丈夫ということはない」と警告したとのことです:

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2012年10月24日水曜日

地震予測と地震予言


イタリアのラクイラ地震に関連して地震学者らに有罪判決が出されたことを受けて、〝The Voice of Russia〟のサイトが以下のような記事を掲載しています:

上記記事では、東北地方太平洋沖地震の発生前に「2011年春に日本で大きな地震が起きることについては警告されていた」という事例を紹介していています。長い記事ですので、それらをまとめてみます:
▼ 1997年、ロシア科学アカデミー極東支部太平洋海洋学研究所地学テクトニクス物理研究所のワレリー・アブラモフ所長は、自らの論文のなかで、「日本の関東地方は2011年、国際基準で10以上の地震の危険がある」と書いていた。 
▼ 2011年2月21日、つまり、地震の3週間前、ドイツで働いている音声オペレーターのロシア人、アルチョム・ドラグノフさんは、領土問題をめぐる露日関係の先鋭化を受けてブログのなかで次のように書いていた:「日本について。彼らと戦争は起こらない。地震が近く日本を襲うだろう。爆弾さえ必要ないのだ」と。 
▼ ロシア科学アカデミー地球物理学研究所の主任研究員で、物理数学博士のアレクセイ・リュブシキン氏は、2008年すでに2010年末から2011年初めにかけて日本で強い地震が起こるとしていた。 
▼ イスラエルハイファにある地震予測民間研究所で働く、アレクサンドル・ヤゴジン氏は、(中略)地震の数週間前に、スエズ運河およびロシア欧州部で共鳴振動を観測したという。これによって、反対側の日本で大きな地震が起こることが予測できたという。 
▼ フクシマの2日前、ロシア国立気象大学(サンクトペテルブルグ)の地震研究室は自らのサイト上で、地震予測を掲載した。ヴィクトル・ボコフ室長は「ラジオ・スヴァボーダ」とのインタビューの中で、(中略)これは大気の状態と地震との関係を分析することによって、2日前に地震を予測することができると語っている。

最後のボコフ室長が地震予測を掲載しているサイトとは、日本の地震予知系の掲示板で「ロシア・サイト」とか「ロシアの地震予測サイト」と通称されているものだと思われます。

記事の最後には、非常に気になることが書かれています:
フクシマに関して、震源に関する予測は当たっていたものの、その揺れの強さが実際の8.8ではなく、5と予想されていた。ボコフ室長は、地震学者らは予測に際してパニックを下げるために強さを低めに決定すると指摘しており、またイタリアで地震を予測したために訴えられた研究者のような運命を繰り返さないためだと語っている。他の専門家らは、多くの観測所では壁に行動規則が掲げられており、パニックを避けるために、強い揺れについては予測に掲載しないよう指示されていると語っている。

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3・11以降に現れた富士山噴火の前兆


週刊プレイボーイ』誌が、昨年3月11日の東北地方太平洋沖地震以降に現れた富士山噴火の前兆とみられる現象をリストアップしています。すべてが前兆とは言い切れないと思いますが、過去にこのブログでもとりあげたものが含まれています:

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2012年10月23日火曜日

地震専門家らに有罪判決 ― イタリア・ラクイラ地震 (その2)


地震専門家らに有罪判決 ― イタリア・ラクイラ地震 (その1)」からの続きです。

New Scientist』誌が、ラクイラ地震前の科学者や防災当局者の発言、ラドン・ガスによって予知したとする研究者の動きなどを手短にまとめた記事を掲載しています:

