2009年3月3日火曜日

「今年の漢字」 2008年は「和」

日本では 2008年を象徴する漢字として「変」が選ばれましたが、中国では調和を意味する「和」が選ばれました:
多くの都市や交通機関が麻痺状態に陥った大雪害や四川大地震などに際して、中国国民が示した団結心と協調的な態度が「和」の文字に集約されている、北京オリンピック開催は宇宙の調和を具体化するものである、また、経済危機に対する中米間の協力も中国人の調和の精神を示すものである、というのが選定理由とのことです。

「今年の漢字」は日本では 1995 年に始まり、最初に選ばれたのは「震」でした。1995年 1月 17日に発生した阪神淡路大震災が国民に与えた衝撃の大きさを物語っています。中国でも今年は未曾有の大地震「四川大地震」(海外では温江地震、ウェンチャン地震と呼ばれることが多い)があったのですが、「震」ではなく「和」を選ぶあたりに、私は中国人の懐の深さやプライドの高さを感じてしまいます。

これまで日本で「今年の漢字」に選ばれた文字のリストは以下にあります。漢字能力検定で多額の利益を上げていたことが問題視されている日本漢字能力検定協会がからんでいます: