2011年11月12日土曜日

北の地震と南の噴火激化 ― カナリア諸島 (続報)


カナリア諸島のエル・イエロ島(地図)南沖では激しい海底噴火が続いています。「新しい島の誕生が確認されたようである」という軽率な報道もありますが、実際のところは、噴火による海面の盛り上がりや噴出物を新島と誤認しただけのようです。火口は、まだ海面下数十メートルのところにあると推定されています。以下は、海底噴火(マグマ水蒸気爆発?)によって、海面が盛りあがるところを捉えた動画です:
海底火山から放出される火山ガスが増えているため、島の南の海岸は立ち入り禁止になっています:
一方、島の北側に中心が移った地震活動(震央地図)は、全体的な地震の数が8月から10月にかけての最盛期に比べると少ないものの、M3 クラスを含む比較的規模の大きな地震の割合が増えています(グラフ)。しかし、震源の深さは 20km  前後にとどまっており、浅いところに上昇してくる様子は、今のところありません。島の北側の海底でも噴火が始まるのではないかとの懸念が出ていましたが、ただちにそのようなことがおこる状況ではないようです。


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