以下は、上記記事の主要部分をテキトー訳したものです。英国エジンバラにある英国地質調査所の地震学者Roger Musson博士の説明に基づいた記事です:
ラクイラ地震の本震に至る過程で、2つの事が起こりました。その第1は、小規模な地震が連続して発生したことです。そのような地震は、大きな地震の前に発生する前震である可能性があるので懸念を呼び起こしました。 
問題は、そのような小さな地震の群発は大きな地震に結びつくことなく収まってしまうことがしばしばあり、また、大きな地震の前に必ず前震があるとは限らないことです。ラクイラの場合、同地域で発生する大きな地震は前震を伴わない傾向があります。したがって、大きな地震が発生する可能性は明らかにありましたが、実際に大きな地震が発生すると考えるに足る特段の理由はありませんでした。 
(第2に) 状況をさらにわかりにくくしたのは、イタリアのアブルッツィにあるグラン・サッソ国立研究所の研究者であるジャンパオロ・ジュリアーニによる予知でした。ジュリアーニは、拡声器をつけた車で街の中を回り、人々に避難を呼びかけました。さらに彼は、オンラインで警告を発しましたが、これは(当局によって)削除させられました ―― これらのこと全てが、感情の炎を燃え上がらせました。 
実際に地震が起きた後、ジュリアーニは自分の正しさが証明されたと主張しました。しかし、これには同意しかねます。ジュリアーニは、(地震の前に)地下からしみ出すラドン・ガスを検出していました。ラドンの放出は、地震発生に至る過程で時たま見られる現象で、地震が迫っていることを示していることがあります。しかし、他の予知手法と同様にラドンは信頼性が低いのです ―― 地震以外の多くの現象によってもラドンガスが発生するというのが理由の一つです。 
実際、ジュリアーニは地震発生の場所を誤っていました。彼は、地震で被害がなかった地域の住民に対して、被害があった地域への避難を勧めていたのです。もし、人々が彼の指示に従っていたら、犠牲者はもっと増えていたことでしょう。 
それでは、6人の科学者はどういう理由で告発されたのでしょうか。彼らは、2009年3月31日(地震の1週間前)にイタリアの市民保護局によって催された市民集会で次のように発言したのです ―― 大地震発生の可能性を排除することはできないものの、大地震が切迫していると考えるに足る特段の理由はない、と。 
集会の後、市民保護局の副局長であるベルナルド・デ・ベルナルディニスはメディアに対して、小さな地震によって地震の歪みが減少し、大地震の可能性が下がっていると発言しました。これが全くの間違いでした。 
検察側は、この発言がラクイラの住民に対して(大地震は起きないという)誤った確信を持たせてしまった、としています。これは真実でしょう。しかし、なぜ他の6人の科学者までが責任を問われなければならないのでしょうか。そこが腑に落ちない点です。

(完)


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地震専門家らに有罪判決 ― イタリア・ラクイラ地震 (その1)


2009年4月にイタリア中部・ラクイラで発生した被害地震(M6.3、死者300人超)に関連して、地震の前に「大きな地震は起きない」と受け止められる発言をし被害を拡大させたとして、防災当局者1人と地震の専門家6人が過失致死の容疑で起訴されていた裁判で、10月22日、有罪判決が出ました。求刑の禁錮4年を上まわる禁錮6年という厳しい内容です。有罪とされた専門家の中には、イタリアで最も著名で国際的にも敬意を払われている地震学者や地質学者が含まれています。日本でいえば、東大地震研究所のトップや地震予知連絡会の会長が過失致死罪で有罪判決を受けたようなものでしょうか:

防災当局者の有罪はともかく、科学者6人も有罪とされたことには各方面から懸念や批判が出ています。「科学的な見解を伝えて刑事責任を問われれば、自由に考えを述べられなくなる」、「科学者や行政担当者が地震のリスクを伝えて起訴されると政府に対する助言や提言ができなくなるおそれがある」:

英国BBCの記事にも、科学者の懸念が書かれています:

科学的な知見にもとづいた発言で刑事責任を問われるとなると、地震に限らずその他の自然災害についても、専門家が情報発信を手控える傾向が出てくるのではないでしょうか。


続く


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港に巨大イカ出現 ― 岩手県釜石市


10月21日午前、岩手県釜石市(地図)の釜石港で巨大なイカが泳いでいるのが見つかり、捕獲されました。体長1.25m、重さ13.3kg超で、主として関東以南の暖かい海に住むコウイカの一種とみられています。「三陸の沖合では、まれに大きなものが定置網にかかることはあっても、釜石港内で見つかるのは非常に珍しい」とのことです:

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2012年10月22日月曜日

政府インターネットテレビ「火山災害から ・・・」


10月18日、政府インターネットテレビで「火山災害から命を守るために~避難計画を知る大切さ」というタイトルの番組が公開されました。昨年3月11日の東北地方太平洋沖地震によって誘発されるであろう火山の大規模噴火に対する備えを呼びかける内容です:

