2009年2月21日土曜日

衝突した衛星の破片が落下(続報)

このブログに 15日に投稿(16日に追記)した「衝突した衛星の破片が落下」のフォロー・アップです。ケンタッキー州やテキサス州で目撃された「火球」は、衝突したアメリカとロシアの人工衛星の破片ではなく、自然の流星あるいは隕石であるとのことです:
上の記事によると、イタリアでも同様の現象が目撃されていたようです。発生順序は、アメリカ時間の 13日(金)にイタリア、その数時間後にケンタッキー州、15日(日)にテキサス州となります。

ケンタッキー州での目撃後、FAA(連邦航空局)は航空機のパイロットに対して注意喚起の通知を出していたのですが、衛星の破片ではないとの「軍」からのアドバイスによってただちに通知を取り下げたとのことです。一方、テキサス州での目撃に対しては、16日、NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)の広報担当者が以下のような発表をおこなっています:
われわれは、(テキサス州で落下が目撃された)物体が宇宙ゴミではなく、流星群であると考えている。NORAD は、自然に発生する物体を対象とはせず、人工の物体だけを追跡記録している。NORAD が宇宙空間で把握しているあらゆる物体と、ピーターソン空軍基地が担当しているミサイルの分野の情報にもとづき、(テキサス州で落下が目撃された)物体は人工のものとは考えられない。
結局、「衝突した衛星の破片が落下」の追記で紹介した天文学者の判断(下記)が正しかったことになります:
ある天文学者はこのビデオを見て、写っているのは自然の火球であって、衛星の破片ではないと推定しています。衛星の破片にしては落下速度が大きすぎることが、その理由です。人工衛星の速度は、基本的に第2宇宙速度(約 11.2km/秒)未満です。この速度以上だと、地球の衛星軌道を逸脱してしまいます。
ちなみに、第1宇宙速度(約 7.9km/秒)は地球の衛星となるための最低速度、第2宇宙速度(約 11.2km/秒)は、地球の重力を振り切って太陽の周りを人工衛星として回るための最低速度、第3宇宙速度(約 16.7km/秒)は、太陽の重力を振り切って恒星間空間に出るための最低速度です。

テキサス州では落下した隕石が発見されました。隕石は少なくとも数百個の破片に分裂しているとみられていますが、今のところ発見されたのは 2個です。多数の「隕石ハンター」が各地から集まってきているとのことです: