2009年2月5日木曜日

フィリピンでエボラ・ウィルスの感染者

昨年末、フィリピンでエボラ・ウィルスに感染した豚が見つかったとの報道がありました。これは、エボラ・ウィルスが、霊長類以外に感染していることがわかった最初の事例でした。今度は人への感染事例が報告されています。以下は、イギリスの科学誌『ネイチャー』のサイトに掲載された記事です:
以下は記事の抜粋です:
  • フィリピンで新たに 4人の養豚業者がエボラ・ウィルス・レストン株に感染していたことがわかり、2週間前に見つかった 1人と合わせて感染者は 5人になった。5人は、血液中にエボラ・ウィルスの抗体があることが確認されているが、病気の豚の世話をしたことがあり、おそらく 6か月以上前に感染したものとみられている。
  • エボラ・ウィルスのレストン株は、昨年、フィリピン最大の島であるルソン島の豚から見つかった。このウィルスは、今のところ人体にはなんの症状も引き起こさないが、豚やそのほかの動物の体内で突然変異して、感染力や毒性の強い悪性のものに変化する可能性がある。
  • 現在、保健機関が感染者 5人の家族や知人について、人から人への感染がなかったか調べている。
エボラ・ウィルスの引き起こすエボラ出血熱については、下記に解説があります。「『エボラ・レストン株』は、空気感染の可能性を濃厚に具現するもの」という記述があります:
Image: Electron micrograph of Ebola virus. Credit: U.S. Centers for Disease Control and Prevention