以下は字幕からの抜粋です:
日本ではこれまで、100年間に5・6回の頻度で大規模な火山噴火が起きていました。しかし現在は、ここ100年近く、どういうわけか大規模な噴火は起きていません。 
20世紀以降、100年ぐらいの間は小さな噴火は何回も起こっているんですけどね。大きな噴火がないんです。ですから、ちょっと今、異常に静かすぎるというのが日本の現状なんですよ。実際に、M9の地震が3月11日に起こった時に、その日から、北は北海道から南は九州まで、活火山のうちの20の活火山で地震活動が始まったり、日本中の地殻の状態は3月11日までとはずいぶん違う事になっているんですね。それが結果として火山噴火に結びつくという事は十分にありうることですね。」(藤井敏嗣 東京大学名誉教授 火山噴火予知連絡会会長)

番組開始から3分8秒目あたりに映し出される写真が印象的です。有珠山噴火による噴石で、コンクリート製の建物の屋根が蜂の巣のように穴だらけになっています。

昨年3月11日以降にこのブログでとりあげた日本の火山に関する記事を、以下の「関連記事」にリストアップしました。あちこちの火山で不気味な変化や胎動が起きています。


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2012年10月21日日曜日

運転中に ・・・


運転中にこんなものがいきなり視界に入ってきたら、びっくりしてハンドル操作を誤るのではないかという写真と動画です:

前者は、退役したスペース・シャトル〝エンデバー〟がフロリダ州から空輸され、ロサンゼルス国際空港に着陸する直前の姿です。後者は、ロシアの戦闘機〝スホーイ24〟が道路上を超低空飛行して自動車に向かってきます。運転者はさぞ驚いたことでしょう。

2012年10月20日土曜日

お化け屋敷にて


お化け屋敷で驚いたり恐怖に駆られたりした人たちの表情や仕種を捉えた写真集です。枚数が非常に多いので、この週末、閑でしょうがない人はどうぞ:

私も全部見たわけではありませんが、パート2の1枚目(左端の女性の表情や仕種)、87枚目(右端の女性の表情)、116枚目(男性の方が怖がって女性にしがみついている)などがお勧めです。

こういう状況に置かれるとその人の本性が現れるものです。しかつめらしい表情をあまり崩すことがない高倉健(俳優)とか石原慎太郎(都知事)とか田中俊一(原子力規制委員会委員長、この人は笑うことがあるのだろうか?)といった面々をこういう状況に追い込んで、その様子を見てみたいものです。ご老体の心臓には良くないかも知れませんが。

定住性のイルカが長距離移動


京都府宮津市の栗田湾(くんだわん、地図)に1ヵ月近く住み着いている2頭のミナミハンドウイルカは、鹿児島県長島沖(地図)の海峡から移動して来た可能性が高いとのことです。「定住を好む種なのに、なぜ800キロ以上の長旅をしたのかは不明」だそうです:

たまたま、背びれの形や傷から長距離の移動が判明しただけであって、こういう移動はわれわれ人間が気づいていないうちに結構おきているのかも知れません。あえて悲観的な見方をすれば、環境の変化に敏感な個体が鹿児島周辺に何らかの危険を察知して避難したとも考えられます。それも、はるか800キロも離れた日本海側まで逃げたということは ・・・


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2012年10月19日金曜日

「地震予測情報」を無料配信


10月17日、 防災関連情報サイト「ハザードラボ」がオープンしました。「電磁気学的アプローチによる地震短期予測」を、無料で一般公開しています:

地震短期予測を提供するのは地震解析ラボ。地震予知に関心のある方ならすでにご存じのことと思います。「ULF電磁放射」および「電離層擾乱」にもとづいて、地震の発生する数日から1ヵ月程度前に地震を予測する短期予測をめざしています。


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ツツジが開花 ― 北海道小樽市


北海道小樽市の寺(地図)でエゾヤマツツジが開花しています。通常は5月中旬から6月初旬が見頃で、「この時期に咲いたのは見たことがない」(住職)とのこと:

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モウソウチクが開花 ― 富山県射水市


10月13日に富山県射水市(地図)の竹林でモウソウチクが開花しているのが見つかりました。16日に富山県立大学の研究者が発表したものです。「モウソウチクなどタケ科の植物は60~100年に一度しか開花しないと言われ、極めて珍しい現象」:

竹の花が咲くのは不吉の前兆と言われています。


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2012年10月18日木曜日

漁港に迷いクジラ ― 岩手県洋野町


10月17日、岩手県洋野町(地図)の漁港近くで体長約5mのミンククジラ1頭が目撃されています。数日前から同港付近に迷い込んでいるようです:

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2012年10月17日水曜日

地球に最も近い「地球」を発見!


私たちの住む太陽系に最も近い恒星系であるアルファ・ケンタウリ(ケンタウルス座アルファ星)に惑星が発見されました。チリにあるESO(European southern observatory、ヨーロッパ南天天文台)のHARPSという装置を使った観測によって存在が確認されたものです。HARPSは恒星の視線方向の速度を超高精度で測定する装置で、惑星が公転することによって生じる恒星の周期的な〝ふらつき〟を観測し、惑星の存在を検出することができます。

発見された惑星の質量は地球の1.13倍で、これまでに発見された太陽系外惑星の中では最小です。三重連星系であるアルファ・ケンタウリは、アルファ・ケンタウリA、同B、同C(プロキシマ・ケンタウリ)の3星からなっていますが、発見された惑星はBの周囲を公転しています。Bからの距離は600万km(太陽から水星までの距離より大幅に近い)で、公転周期は3.2日(速い!)とのことです:

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2012年10月15日月曜日

東北地方太平洋沖地震の前兆


以下の『毎日新聞』のコラム、少しですが、東北地方太平洋沖地震の前兆ではないかと思われる現象が載っています。「当日朝、いつもは濁っている神社の水が澄んでいた(宮城県塩釜市)」、「前夜に岬の先で光の柱が空に伸びた(同県南三陸町)」、「タコが異常に取れた(岩手県久慈市)」など:

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リュウゼツランの開花相次ぐ (続報)


7月25日付「リュウゼツランの開花相次ぐ ― 岡山、愛知、青森、千葉」の続報です。

今年の夏は、数十年に一度といわれるリュウゼツランの開花が各地で相次ぎました。上記記事を書いた後も、リュウゼツラン開花の報道が続きましたので以下にまとめておきます。なお、リンクを張った記事の中には、すでに削除されてリンク切れになっているものもあります:

▼ 茨城県龍ヶ崎市
▼ 茨城県坂東市
▼ 千葉県富津市、成田市、市川市
▼ 千葉県千葉市
▼ 東京都武蔵野市
▼ 東京都中央区
▼ 東京都町田市
▼ 神奈川県横浜市
▼ 神奈川県相模原市
▼ 神奈川県藤沢市
▼ 静岡県河津町
▼ 京都府南丹市
▼ 大阪府枚方市
▼ 兵庫県淡路市
▼ 岡山県瀬戸内市
▼ 福岡県那珂川町

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貞観地震はM8.7前後かそれ以上


NHKの報道です。津波による実際の浸水範囲は、津波堆積物が見つかる地点よりもさらに内陸にまで及んでいることに着目して、貞観地震の規模を推定しなおした結果、最低でもM8.7前後という結果になったとのことです。これまで『理科年表』(丸善書店)などに掲載されていた規模はM8.3です。M8.7のエネルギーは、M8.3の4倍になります:

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2012年10月14日日曜日

カニが大移動 ― タイ・プーケット県


紹介し忘れていた記事です。タイのプーケット県(=プーケット島、地図)でベンケイガニの大移動が起きているとのことです:

繁殖期に大集団で移動するカニとしては、クリスマス島(オーストラリア領、地図)のアカガニが有名です。クリスマス島は、インドネシアのスマトラ島を挟んで、プーケット島の南に位置しています。

ベンケイガニに近縁の種として私たちになじみ深いのはアカテガニではないでしょうか。陸上生活に適応した種で、成体はほとんど陸上で過ごし、繁殖期に集団で海に入ります。以前、海岸から800mほど離れたところに住んでいたことがあるのですが、床下に住み着いているらしく、庭でなんども見かけたことがあります。

プーケット島からは次のようなニュースも伝えられています。ベンケイガニ以外の種も移動しているのでしょうか:

琵琶湖アユの産卵激減 ― 滋賀県


琵琶湖のアユの産卵数が平年の2%程度に激減しています。「これまでに確認されたのは約2億粒で、平年値の113億粒を大きく下回っている。約25年前の調査から最低の数値」、「琵琶湖内のアユの生息数は例年とそれほど変わらず、一回り小さい個体が多い。全体的に成長が遅れたために産卵できるまでに成熟できず、産み落とされる卵の数も減っているという見方も」:

