2010年10月19日火曜日

伊豆大島で火山性地震多発

伊豆大島の西側沖合で 10月 17日夕方から多発した地震について、気象庁が解説資料を発表しています:

以下に重要と思われる点を箇条書きにします:
  • 10月 17日夕方から 18日未明にかけて、伊豆大島西方沖を震源とする火山性地震が多発; その後は体に感じない微小な火山性地震の発生回数も次第に少なくなっている
  • 火山性地震の発生回数は、10月 17日は 305回(うち最大震度3が1回、最大震度1が7回)、18日は 09時までに 77回; 最大地震は 17日 20時 01分に発生したマグニチュード 3.4
  • 伊豆大島でのこのような地震活動はこれまでも数年に1度発生; 直接噴火に結びつくものではない
  • 三原山の熱活動に特段の変化はない; 火山性微動は観測されていない

長期的な傾向としては、以下の点が指摘されています:
  • カルデラ直下を震源とする地震の発生回数は今年7月以降増加傾向; カルデラ周辺でも、8月下旬から島の東部、10月上旬から島の西部で地震が増加
  • GPS と体積歪計による観測では、2009年秋頃から今年5月にかけて収縮傾向、5月下旬から伸びの傾向; 今回の地震活動に伴って特段の変化はない

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