2012年5月10日木曜日

「生命は地震から生まれた」仮説


現在、地球深部探査船「ちきゅう」は、昨年3月11日の東北地方太平洋沖地震で大きな滑りが伝播したと考えられている日本海溝の海溝軸付近で深海掘削作業を行い、巨大地震を引き起こしたプレート境界断層の採取を目指しています。

プレート境界断層の採取を表のミッションとするならば、「裏ミッション」(と言っても地震兵器を埋設することではない(笑))として、プレート滑りによって発生した大量の水素の直接的証拠を得ること、さらに、その地震水素に活性化された海底下深部微生物生態系の存在を証明することが第2研究目標となっているのだそうです:

長い記事ですので、エッセンスをかいつまむと次の通りです:
「断層運動による岩石破壊によって岩石のケイ酸結合が切断され、ケイ酸ラジカルが形成されたあげく、ラジカル反応で水が分解されて水素ができる」
地震の規模(マグニチュードや実際の滑り量)と水素の発生量の間に定量性(相関)がある」、「ある規模の地震が起きたとするとその地震で発生した水素量を予想することができる(逆もしかり)」
「約40億年前、地球最古の持続的生態系は大量の水素を含む熱水で誕生した」、「大量の水素は約40億年前の地球の地震によって供給された」

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