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2012年10月13日土曜日

天文は変を告げ、地理は妖を呈す


昨年3月11日の東北地方太平洋沖地震は1000年に1度の大地震、あるいは貞観地震の再来と言われています。貞観地震は西暦869年に東北地方を襲った大津波を伴う大地震ですが、この地震の前にはさまざまな天変地異、干ばつや長雨による飢饉、疫病の流行、大きな事件などが起きて人々の不安が高まっていました。

「天文は変を告げ、地理は妖を呈す」(天文告變、地理呈妖)という言葉は、清和天皇が貞観地震発生の1年半ほど前に出した勅令の冒頭に書かれているものです。当時の不安な世相を表しているのでしょうが、大地震の襲来を予期していたかのようでもあります。この「天文の変」と「地理の妖」が何を指しているのか、『歴史のなかの大地動乱 ― 奈良・平安の地震と天皇』(保立道久、岩波新書、2012)から引用します:
前者の「天文の変」とは、昼間の星・流星、太白(金星)と太陽の接近、日蝕、彗星などの異変が連続したことで、「地理の妖」とはいうまでもなく、豊後国鶴見岳、肥後国阿蘇山の噴火である。また、京都有感地震の記録は、前年は10回、この年も9回、1月から10月までほぼ毎月。たしかにこれだけの異変があれば、何らかの不吉の前兆とみるのは自然なことであったかもしれない。

引用文中には書かれていませんが、「豊後国鶴見岳、肥後国阿蘇山の噴火」の3年前(864年)には富士山噴火や阿蘇神霊池噴火もおきています。この時の富士山の噴火は、歴史上最大級で、流れ出した膨大な量の溶岩によって今日の青木ヶ原樹海の地域が埋め尽くされ、もともとあった大きな湖が分割されて精進湖と西湖になりました。

ちなみに、人間界では866年に応天門炎上事件(応天門の変)が発生、公卿の序列第5位の伴善男が流罪となり失脚、配流先で没し怨霊となったと考えられました。序列2位・3位・4位の公卿も相次いで死去します。貞観地震の直前には新羅人による襲撃事件(貞観の入寇)も起きています。

このように見てくると、貞観地震の前にはさまざまな天変地異が相次いでいたことがわかります。それに比べると、昨年3月11日の東北地方太平洋沖地震の前には、これといった「天変地異」が少なかったように感じるのですが、どうでしょうか。もしかしたら、東北地方太平洋沖地震はさらなる天変地異の襲来を告げる予兆の一つに過ぎないかのかも知れません。


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マッコウクジラ漂着 ― 茨城県神栖市 (続報)


10月9日付「マッコウクジラ漂着 ― 茨城県神栖市」の続報です。

10月8日午後に漂着しているのが見つかったマッコウクジラの子どもですが、10日午前に安楽死の処置がとられました:

偶然でしょうが、10月12日、漂着現場(茨城県神栖市、地図)に近い千葉県北東部を震源とする最大震度4のやや強い地震(M5.0、深さ40km)が発生しています:

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2012年10月12日金曜日

伊豆大島の南に海底活火山


10月11日、JAMSTEC(独立行政法人海洋研究開発機構)は、東京都伊豆大島(地図)の南方約20キロの海底に、現在も活動中とみられる火山があることを確認した、と発表しました。

「山体の大きさが直径約20 kmあり、同じ伊豆諸島の八丈島に匹敵する規模の大きな火山」、「深部マグマ活動を伴う流紋岩質の活火山であり、比較的最近、大室海穴で爆発的な噴火があった」、「火山が首都圏の沿岸に近いうえに浅い海底にあるため、大規模な噴火が起きれば、津波や火山灰の被害が広がる恐れがある」:

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南方系の深海魚捕獲 ― 山口県沖日本海


10月11日、山口県沖の日本海で南方系の深海魚「ナガタチカマス」(写真)が見つかりました。「ナガタチカマスは鋭い歯を持ち、通常は九州以南の深海に生息する」とのこと:

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2012年10月11日木曜日

アカエイが運河を遡上 ― 東京都


9月29日、東京湾につながる運河でアカエイが泳いでいるのが撮影されました:

遡上の原因としては、東京湾北部で9月22日前後に発生が確認され30日ごろまで続いた青潮から逃れようとして、運河に入り込んだ可能性が指摘されています:

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各地でサクラが狂い咲き


昨年もこの時期にありましたが、日本各地でサクラが狂い咲きしています。

▼ カンヒザクラ/沖縄県石垣市 ― カンヒザクラは通常1月下旬ごろに開花

▼ エゾヤマザクラ/北海道新ひだか町 ― 「長くここのサクラを見ているが、二度咲きは初めて」「夏に咲くのは初めて見た」

▼ ソメイヨシノ/福岡県柳川市 ― 約500本のソメイヨシノのうち、開花したのは日当たりの良い場所にある2本だけ

▼ ソメイヨシノ/和歌山県岩出市 ― 「これから冬に向かうというのに珍しい」

▼ ソメイヨシノ/東京都台東区 ― 「秋に咲いたのを見たのは初めて」(神社の神職)

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サルでも怒る不公平や差別


以下の記事に掲載されている動画。1分20秒のあたりから動物実験のようすが映し出されます。向かって左側の檻のサルにはキュウリのスライス、右側のサルにはブドウの粒が与えられます。左側のサルは拗ねたり口惜しがったり怒ったり。その仕種があまりにも人間的で身につまされます:

白山で微小地震増加 (続報)


9月10日付「白山で微小地震増加」の続報です。

気象庁が10月9日に発表した9月分の火山活動解説資料によると、9月23日、白山地図)付近の浅い所を震源とする微小な地震が一時的に増加したとのことです:

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新潟焼山で火山性地震


気象庁が10月9日に発表した9月分の火山活動解説資料によると、9月11日、新潟県西部に位置する新潟焼山地図)で、火山性地震の一時的な増加がみられたとのことです:

岩手山で低周波地震 ― 岩手県


気象庁が10月9日に発表した9月分の火山活動解説資料によると、岩手山地図)の山頂東側で、9月1日、9日、10日に低周波地震がまとまって発生したとのことです:

ちなみに、以下の関連記事にある岩手山8合目の湧水は、9月初旬に回復しているとのことです:

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アトサヌプリで有感地震 ― 北海道弟子屈町


気象庁が10月9日に発表した9月分の火山活動解説資料によると、9月28日夜、摩周湖と屈斜路湖の間にある火山・アトサヌプリ(硫黄山、地図)周辺で一時的に地震が増加しました。マグニチュード1.8と2.0の地震が含まれ、弟子屈町で震度1と震度2を観測したとのことです:

草津白根山で火山性地震 ― 群馬県・長野県 (続報-2)


9月10日付「草津白根山で火山性地震 ― 群馬県・長野県 (続報)」の続報です。

気象庁が10月9日に発表した9月分の火山活動解説資料によると、草津白根山(地図)で9月8日に振幅の小さな火山性地震の一時的な増加がみられたとのことです。同様の地震は、4月1日~2日、8月19日~20日にも発生しています:

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2012年10月10日水曜日

民間ロケットで「あわや!」の爆発


日本時間10月8日、米国民間企業「スペースX」社が打ち上げた無人宇宙船「ドラゴン」は予定の軌道に乗り、10日には国際宇宙ステーションとドッキングして補給物資を届けることになっています:

日本のほとんどの報道は「成功」としか伝えていませんが、実は、打ち上げに使われた「ファルコン9」ロケットの1段目に大きなトラブルが起きていました。「ファルコン9」の1段目はロケットエンジン9本を束ねて使っている(写真)のですが、このうちの1本が上昇中に「爆発」を起こしていたのです。以下のスローモーション動画をご覧ください。開始から29秒目で「爆発」が起き、大きな破片が落下しています:

以下は「スペースX」社の発表です:

発表の主要部分をテキトー訳します:
昨夜の打ち上げ開始からおよそ1分19秒後、「ファルコン9」ロケットは1段目のエンジンのうちの1基で異常を検知しました。初期のデータによると、ロケットの9基ある「マーリン・エンジン」のうちの1基 ― 第1エンジン ― の圧力が突然低下し、エンジンを停止する指令が発せられました。エンジン自体からはデータが送られ続けていたので、当該エンジンは爆発しなかったと考えられます。エンジン・ベイ内部の圧力を逃がすために設けられているパネルが、1段目や他のエンジンを保護するために放出されました。飛行データを分析しましたが、1段目や他の8基のエンジンには悪影響は見られませんでした。 
「ドラゴン」宇宙船を予定軌道に投入し、国際宇宙ステーションとランデブーおよびドッキングさせるべく、フライト・コンピューターは設計されていたとおり動作し、打ち上げプロファイルをリアルタイムで再計算しました。これはうまく行き、「ドラゴン」宇宙船や(国際宇宙ステーションへの)物資補給ミッションに影響はありませんでした。

