2011年10月12日水曜日

エル・イエロ島の南で海底噴火 ― カナリア諸島


スペインの Instituto Geográfico Nacional (IGN、National Geographic Institute)の発表によると、エル・イエロ島(地図)の南岸から約 5km の海底で噴火がおきていることが確認された、とのことです:

以下に報道をまとめます ――
噴火が始まったのは 10月10日。エル・イエロ島の南岸から約 5km、深さ 600m の海底(深さについては、報道機関によって大きな差があります)。

スペイン領内での火山噴火は 1971年に同じカナリア諸島の ラ・パルマ島(地図)にある Teneguía 山が噴火して以来。

10日に始まった海底噴火は、予想されていたよりも小規模。そのため、今後、海岸に近い場所に向かって噴火が拡大する恐れがある。

11日午後、噴火地点に最も近い海岸沿いにあるラ・レスティンガ集落(地図)の住民 573人が近くのフットボール競技場に招集され、避難手順の説明を受けた。

11日夕方、当局は噴火警戒レベルをこれまでの〝イエロー〟から〝レッド〟に引き上げた。

航空機で海面を調査した専門家は、死んだ魚が海面を漂っているのを発見。火山ガスによって死んだとみられる。現場は、9日に小規模の地震が深さ 2km で発生した場所。

いくつかの研究機関が共同でラ・レスティンガに観測基地を設営。海底噴火を起こしている噴火口あるいは亀裂が拡大しているのか、拡大しているとすればどちらの方向にか、を調査している。


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