2012年1月11日水曜日

ロスコスモス長官が外国の妨害工作を示唆 (その 1)


失敗が続き、大統領から「責任者を裁判にかける」とまで言われているロシア連邦宇宙局(ロスコスモス)のウラジーミル・ポポフキン長官の発言が話題になっています:

ロシアは過去12か月間で、国際宇宙ステーションに向けた無人宇宙貨物船プログレス 1機、測位用衛星 3機、軍事衛星 1機、通信衛星 1機、火星探査機 1機の打ち上げや軌道投入に失敗しています。

メディアによってはかなりセンセーショナルな伝え方をしていますが、ポポフキン長官の発言を『テレグラフ』紙から抜粋・テキトー訳してみます:
"It is unclear why our setbacks often occur when the vessels are travelling though what for Russia is the 'dark' side of the Earth -- in areas where we do not see the craft and do not receive its telemetry readings," the head of Russia's equivalent to NASA told the daily Izvestia newspaper. 
「なぜ、我々の失敗がしばしばロシアにとっての地球のダーク・サイド、つまり我々が探査機や人工衛星を観測することができず、またそのテレメトリー信号を受信できない領域(西半球)で発生するのか不明である」と、アメリカのNASAに相当するロシア当局の長官は『デーリー・イズベスチァ』紙に語った。 
"I do not want to blame anyone, but today there are some very powerful countermeasures that can be used against spacecraft whose use we cannot exclude."  
「誰かを非難したくはないが、今日、探査機や人工衛星に対して使える非常に強力な対抗手段が存在し、我々はそれが使用された可能性を排除できない。」

(続く)