つまり、1基のエンジンの推力が失われたが、フライト・コンピューターが残りの8基のエンジンの推力を調整して予定通りに飛行することができたということです。ロケットの先端部に取り付けられていた「ドラゴン」宇宙船は予定の軌道にのりましたが、2段目に搭載されていた通信衛星は予定よりも低い軌道にしか投入できなかったとのことです。


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2012年10月9日火曜日

マッコウクジラ漂着 ― 茨城県神栖市


茨城県神栖市(地図)の海岸に体長約4mのクジラが打ち上げられているのが見つかり、10月9日、生後間もないマッコウクジラの子どもと確認されました:

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2012年10月8日月曜日

2つの小惑星が地球接近


10月8日午前0時4分(日本時間)、小惑星〝2012 TV〟が地球から25万5000km(地球から月までの平均距離の66%)のところを通過していきました。この小惑星は10月5日に発見されたもので、直径は24mから55mと推定されています:

10月12日午後2時17分(日本時間)、小惑星〝2012 TC4〟が地球から9万5000km(地球から月までの平均距離の25%)のところを通過していきます。この小惑星は1週間ほど前に発見されたもので、直径は14mから27mと推定されています:

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2012年10月7日日曜日

朝鮮半島で地震急増 (補足)


日本で地震や火山活動が活発になると、朝鮮半島で大きな地震が起きる傾向があるようです。そのような事例を 『歴史のなかの大地動乱 ― 奈良・平安の地震と天皇』(保立道久、岩波新書、2012)から抜粋します。引用文(字下げした部分)中に「陸奥海溝地震」とあるのは一般には「貞観地震」と呼ばれている地震です。

▼8世紀前半、日本では大きな地震が相次いで発生しましたが、8世紀後半になると地震活動は一時的な静穏期に入り、代わって九州の火山活動が活発化します。742年、大隅国で海底火山噴火; 764年、大隅国で海底火山噴火、爆発音が都にまでとどろき、3つの火山島が誕生; 772年、豊後国鶴見岳噴火、死者47人:
同じ「大地動乱の時代」に入っていた隣国の新羅では、777年に地震があり、(中略)翌々年、779年に王都に死者100余人を出す大地震が発生し、これをきっかけとして王都で反乱が起こり、恵恭王は王妃とともに殺害された。

▼昨年3月の東北地方太平洋沖地震は西暦869年に東北地方でおきた「貞観地震」の再来といわれていますが、この「貞観地震」の後、朝鮮半島で地震が連続して発生しました:
869年(貞観11)5月の陸奥海溝地震の後、約2ヵ月経って、肥後国において相当の規模(M7?)をもつ誘発地震が起きている。そして、朝鮮の史書『三国史記』によれば、その9ヵ月後、870年4月に新羅の王都慶州で地震が起きている。さらに872年4月には同じく慶州で、また875年2月には王都および東部で地震が発生している。(中略)870年代前半に地震記録が3回も集中していることは、一般に地震記録が少ない朝鮮の史書においては特異なことである。

▼室町時代の1454年に奥州で地震や大規模な津波があったとの記録が残っています。「夜半ニ天地震動。奥州ニ津波入リテ、山の奥百里入リテ、カヘリニ、人多取ル」との文面から、東北地方太平洋沖地震にともなう津波と同程度の規模であった可能性があります:
問題は、この室町時代の奥州津波の後にも、韓半島で大地震が発生したことである。この奥州津波は、西暦でいうと、1454年12月21日にあたるが、『朝鮮王朝実録』によると、その約1月後、西暦1455年1月24日(朝鮮王朝暦、端宗王2年12月甲辰)に、朝鮮の南部、慶尚道・全羅道などで大地震があって多数の圧死者がでている。また、この6年前、西暦1449年(宝徳1)に、対馬で地震が発生したという記録もある。

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