2010年5月31日月曜日

マリアナ諸島で海底火山噴火

29日 22:30 頃、マリアナ諸島(火山地図)に属するサリガン島(Sarigan)とアナタハン島(Anatahan)の間の海底で火山噴火がおき、アメリカ合衆国の属領・保護領である北マリアナ諸島(CNMI: Commonwealth of the Northern Mariana Islands)全域に災害非常事態が宣言されました:

噴火地点はサイパン島の北約 140km です。

NWS(National Weather Service)の発表によると ――
29日午後10時30分頃、サリガン島の住民から島の南方で噴火があったとの報告が入った。加熱された海水から生じた水蒸気と火山灰の混じった噴煙が高さ約 12km まで上がった。人工衛星からの画像によると、30日早朝には噴煙がグアムと北マリアナ諸島と縦断して南に流れた。
―― とのことです。

『サイパン・トリビューン』紙の報道では、噴火が始まったのは NWS の発表より早く、28日の昼となっています。

USGS(米国地質調査所)の発表によると ――
サリガン島で噴火を観測した人は、島の南で大きな爆発音がし、そのすぐ後に火山灰が降り始めたと話している。空振もあったと報告されている。
―― とのことです。

その後は噴煙が観測されておらず、噴火が継続しているのか否かはわかっていません。

北マリアナ諸島(CNMI)の知事は、災害非常事態を宣言し、科学的調査以外の目的でサリガン島に立ち入ることを禁止しました。


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