2011年7月30日土曜日

地球と同じ軌道をまわる小惑星を発見


NASAの赤外線天文衛星 WISE(Wide-field Infrared Survey Explorer = 広視野赤外線掃天探査機)のデータによって、地球と公転軌道を共有する小惑星「2010 TK7」が発見されました。この小惑星は、これまで海王星・火星・木星で存在が確認され、地球の軌道上にもあるのではないかと予測されていたトロヤ群小惑星です:

「2010 TK7」は地球と公転軌道を共有しているといっても、その運動はかなり複雑です。地球の公転軌道上にあるラグランジュ点の周りを、不規則な軌道を描きながら振動しているように見えます。以下のページにその運動を動画にしたものがあります:

「2010 TK7」の直径は約300m、地球からの距離は約8000万km(地球と月の距離のおおよそ200倍)。軌道は精確にわかっていて、少なくとも今後100年間は地球から2400万km(地球と月の距離のおよそ60倍)以内に近づくことはないとのことです。


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